個人でできること
アンバサダー
の声

Vol.33 篠原 祥さん

「アンバサダーの声」第33弾は、ご自身の渡航経験やお仕事上の経験でアクセプトの活動に興味を持ってくださった篠原祥さんです。

まず、アンバサダーになったきっかけはなんでしたか?

難民やそれを産み出している紛争、テロリストの活動に関心があり、そのことを対外的な場で発信したところアクセプトという面白い団体をご紹介いただいたのがきっかけでした。

そもそもテロリスト等の活動に興味を持ったのは、2015年にフランスを訪れた際に華やかなパリのイメージとは相反する多くの難民を目撃し、世の不条理を感じたのがきっかけです。そして、自分が訪れた直後にパリで同時多発テロが発生し、テロは決して他人事ではないと感じました。

数日渡航日程がずれていたら、私もテロに巻き込まれていたかもしれませんでした。

また、私は海運関係の職に従事しており、ソマリア、ケニアを含む東アフリカ地域の海賊問題は決して遠い話ではないことも、アンバサダーになった一つのきっかけです。

ありがとうございます。では、実際にアンバサダーになってみて感じていることを教えてください。

とても刺激的ですね!

定期的に開催していただける勉強会では、ソマリア、ケニア、インドネシアの現状を表層的なことだけではなく、歴史的背景も含めて解説していただいております。

その中には実際に現地で活動されているからこそ語ることが出来る内容も含まれており、ニュース、学術系の方とは違う話が聴ける貴重な場となっております。

また、10代、20代の若いアンバサダーやメンバーが本来はもっと上の世代が向き合わなければならない世界の課題に真正面から取り組まれている姿を拝見させていただき、エネルギーをいただいている気がします。おっさんも負けてられないなと。

あと、私の場合はアクセプトと同じく海外を主戦場としている仕事ですので、海外に携わっていない方々には話すことが出来ない海外ならではのエピソードをアクセプトの皆さんと懇親会などで共有できることが楽しいです。

先日の懇親会では、私個人的にも篠原さんのお話を伺うことが出来、大変勉強になりました。さて、アクセプトをアクセプトたらしめているものはなんだと思いますか?

反骨心でしょうか。

設立のきっかけのお話などをお聞きしましたが、スタートの場所として①日本から物理的にも心理的にも近いアジアを選ばずあえて遠いアフリカを選び、②その中でも当時他のNGOが撤退していたソマリアを選び、③その上、被害者側ではなく他のNGOが手を差し伸べていない紛争当事者に焦点を合わせていることから、これまで活動を継続されてきた中で善意のものも含め相当数の活動に対して否定的な意見を受けてきたのではないかと推察しております。

「そんな危ないことは止めておきなさい」、「そんな普通ではないこと、やめたら?」と特に日本人は親切に言ってきそうですよね。

その環境下で数年間にわたり活動を続けてこられるのは、易きに流されない反骨心がないと出来ないかなと。

これからのアクセプトに求めるものは何でしょうか?

日本のみならず、世界での知名度アップを期待したいです。

本質的ではなく、またNPOの世界ではそぐわない考えかもしれませんが、グローバルで知名度が上がることで世界中から資金面などのサポートを受けやすくなり、よりアクセプトの実行力が増すと考えているためです。

それが結果としてテロと紛争のない世界の実現に近づくと信じています。

当然、微力ながら私もそのお手伝いはさせていただきたいと思います。

素晴らしい理念をお持ちなので、それをこれからも変えずに歩んでいただきたいです。



最後に一言、何かメッセージをお願いします!

私もアクセプトの皆様に負けないように本業で世界に挑戦し、結果を出し、よりアクセプトの活動を後押しできるように頑張りたい思います。

引き続き、どうぞよろしくお願いします。

また、今この瞬間も我々を代表して紛争解決のために身を粉にして取り組んでいただき本当にありがとうございます。

応援しています!


篠原様、この度は貴重なお時間、誠に有難うございました。

   

篠原様の貴重な経験や、当法人に対して感じでくださっているお気持ちを聞くことができ、とても嬉しかったです。これからも応援してくださるアンバサダーの方々の声に応えられるように、より一層活動に邁進してまいります。

アンバサダーの声