個人でできること
アンバサダー
の声

Vol.10 北添春菜さん

「アンバサダーの声」第10弾は、高知県在住で会社員をされている 北添春菜さんです。

アンバサダーになったきっかけは何ですか?

学生時代、世界で一番深刻な問題は環境問題だと思っていました。なぜなら私たちの住む環境が文字通り破壊されたら、全ての生き物が命の危険性にさらされると思ったからです。また、生まれ育った高知の豊かな自然を想うと、自然は守られるべきものだとも思っていました。そのため大学時代は環境団体でボランティア活動をし、卒業後はツバルへ行き、環境保全活動を行うNPOで勤務しました。しかし貧しくとも衣食住に充足し、南の島特有のはじけた笑顔で日々を過ごすツバルの人達と向き合う中で、ずっと自身の中にモヤモヤした違和感を感じていました。本当に今この瞬間、肉体的精神的悲痛な傷みを感じている人に自分は手をさしのべるべきではないかと。

そんなモヤモヤを抱えたまま、家族ができ子育てに追われ日々を過ごす中で、2012年にツバルに永井代表が来て、彼と日本ソマリア青年機構(アクセプト・インターナショナルの前身団体)の活動を知りました。素直に、格好いい!と思いました。なぜなら、誰にでもできることではなく、また現実に即しているからです。

今は1番近くで守らなければならない小さな命があり、なかなか直接的支援が難しいので、間接的にでも微力ながらできることがあればと思い、去年、アクセプト・アンバサダーになることを決意しました。初めて出会った2012年から今も変わらぬ情熱や覚悟を持ち続けて活動を続けてきていることも、アンバサダーとして支えていきたいと思った理由の一つです。

2012年から大変お世話になってきました。また、先日は高知で素晴らしい企画を有難うございました。講演3つはじめナイジェリアの国内避難民の子どもたちが描いたふるさと写真展と、アンバサダーがあそこまでの動いてくださったというのは初めてでした。これらをやろうと思ったのはなぜだったのでしょうか?

アクセプト・インターナショナルのホームページで四国での講演予定の案内があり、お手伝いできることがあればと、永井代表に連絡をさせてもらったのがキッカケでした。すぐに返事をくださり、講演は香川県ですが、高知にも来てくれるとのことで、それならば命がけの活動に対し、一定の成果が得られるものにせねばと思いました。以前、東京以外でもどんどん広げていきたいと言っていたことは知っていたので、それならば高知から何かするべきだと考えたのです。結果としては高知も越えて、お隣の愛媛県にまで繋がっていったことも、色んな可能性を感じました。

あえてスポンサーをつけず私個人としてイベント主催をさせてもらったのは、アクセプトの活動への支援に効率的に広がりを持たせるためには、ジャンルを限定せず多様な方達に聞いてもらえればと思ったためです。ただ、私の力不足で人集めには非常に苦戦してしまい…。それでも初めてにしてはやはりやってよかったと思っています。

ナイジェリアの子供たちの絵ですが、以前から永井代表の著書の挿し絵で使用されていたのを拝見していましたが、子どもたちの視覚を通してビジュアル化された絵は、写真よりもむしろリアルだなと、衝撃を受けました。ただ、子どもたちのそれらの絵を見せものにするのは、同情を煽るようで、悩みました。でも同時に、脳裏に焼き付いたその情景を、一生懸命描くことでもしかしたら自分たちの今の置かれた環境が良くなるのかもしれないと、すがるような想いで描いたんじゃないか、自分のふるさとではこんなことが起こったんだと、知ってもらいたくて、伝えたくて描いたんじゃないかとも、思いました。私の6歳と2歳の子供たちも、絵を描くといつも私に見せにきます。絵を描くのは、その絵を見せたい人がいるから描きます。だから、今回子供たちの絵を展示させてもらいたいとお願いしました。

講演も絵画展も様々な方がご来場してくださっていてとても感動しました。新聞とテレビも取材に来たりもしておりました。やってみての感想はいかがでしたか?

告知方法や範囲は個人ではやはり限界があったので、参加者数に関しては期待した成果は得られなかったのが正直なところです。イベントの内容についても、至らぬところばかりで、反省です。ただ、新聞とテレビのメディア2社で取り上げてもらえたのは、今後県内での支援者ネットワーク作りの素地にはなったかと思います。そしてやはりこのようななにかしらの場を創ることの価値を強く感じました。

今後は今回講演に参加してくださった方々で活動へ強い賛同の意志を示してくださっている方々と、エリアでアンバサダー同士の横の繋りを密にし、より広く、活動に興味を持ってくれそうな人たちや、県内の教育機関にリーチできる講演やイベントの場を作れればと思います。実際にアクセプト・アンバサダーズやアンバサダーが増えそうで、これにはガッツポーズしています。今回の私の取り組みは、大きいものではないですが、こんなことが全国で広がっていったら良いなと思いますし、その点で色々と動いていきたいとも思います。

高知でアンバサダーのネットワークが広がり何か動きが出て来たらとても素敵ですね!アクセプト・インターナショナルについては今後どのような組織になっていってほしいと考えていますか?

活動の中身については、アクセプト・インターナショナルのプロジェクトを求めるニーズは世界中に無限にあるので、永井代表はじめ、スマートで熱いメンバーの方々で、どんどんアイデアを出しあい、テロと紛争のない世界を目指し先導していただければと思います。

ただひとつ私が望むのは、特に現地で活動するメンバーについて、ご自身の命を守るためにできうることは全てやってほしいということ。前例が無いほど危険な分野であることは確かで、活動を始められた当初、危険だからやめろと言ってきた人達を、これからもいい意味で裏切り続けてください。

最後に、このサイトを見ている方やメンバーへ何かメッセージをどうぞ

それぞれの分野で、魅力的な生き方をされている皆さんと、アクセプトを通じて繋がれたことに、心から喜びを感じます。

今後アクセプトの活動は、その存在価値ゆえにますます質や量ともに拡大していくはずです。と同時に、大切な人を失い、住む場所を追われ、社会からも排除された一人の若者、一人のギャングの心の叫びに真摯に耳を傾け、様々な葛藤を乗り越えてユースとしての生き方を選ぶ、何十億分の一人の人間の奇跡を、これからもひとつひとつ大切に、皆さんと分かち合えていけたらと思います。


北添様、「アンバサダーの声」にご協力頂きまして誠に有難うございました。高知でのアクション、多くの人々に伝わっていくものだと思います。私たちの活動にお力添えくださり、本当にありがとうございます。今後ともどうぞよろしくお願い致します。