個人でできること
アンバサダー
の声

Vol.19 杉浦 かおりさん

「アンバサダーの声」第19弾は、イタリア・フィレンツェからも積極的にアンバサダー限定イベントに遠隔でご参加いただいている杉浦かおりさんです。

アンバサダーになったきっかけを教えてください。

朝日新聞デジタルの永井代表理事による連載「共感にあらがえ」をタイトルに興味をひかれて拝読したことが直接的なきっかけです。連載初回の記事に書かれていた、

「テロと紛争を無くすためには、和平プロセスや和平合意が組めない紛争地で起きる憎しみの連鎖や、紛争当事者が社会に戻れず暴力を繰り返してしまう負のサイクルを崩し、平和を前進させるポジティブな循環を作り出すこと」
「問題をどうにかするためには、被害者よりも忘れ去られている加害者側に目を付けることが問題解決において不可欠である」

というのを読んだ時に、私の心の針は大きく振れました。というのも、私が以前から持っていた考えとこれらが一致したからです。しかも、実際に行動している若者たちがいることに光を見た気がしました。これは全力でサポートしたいと思い、迷わずアンバサダーになりました。また、ちょうどその時期に自分にとって意味のあることや、お金の循環が滞っているところにお金を流したいという想いが芽生えていたというのもあります。 

実際にアンバサダーになってみていかがでしょうか?

その昔、有名になって黒柳徹子さんのようにユニセフの親善大使になりたいと思っていたので「大使」になる夢が叶ったようです(笑)
毎月、有志のアンバサダーが参加しているアンバサダーミーティングでは、遠隔ですが、アクセプトの活動や今後の発展に向けて意見を交わしたりしているのですが、この様に金銭的なサポートだけでなくファミリーの一員として関われるというのは、私にとって大きな魅力ですし、やり甲斐も感じます。またテロや紛争を無くすために何かしたいという志しを持つ若い方々と接する機会は楽しみの一つでもあり、たくさんの刺激をいただいています。日本に帰国の際に、皆さんと実際にお会いできることを楽しみにしています。

実際にアンバサダーとして活動への理解を深めていただく中で、「アクセプトらしさ」をどのように考えられていますか?

まず挙げられるのは、憎しみの連鎖を生んでしまう排除でも弾圧でもなく「アクセプト(受け入れる)」を基盤として、テロや紛争を解決しようと取り組んでいる点です。テロや紛争による被害者への援助は不可欠ですが、それは対処療法に過ぎず根本的な解決にはいたりません。被害者や犠牲者を減らすため、そして最終的になくすためには加害者側を減らし、そして加害者を生まない社会にしていく事が必要なのは明らかです。
被害者や弱者に対するNPOは数多くありますが、加害者側に手を差し延べるアクセプトは異色であると同時に貴重な存在です。

もう一つは「若さ」です。これまでの既成概念や枠組みに囚われず、新たな時代を切り拓くために必要な反骨精神や気概が根底にあるのを感じます。そしてそれはアクセプトが取り組んでいるグローバルな課題の解決に向けて重要な要素の一つだと思っています。50代半ばの私にとってその若さは眩しい限りですが、その輝きは未来を明るく照らしているように思えるのです。

これからのアクセプトに求めるものは何でしょうか?

暴力に訴えている人も元々は社会的弱者である場合が多いこと、被害者や女性、子供といった誰の目にも明らかな弱者だけでなく、加害者側になっている弱者にも援助が必要であることを、その活動を通して世界に認知させることも可能だ思っています。

また、「アクセプト」という姿勢はテロや紛争だけでなく、一般社会における暴力による被害をなくすことにもつながると思っています。既に日本の少年院で永井代表が講演をされていますが、そうした活動ができるメンバーの育成なども含め、社会の意識を改革するための一役を担うことは、アクセプトの認知度をさらに上げることにも繋がるのではないでしょうか。

これまでのやり方や考え方では実現できていないテロや紛争の解決を、加害者側を受け入れるという新たな方法で目指すという未開の道を進むことは決して容易ではないと思います。訪れるたくさんの困難やチャレンジを切り抜ける事こそ、誰も通ったことのない新しい道を切り拓く事だと信じ、誇りを持って立ち向かって欲しいと思います。  


イタリア・フィレンツェから積極的にアンバサダーの活動にご参加いただいている杉浦さま。「ファミリー」との言葉もありましたが、そんな温かさや近さを維持しながらも、更にその輪が広がったらと願ってやみません。
「加害者とされる側を受け入れる」というテロと紛争の解決を目指して取り組む中で見出してきたアプローチに、杉浦さまが見出して下さったような社会的なメッセージも込めて、海外・日本問わずに発信していけたらと思います。
この度は、インタビューへのご協力、誠に有難うございました。引き続き、温かく活動を見守って頂けたら大変幸いに存じます。