個人でできること
アンバサダー
の声

Vol.58 中村 千絵 さん

2024年2月4日


アクセプト・インターナショナルの活動を継続的に支えていただいているアクセプト・アンバサダーの声を紹介する本コーナー。

「アンバサダーの声」第58弾は、現在、子育てやパートをされながらアンバサダーとして継続いただいている、中村 千絵(なかむら ちえ)さんです。


中村さん、インタビューへのご協力ありがとうございます!まずは、バックグラウンドを簡単に教えてください。

自分の幼少期と今アクセプトインターナショナルに寄付をさせて頂いていることを繋げて考えてみることはなかなか難しいのですが、思い返してみると子どもの頃はお小遣いをなるべく使わないでユニセフに寄付していた時期がありました。

大人になるにつれ、貧しい人々に単にお金を届けるだけでは貧困問題は解決しないのではと考えるようになりました。ではどうすれば良いのかはサッパリ分かりませんでしたし、日々の生活も忙しくなって段々と考えることさえしなくなっていったと思います。いま子育てをしていて実体験から思うことは、教育を受けさせることの重要さ、そしてまた教育することの難しさです。だからこそ、兵士を再教育する永井さんの志に感動したのかもしれません。


小さな頃に寄付をされていたんですね。お小遣いは貴重ですし、中々できないことだと思います。素晴らしいです!

アンバサダーにご就任いただいたきっかけや継続している理由についても教えていただけますか?

永井さんが出演していたテレビで著書の紹介があり、面白そうだったので読んでみて衝撃を受けました。

世界の紛争にまつわる問題は国連などの組織が取り組むことだと思っていましたが、ひとりの個人が草の根運動のように、でも壮大な希望をもって取り組む姿勢が感動的でした。そして、夢や希望の実現に伴う苦しみも赤裸々に書いてあり、そこにまた親近感を覚えました。こうした運動を応援することは大切なことのように思えました。


私も本を読みましたが、一個人として永井をリスペクトするとともに、活動にあたっても影響を受けています。

日頃、アクセプトから影響を受けていることなどはございますか。

アクセプトおよび永井さんには寄付をしているのではなくて、寄付をさせていただいていると思っています。

何故なら、今日も世界のあちこちで戦争が起きていて、自然災害があり、孤児がいます。安心して眠れる場所、清潔な水、食べるものが十分にない人たちがいる一方で、私は日本に住み、温かい物を食べて清潔な場所で眠っています。もちろん私の生活にも苦難はありますが、少なくとも解決策を「考える」ことや「相談する」ことができます。

世界の最も困っている人の力になりたいと思っているのですが、私の生活の拠点は日本にあり、家族がいて、子育てをし、仕事をしています。

こうしたジレンマの中にいて、アクセプト・永井さんに毎月少額の寄付をすることが私の慰めになっています。日々の生活に疲れた時、永井さんのX(旧Twitter)を見てなんだか急に元気になったこともありました。先日は3,000万円の寄付のプロジェクトがありました。こんな大きな活動に少しでも参加が出来たことがとても嬉しく誇らしく思っています。寄付をさせていただき、「ありがとう」です。

永井さんの描く未来を見るのをとても楽しみにしています。いつか子育てを終えた時、お金の寄付だけでなく私ももう少し何かしてみようかと考えることもあります。そんなことを考えると少しわくわくします。


私もメンバーを務める傍ら、アンバサダーでもあるのですが、「寄付が慰めになる」というお気持ちはすごくわかります。

最後に、読者の皆様に向けて何かメッセージがありましたらお願いします!

私は子育て中で仕事もパートタイムなので、寄付といっても最低限のものです。それでも折々に活動報告などのメールをいただきます。前にも述べたように壮大な挑戦に触れることでこちらも元気になります。

一方で、僅かであっても継続的に経済的支援をするからには、それがどのように使われているかを確認する責任もあると考えています。寄付をする人が増えればそれだけ注目する目が増えます。また多様な意見や提案が届くことになります。そういった意味でも永井さんへの賛同者が増えることは有意義だと思っています。


中村さん、この度はインタビューにご協力いただきありがとうございました。アンバサダーの方とアクセプトが相互に良い影響を与えられるような関係性を築いていければ何よりです。

今後も、アクセプトとともにテロ・紛争のない世界の実現に向けて歩んでいただけたら幸いです。


インタビュー担当:南部壮太郎


【読者の皆様へ】
政府の意向に左右されない私たち独自の活動は、毎月1,500円から活動にご参加いただける「アクセプト・アンバサダー」をはじめとした皆様からのご支援があってこそ成り立っています。

皆様とともに、憎しみの連鎖をほどいていくことができれば大変幸甚です。

アンバサダーの声