個人でできること
アンバサダー
の声

Vol.35 小川 隆弘さん

「アンバサダーの声」第35弾は、当法人局長・永井と長年のお付き合いがある小川隆弘さんです。

こんにちは!まずはバックグラウンドやご経歴を簡単に教えて頂けると幸いです。

 

大学在学中は経営学を専攻し、経営社会学を専門とする実践的なゼミで学んでいました。その一方で、山田満教授が代表理事を努める学生主体のNPO法人で国際協力活動にも従事していました(現在は存在していない団体です)。主に、JICAから助成金を得て、東ティモールで職業支援を行っていました。

 

この活動をきっかけに、現・アクセプト・インターナショナルの代表である永井陽右と出会いました。この時、自分より年下でありながらソマリアでの活動などを行っていることに感銘を受けました。当時彼が常々語っていた「覚悟」と「熱意」については、今でも私の記憶に深く残り、刻まれています。

 

※山田満教授

早稲田大学社会科学総合学術院教授

早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンター副所長

前身の日本ソマリア青年機構時代から当法人に期待を寄せていただいており、現在もアジア経済学会で理事を努められるなど、多方面で活躍されています。

主な研究テーマは国際協力、平和構築、国際関係、東南アジア政治です。

ありがとうございます。アクセプト・アンバサダーになっていただいた一番のきっかけは何でしたか?

 

一番のきっかけは、まだ組織が日本ソマリア青年機構(アクセプト・インターナショナルの前身である学生団体)だった頃に、代表の永井陽右から直々に誘われたことです。

 

もちろん彼本人の「覚悟」と「熱意」が心に響いたことが意思を固めた理由の一つではあります。ただ何より、この団体が取り組む紛争解決における「脱過激化・社会復帰」は、私の知る限り初めての試みであったこと、私がこの団体に対して実行力を感じたこと、更に自身の行動原理とも適合したことなどが重なり、アンバサダーになることを決めました。

 

↑写真・卒業の時に永井陽右氏に貰った色紙

 

では、実際にアンバサダーになってみていかがでしょうか?

 

残念ながらイベント等にはほとんど参加できていません。

東京から遠隔地に在住していること、そして仕事が重なる状況が続いているからです。

アンバサダーとしての活動に参加できないことには申し訳なさを感じますが、活動報告書などを通して、実際に関わる機会が少なくても組織の活動の現状を把握することができ、嬉しく思います。

 

話は少し変わりますが、現在小川さんが一番に考えていらっしゃる社会課題を教えて頂いてもよろしいでしょうか?

 

一言で表すと「機会損失」だと思います。

この言葉は「最善の意思決定を行わなかったことにより、得られなかった利益幅」という意味で、本来経済用語として使われるのですが、個人的には意味を広く捉えています。

少し質問から外れてしまうかもしれませんが、これは自分自身の行動原理のようなものです。

 

行動原理と言いましたが、日頃の仕事・生活において未来を想定し、機会や選択を確保することを重視しています。

万全を期すとも言えます。

日常の例を挙げると、部下の教育や採用も、最善の教育や採用が行われないことによって、組織全体とその個人が得られた利益を損なってしまいます。

 

社会課題全体としては、大まかに表現すると、「未来が奪われること全般が嫌い」という感覚を持っています。

たとえば、アクセプト・インターナショナルの課題であるテロと紛争による被害も、「機会損失」が発生していると私は捉えています。

テロと紛争により年間15万人の命が奪われている実態は、その15万人によって実現できたかもしれない経済的利益(機会)を損失しているとも捉えることができるのです。

 

このように考えるようになった大きな理由は、大学在学中の活動が強く影響しています。

私が活動していた東ティモールは、長らくインドネシアの占領状態にありました。

活動を通して、東ティモール人の青年(ソマリアと同じく、30代くらいまでの若者)や当時のインドネシア軍の占領時代を体験した人の話や夢を聞いていくうちに、悔しい気持ちになったのが1番のきっかけです。様々な機会があれば掴めた未来があったのかもしれないと感じたからです。

 




ありがとうございます。それでは、これからのアクセプト・インターナショナルに求めるものは何でしょうか?

これからも、この道の先駆者として、世界を巻き込んで活躍してほしいと願っています。

アクセプト・インターナショナルの「アンバサダー」という制度は、持続可能な寄付システムとして大変興味深いです。これからも持続的に事業を運営してほしいと思います。

近いうちに認定NPO法人になるという情報を耳にしました。実現すれば寄付金特別控除の対象になります。特別控除額の対象外となる60%分を、多くの人にとって価値のあるものとして還元できれば、事業規模を拡大することができ、より多くの課題の解決に尽力することができると思っています。

今後の可能性に大きな期待を寄せています。



↑上記写真はIldefonso Ribeiroさん(東ティモール在住)と小川さん。

小川さんが在学中活動されていたNPO法人の現地人(東ティモール人)スタッフ(当時)です。

東ティモール渡航の際に意気投合し、空港で撮影された写真。




最後に一言、何かメッセージをお願いします!

現行の経済システムに親和性のある仕組みを一緒に考えたい。

まずは直近のクラウドファンディング、頑張ってください!


小川さん、この度は貴重なお話、誠に有難うございました。

   

ご自身の専攻されていた分野からみた社会課題についての考え方、とても興味深いものがありました。

改善できるシステムはどんどん取り入れ、これからも勢いのある活動を続けていきたいと思います。