個人でできること
アンバサダー
の声

Vol.77 林 弥生 さん

2026年10月18日


私たちの活動を継続的に支えていただいているアクセプト・アンバサダーの声を紹介する本コーナー。

「アンバサダーの声」第77弾は、行政書士法人のバックオフィス業務や古民家管理・民泊のお手伝いをされている林 弥生(はやし やよい)さんです。

林さん、この度はインタビューへのご協力ありがとうございます!まずは簡単なプロフィールについて教えてください。

子どもの頃、空想癖で毎日楽しんでいた私が、十代で音楽やバレーボール、お芝居に熱中し、大人になって選んだのは障がいのある人たちの地域生活をサポートする仕事でした。

この仕事は、社会に出る前に想像していたよりも実にクリエイティブな仕事で、子どもの頃から培ってきた空想癖が役に立ちました。出会った人たちからは、徹底して当事者の想いや物語を大切にすることを学びましたし、同時に、私自身の価値観が問われ、行動力が試されました。

その後、自分の暮らし方や働き方を考え直すこととなり、現在は多国籍のスタッフが在籍する行政書士法人のバックオフィスのお仕事や、築100年の古民家の管理や民泊のお手伝いをしています。

▲林様がお住まいの森西ハウスのファミリー

「当事者の想いや物語を大切にする」というお考え、素晴らしいですね。アクセプトが1人1人と向き合って支援をする点とも通ずる気がします。

実際に「当事者の想いや物語を大切にされた」エピソードがあればお聞かせいただけますか。

支援をする人が目指すところは、目の前で出会った方々が主体的に生きていくことや、彼らが求める幸せを当事者の方々と実現していくことです。

私は駆け出しの頃、その方に良かれと思って支援した結果、相手から「それは(支援する側の)あなたが決めたことですよね」と伝えられたことがありました。相手の想いやその人自身が納得することを大切にできていなかった、私の独りよがりな支援のあり方をズバリと指摘されました。

また、別の方からは理想の支援者像について、「ボクに起こっていることに関心を持ち、分かろうとし続ける人」と話してくれました。「ボクを分かってくれる人」ではないということを伝えられ、「分かっているつもり」になっていた自分に気づかされました。

こうした経験を通して、私は当事者の方々に育てていただきました。そして、この仕事を離れた今も、当事者主体というキーワードは私にとってとても大切なものになっています。

ありがとうございます。アクセプトでは「100%分かり合えない」ことを前提にしつつも、その上で何か共有できることを探っていくことを大切にしているので、とても共感します。

そんな林さんがアンバサダーになっていただいたのは、どんなきっかけでしたか?

アクセプト・インターナショナルのことを初めて知ったのは、テレビのドキュメンタリー番組でした。既成概念にとらわれない取り組みや当事者性を大切にしている実践を知り、私のアンテナがビリビリと反応したことを覚えています。

数年後、SNSでアクセプト・インターナショナルの上映会の案内を見かけ、あの番組で紹介されていた活動のその後を知りたいと思い、参加しました。上映会で印象に残ったのは、かつて戦闘員だった人たちの想いや声でした。

そして私もこの活動に貢献したいと思い、アンバサダーになりました。アンバサダーになってまだ日が浅いのですが、自分の貢献に意味があると思い続けられれば、これからも活動を続けていけると感じています。

ドキュメンタリー番組および上映会をご覧になり、私たちが大切にする価値観に共感いただきありがとうございます。

アンバサダーとして今後挑戦してみたいことはございますか。

アクセプト・インターナショナルのことを初めてテレビで知った時、周囲の人たちを捕まえてはその取り組みについて語るというマイブームが訪れました。それは、良くも悪くもマイブームでした。2週間程は続いていたでしょうか。

あれから数年後、私はアンバサダーとなりました。マイブームではなく、つながり続ける道を選びました。今後のアウトプットは、共に貢献する仲間を見つけ、その方々と協働するような「こと」を起こしてみたいと考えています。

▲地元の先輩方に教わって初めて作ったかかしさんと

周りの方にアクセプト・インターナショナルを紹介いただき、そして今ではアンバサダーにご就任いただきありがとうございます!

そんなアクセプトに対して、これから求めることはございますか。

組織化されればされるほど、目に見える結果や実績が問われ、「できたこと」、「評価されたこと」、「効果があったこと」の情報発信が求められてきます。アクセプト・インターナショナルが、多くの人から見過ごされた課題に真摯に取り組んでいく以上、そのプロセスがいかに困難であるかはこれまでの歩みが証明しています。

だからこそ、「できなかったこと」、「評価されなかったこと」、「効果が無かったこと」、ついでにボヤキや泣き言もしっかりと発信していただければと思います。私は、苦楽をまるっとアクセプトするアンバサダーでありたいと思っています。

▲最近始められた竹細工。
昔から続く手仕事には、知恵がたくさん込められているそうです。

皆さまに活動の実状をしっかりと、そして分かりやすく発信していきます!

最後に読者に向けて何かメッセージをお願いします。

人とのご縁やつながりが、なんと大切なことかと年を重ねるごとに強く感じるようになってきました。「こんな大人になりたい!」と思った尊敬する先輩方が実践されていたように、ご恩を相手に返す「ご恩返し」だけでなく、他の誰かに送るという「ご恩送り」を意識しながら過ごす日々です。

アクセプト・インターナショナルの仲間入りをして、現地での活動や日本での活動に貢献することはもちろん、様々な背景をもつアンバサダーの方々ともつながっていくことができれば嬉しく思います。

林様、今回はお忙しいところインタビューにご協力いただきありがとうございました。

「当事者主体」への姿勢に感銘を受けると同時に、「うまくいかなかったことも共有してほしい」というお言葉にとても励まされました。

「共に憎しみの連鎖をほどく」ため、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

インタビュー担当:南部壮太郎


<読者の皆様へ>
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