Vol.50 桐林 千登勢さん
アクセプト・インターナショナルの活動を継続的に支えていただいているアクセプト・アンバサダーの声を紹介する本コーナー。
「アンバサダーの声」第50弾は、代表理事・永井への講演依頼をきっかけにアンバサダーに就任された、桐林 千登勢(きりばやし ちとせ)さんです。
桐林さん、インタビューへのご協力ありがとうございます!まずは、バックグラウンドやご経歴を簡単に教えてください。
もともとはデジタルクリエイターを目指していたのですが、気づいたらITエンジニアになっていました。そこから画像処理やプログラミングなどIT関連のスキルを強みに、多様な業界で様々な職種を経験してきました。平和やWell-beingへの活動にもとても興味があり、外部協力者として防衛庁・自衛隊の広報に携わったこともあります。
身近な人々がメンタルヘルスに支障をきたしたのを機に、心理療法や栄養療法を学び医療機関で勤務もしましたが、社会の価値観や制度、企業の在り方などが変化しないと根本的解決は難しいと感じ、再度企業にて働くことに。現在はファシリテーションを学びながら、マインドフルネスのセミナーを提供する法人での仕事や、マインドフルネスをベースにしたカンファレンスの開催、リジェネレーションの考えを広める活動など、環境や人権に関する様々な社会活動に参加しています。
ご経験や知識を生かして様々なご活動をされてきたのですね!では、アンバサダーにご就任いただいた一番のきっかけや続けていただいている理由について教えていただけますか?
マインドフルネスとコンパッションの実践によって社会活動を推進するためのイベントを企画していた時に、知人から永井さんを登壇者として推薦いただきアクセプトの活動を知ったのですが、民間の団体がこれほど紛争に近いところで活動していることに驚き、非常に意義深いと感じていました。
天災でも人災でも、生じた被害に対する救済活動はとても重要だと思っていますが、それだけでは後手にまわるばかりで状況を変える糸口にはなりにくいと感じていました。これまで武力に対しては武力での対抗しかありませんでしたが、異なる方法で相手の暴力的攻撃を弱められる可能性があるのは素晴らしいと思います。
多くの困難があることは容易に予想できるので、少しでも挑戦している皆さまの支えになればと思いアンバサダーになりました。実際になってみると、アクセプトのアンバサダーでいることが誇りとなっていることに気づき、自分自身のためにも続けています。
「アンバサダーでいることが誇り」と言っていただけてとても嬉しいです!アンバサダーになっていただいてから、アクセプトにご協力いただいたことは何かありましたか?
機会があればいろいろなところで話題にし、少しでも認知を広めるよう意識しています。例えば名刺交換の際にアンバサダー名刺も添えると、「これは何をしている団体ですか?」と尋ねられることが多く、自然な流れで話題にすることができます。
他にも、企業で社内研修やイベントに関わっている知人にセミナー開催の可否を尋ねてみたり、SDGs関連のメディアに携わっている知人に記事化を尋ねてみたりしています。大手企業のメディアのインタビュー記事に繋げられたことは、多少なりとも貢献できたようで嬉しかったですね。
これからもキャンペーンでの寄付やSNSでの告知などはもちろん、他にもできることを考えていきたいと思っています。例えば、インターネットにアクセスしない層に活動を知ってもらう取り組みなどもできたら良さそうですね。
※桐林さんが繋げてくださったインタビュー記事はこちらです。是非ご一読ください!
▲代表・永井の著書「僕らはソマリアギャングと夢を語る」と「共感という病」を紹介してくださっています。
大手メディアにお繋ぎいただいたことに加え、普段の宣伝活動まで、大変助かっております!今後もどうぞよろしくお願いいたします!
そんな桐林さんがこれからのアクセプトに求めるものは何でしょうか?
まずは現地で活動されるスタッフの皆さまの安全を願っています。
その上で、丁寧に活動を継続していって紛争における対立構造の解決や、困難な状況からの社会復帰支援の分野で世界をリードし続けてほしいですね。また、日本国内でも啓蒙活動や勉強会などを続けていただきたいです。
これからも安全に配慮しながら、テロを止め、紛争を解決するために邁進してまいります。最後に一言、読者の皆さんに向けて何かメッセージをお願いします。
課題が大きいと無力感から諦めたり無いことにしたりしがちですが、自分自身が直接その問題に対して何かできなくても、地道な努力をしている人を応援したり支えたりというのも立派な社会活動だと思います。
ぜひご一緒に、アンバサダーとして応援してまいりましょう。
桐林さん、この度はアクセプト愛に溢れたお話をたくさんお聞かせいただき、本当にありがとうございました!
メンバー一同、日ごろからご支援してくださっている皆さまのご期待に応えるべく、日々一生懸命に問題解決に取り組んでいく所存です。今度とも温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします!
アンバサダーの声
- 2024.07.24
Vol.65「加害者にも目を向けようとするアクセプトの理念は、他にはない唯一無二のもの」太田 貴也 さん - 2024.03.29
Vol.64「自分の正しさを押し付けて生活してきたかもしれないと反省」辻 芙実子 さん - 2024.03.27
Vol.63「これは無理だろうという限界は自分が決めてしまっている」城田 則子 さん - 2024.03.11
Vol.62「大きな成果に向けた積み重ねの一部に自分がなる」ナロック 悠耶 さん - 2024.03.02
Vol.61「世界はどう変わるのか、私が生きている間に見ることができればうれしいです」鈴木 幸恵 さん - 2024.02.13
Vol.60「活動に賛同している意思表示としてアンバサダーを続けています」倉持 光代 さん - 2024.02.11
Vol.59「一度何かのイベントに参加してみると自分なりの関わり方を見つけられるのではないかと思います」近藤 英一郎 さん - 2024.02.04
Vol.58「寄付をさせていただいていると思っています」中村 千絵 さん - 2024.02.04
Vol.57「自分にはできないからと諦めるのではなく、時処位に応じて協力できることを考えていけたらいいなと思っています」榊原 美紀 さん - 2024.01.27
Vol.56「無理だと決めつけずにやってみること。この事を実現している団体に、私の考え方も大きく影響を受けました」鈴村 修 さん - 2023.12.17
Vol.55「『少し応援してみよっかな』くらいの気軽さでアンバサダーをはじめてみる人が増えてくれればいいな 」南條 佑太 さん - 2023.06.25
Vol.53 「1人の力では解決できなくても、同じ思いを持つ人たちが集まると、いつかきっと大きな力になると信じて」 中尾 千恵子 さん - 2023.05.23
Vol.52「私自身も『対話』を探求していくために、アンバサダーとして関わることで学ばさせていただいています」高橋 淳さん - 2023.04.06
Vol.51 「永井さんとアクセプトが創る未来を私は見てみたい。できたらそこに、私も参加していたい」 福田 広恵 さん - 2023.03.19
Vol.50 「アクセプトのアンバサダーでいることが誇り」 桐林 千登勢 さん - 2023.01.29
Vol.49 「永井代表の『僕らはソマリアギャングと夢を語る』を読んだのがきっかけです」 前田 関羽 さん - 2022.09.17
Vol.48 「大きな事象であるからこそ、一人ひとりに目を向けて、必要なことを一つ一つ考えていく」 沖村 里咲 さん - 2022.07.31
Vol.47 「子どもに『戦争がなくならないのは仕方ない』とは言いたくない」 矢野 俊樹 さん - 2022.07.31
Vol.46 「アンバサダーになってみて支援を『継続する』ことの大切さを改めて感じている」 成澤 里恵 さん - 2022.06.12
Vol.45 「小学校時代にアメリカの同時多発テロを体験して以来、長い間モヤモヤした気持ちを抱え続けていました」 小出 彩音 さん - 2022.06.06
Vol.44 「何かできる時は手伝いたいし、何もできない時でも支援したい」 加藤 祥晃 さん - 2022.06.02
Vol.43 「『今なお聴かれていない、語られていない声は、どのようなものか』とより考えるようになりました」 小針 美紀 さん - 2022.05.22
Vol.42 「アンバサダーとして、アクセプトの中にいる人たちの信念や生き様のようなものを伝えていきたい」 浦野 真理 さん - 2022.04.17
Vol.41 「テロリストも同じ人間、必要なことをやる、という非常にフラットながら革新的な行動姿勢に惹かれて」 田頭 風子 さん - 2021.10.31
Vol.40 「自分のシステム開発の経験を活かして、IT面を中心にサポートをしてきました」 安達 知仁 さん - 2021.06.30
Vol.39 「『私でも出来る、否、私だからこそ出来ることがありそう』と思えたのはアクセプトだけでした」 賀来 沙樹子 さん - 2021.05.16
Vol.38 「アンバサダーになったのは、他国の若者の未来へつなげることができると思ったからです」 小川 利久 さん - 2021.04.10
Vol.37 「テロや紛争解決といった難しい課題は、大きな機関のみが対応できるものだと勝手に思い込んでいました」 坂本 眞一郎 さん - 2021.02.20
Vol.36 「前例が無い中で難しい課題に自分と同じもしくは若い世代の方が懸命に取り組んでいる姿勢に感銘を受けた」 中野 響子 さん - 2021.01.22
Vol.35 「テロと紛争による被害も、『機会損失』が発生していると私は捉えています」 小川 隆弘 さん - 2020.12.20
Vol.34 「世界中の人々が、自身の未来の可能性を広げる、『教育』や『学び』を受けられる機会を持って欲しい」 鈴木 悠甫 さん - 2020.11.18
Vol.33 「海外ならではのエピソードをアクセプトの皆さんと懇親会などで共有できることが楽しい」 篠原 祥 さん - 2020.10.14
Vol.32 「もっと日本人にも『テロリズム』を身近な問題として認識してもらうことが必要」 福嶋 浩嗣 さん - 2020.09.09
Vol.31 「『受け入れる』という価値観・アプローチをここまで実践に落とされている団体は、唯一無二なのかな」 八名 恵理子 さん - 2020.08.12
Vol.30 「最初にプレゼンを聴いた時、どういう形であれ応援したい、活動に貢献したいと心底思う何かがありました」 益田 大輔 さん - 2020.07.15
Vol.29 「テロリストや過激な思想を持った人を、かつては『加害者』として私は一面的にしか見ていませんでした」 猪熊 風友乃 さん - 2020.06.10
Vol.28 「元テロリストに対するイメージの変化をもっと多くの高校生たちに体験してもらいたい」 金田 和大 さん - 2020.05.06
Vol.27 「この活動が拡がったら国際協力の世界が大きく変わるのではないか。そんな気がして応援を始めました」 福西 浩樹 さん - 2020.04.10
Vol.26 「アンバサダー限定イベントに参加し活動内容を知ることができて、新たな知識も身についた」 芥川 駿太郎 さん - 2020.02.01
Vol.25 「アクセプトを通して、テロや紛争の問題についてまずは『知る』ことで新しい世界との接点が増えました」 ロミ さん - 2019.12.23
Vol.24 「アンバサダーになってみて、実際に横のつながりが生まれていることがいいな、と感じた」 中構 優花 さん - 2019.11.04
Vol.23 「団体のお手伝いがしたいという思いと同じくらい『自分のため』という感覚も強いかもしれません」 臼田 輝生 さん - 2019.07.30
Vol.21 「メンバーと近い距離で交流することに、自分自身刺激をもらってます」 宮崎 貴博 さん - 2019.06.14
Vol.20 「団体の成長を近くで感じられることが感慨深かったです」 岡本 明訓 さん - 2019.05.07
Vol.19 「既成概念や枠組みに囚われず、新たな時代を切り拓くために必要な反骨精神や気概があるのを感じます」 杉浦 かおり さん - 2019.03.30
Vol.18 「紛争で奪われる命を守りたい、現場を自分の目で確かめてすべきことを判断したい」 大塚 千宙 さん - 2019.02.15
Vol.17 「アンバサダーになってから、紛争関連のニュースがより目に止まるようになりました」 二茅 理穂子 さん - 2019.01.16
Vol.16 「アクセプトには、企業の発想を転換させる大きな役割があると思います」 篠原 雄之 さん - 2018.12.18
Vol.15 「ソマリアやケニア、インドネシアなどのアクセプトの活動地におけるテロと紛争の現状を知れた」 渋谷 和彦 さん - 2018.11.29
Vol.14 「悲しみを終え平和と幸せに向かう旅路を支える」 生田 チサト さん - 2018.10.31
Vol.13 「他のアンバサダーの方々とも交流する機会があることが面白いと思っています」 齋藤 悠太 さん - 2018.09.30
Vol.12 「開院したクリニックに西真岡アクセプト・インターナショナルクリニックと命名させて頂きました」 眞塩 一樹 さん - 2018.07.31
Vol.11 「メンバーの方々も、アンバサダーは身内だと言ってくれます」 三浦 紗織 さん - 2018.06.30
Vol.10 「今後は県内の教育機関にリーチできる講演やイベントの場を作れればと思います」 北添 春菜 さん - 2018.05.31
Vol.9 「アクセプトの現場での取り組みは、平和構築研究としても非常に興味深いものです」 本多 倫彬 さん - 2018.04.30
Vol.8 「医者になることはテロと紛争の解決に直接は繋がらないけど命を大切にする点では共通しています」 窪田 有希 さん - 2018.03.31
Vol.7 「NPO法人の共同設立にあたり、アンバサダーという立場から少しでも力になりたいと思いました」 栁瀬 惠介 さん - 2018.02.27
Vol.6 「会社の社会貢献部の責任者やボランティア活動を一緒にしている仲間たちにアクセプトの話をしています」 川北 麻衣 さん - 2018.01.30
Vol.5 「初めはアクセプトの活動内容をよく理解出来ていなかったので、ほんの気持ち程度の額でスタートしました」 小笠原 絢子 さん - 2018.01.21
Vol.4 「自分が経営している飲食店のメニューやHPにアクセプトの紹介文を載せています」 中島 拓也 さん - 2017.12.30
Vol.3 「アクセプトの活動に市民をどう巻き込むかという、自分の研究に関わる点でのアドバイスをしています」 矢部 航 さん - 2017.11.28
Vol.2 「『関心を持つだけでも立派な活動』という永井さんの言葉に押され、参加させていただきました」 鶴田 桂策 さん - 2017.10.19
Vol.1 「寄付で活動をサポートすることに加えて、メンバーの皆さんに会議室の貸し出しをしています」 田村 明宏 さん