個人でできること
アンバサダー
の声

Vol.53 中尾 千恵子さん

アクセプト・インターナショナルの活動を継続的に支えていただいているアクセプト・アンバサダーの声を紹介する本コーナー。

「アンバサダーの声」第53弾は、現在、動物関係のお仕事をされている中尾 千恵子(なかお ちえこ)さんです。


中尾さん、インタビューへのご協力ありがとうございます!まずは、バックグラウンドやご経歴を簡単に教えてください。

私は独身時代からずっと福祉の仕事に携わってきました。

障害者施設や婦人保護施設において長年勤務していましたが、なぜか今は全く違う分野、動物関係の仕事に就いています。


福祉の分野でご活躍され、今は動物関係のお仕事をされているんですね。

アンバサダーにご就任いただいた一番のきっかけや、続けていただいている理由についても教えていただけますか?

アクセプト・インターナショナルの活動を知ったきっかけは、新聞に掲載されていた紹介記事でした。

私は、それまでにもAMDA兵庫というNPOの立ち上げに関わっていたり、現在もアフガニスタン 山の学校支援の会への支援を継続して行なっていたりします。

こういった、世界の貧困であったり紛争問題などについて考えるようになったのは、中学生の時の社会の授業で、アフリカの飢餓問題について学んだことが大きいと思っています。「私たちが、この日本で日々安心安全に暮らしている中、世界の国のどこかでは今もずっと紛争が続き、食料も住むところも無く、病気や暴力に怯えている。自分にはいったい何が出来るんだろう?」と、常に頭の中にありました。

いろいろな支援団体に関心があり、どんなことをしているのか調べたりしていましたが、アクセプトの活動を支援しようと思ったのは、「テロを止め紛争を解決するためにはその当事者を受け入れる、そして、当事者が社会復帰できる道を築く。憎しみの連鎖を断ち切るために武力では無く平和的な手法を用いる。」という考えに強く共感したからです。

難民支援や貧困などへの支援をしている団体はありますが、アクセプトのようにテロや紛争当事者に対しての支援を行っている団体はほとんどないと思います。テロや紛争を止めることは、国の事情や文化、宗教も異なり、大きく地球環境が変わってきている中で容易ではないと思います。でも、1人の力では解決できなくても、同じ思いを持つ人たちが集まると、いつかきっと大きな力になると信じて活動に参加させていただいてます。

▲お仕事中の様子。犬も人間も生きていることを確かめるために心臓の音をお聞きになっているところです。

同じ思いを持つ人が集まるといつかきっと大きな力になる。本当におっしゃる通りだと思います。温かく、そして熱いお考えをご共有いただきありがとうございます。

続いて、アクセプトに期待すること、何かしてみたいことはございますか。

アクセプトは紛争解決以外にも、国内の活動において更生保護の問題に取り組まれています。

私は以前の仕事関係で刑務所の視察にも何度か行ったことがあります。また、障害者施設で勤務していた時には触法障害者を受け入れていた経験から、刑期を終えて出てきた人に対してのフォローの重要性を感じています。仮釈放の場合は保護司がつきますが、満期出所の場合、その後の支援がなく再犯に繋がってしまうことが多々あります。

アクセプトで行われる更生保護のオンラインイベントにも参加させていただき、こうした問題についてもより学べたらと思っています。

また、この間行われましたアンバサダー同士のオフ会が、地方でも開催していただけると今後の励みになりますので、ご一考いただけると嬉しいです。

▲かわいいヤギのメェちゃん。ずっと職場で飼っておられたそうです。

今後、更生保護のイベントにご参加いただく際は、中尾さんの福祉でのご経験から私たちとしても何か勉強させていただければ幸いです。

最後に一言、読者の皆さんに向けて何かメッセージをお願いいたします。

アクセプト・インターナショナルの皆さんは若くパワーがあると感じています。

私のようにもうすぐ夢の年金生活(果たして貰えるのか?)に手が届きそうなおばさんでも、皆さんの若いパワーを貰いながら、細く長く支援を続けていきたいなぁと思っています。

皆様、くれぐれもお身体には気をつけて頑張ってください!



中学時代から現在に至るまでのお話をお聞きすることができ、大変有意義な時間となりました。中尾さん、この度はお時間を頂戴しまして誠にありがとうございました。

今後も「若いパワー」を発揮しつつ、メンバー一同、日々一生懸命に問題解決に取り組んでいく所存です。これからも温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします!

アンバサダーの声