個人でできること
アンバサダー
の声

Vol.49 前田 関羽さん

アクセプト・インターナショナルの活動を継続的に支えていただいているアクセプト・アンバサダーの声を紹介する本コーナー。

「アンバサダーの声」第49弾は、代表永井の「僕らはソマリアギャングと夢を語る」を読んでアンバサダーになっていただいた前田 関羽(まえだ かんう)さんです。

前田さん、インタビューへのご協力ありがとうございます!まずは、バックグラウンドやご経歴を簡単に教えてください。

もともと大学が心理学専攻だったところ、せっかく学んだことを生かした仕事をしたいと思い、心理職の公務員になりました。職歴の半分くらいは非行や犯罪をした人のアセスメントや相談の現場で、残り半分はそれ以外の様々な仕事をしています。国際関係、官民連携に関する部署の勤務が多かったので、振り返ってみると、アクセプトと近い領域にいたかと思います。

▲アジア太平洋地域の矯正局の局長などが集まる会議に参加した際のネームプレート

そのようなご経歴をお持ちなのですね。アンバサダーになっていただいた一番のきっかけについても教えていただけますか。

アンバサダーになった当時は、個人的に何か社会貢献をしたい気持ちが高じていた頃でした。そんな時に永井代表の「僕らはソマリアギャングと夢を語る」を読んだのがきっかけです。読んだ後すぐに折よく一般向けイベントがあり、そこから永井さんやメンバーの方と話を重ねたり色々お手伝いをしたりするうち、気づいたらアンバサダーにもなって続けているというところです。



前田さんのように、代表永井の本をお読みになってからアンバサダーに就任される方はよくいらっしゃいます。では、実際にアンバサダーになってみていかがでしょうか。

継続寄付のほか、私が犯罪や心理学にちょっと詳しいのをアクセプトに知ってもらって以降、アンバサダーがパネリストとして参加する対話イベントなどに時々お声がけいただいて参加しています。大きくて古い組織で働く身からすると、アクセプトの仕事の仕方は若く速く力にあふれているので、いつもワクワクしたりハラハラしたりしています。

▲アンバサダー向けイベントの様子(下から2人目が前田さん)

いつも前田さんにはイベントにパネリストとしてご参加いただいており大変助かっております。今後もどうぞよろしくお願いします!では、 前田さんがこれからのアクセプトに求めるものも教えてください!

アクセプトへの信頼と愛ゆえに、内向きの本パートが長くやかましいものになりますがご容赦いただければ。

まず、代表や職員の皆様において、平均以上の相応の報酬をもらってください。日本全体で賃上げの話とか、NPOにも高報酬でトップ人材を呼び込むとか、そんな声は別にしても、とりわけ良い人がいないと成り立たない仕事とチームだと思います。十分な報酬を得て、それに見合うだけの価値創出、課題解決をして、活動以上に生み出した/生み出そうとしているアウトカムを報告してほしいです。

同じくプロボノ・ボランティアも、報酬をもらっていないとしても同じプロ意識を持っていただきたく、例えば学生なら10,000円/日(経験やスキルがある方ならそれ以上)の価値を生み出しているか、寄付者の目線からその額を喜んで払いたいと思えるか、自問しながら仕事をしてほしいと思っています。勉強になります、成長できましたといった声も聞くことがあるのですが、もちろん付随的に生じる学びや自己成長は素晴らしいことですが、本当に大事なのは自分が何を与えられたかの方であるはずです。

もっと言えば、アンバサダーもアクセプトの一員ですので、私も同じくプロ意識をもって活動を見ています。寄付やイベント参加、活動報告を受けるのも大切ですが、インパクト投資をする投資家の目でアクセプトが何を生み出したか、何を生み出す途上にいるのか、厳しいまなざしを持ち続けることがアクセプトの仕事の質を高めることになると思います。

最後に、少しトーンダウンしたお願いとして、alumni(卒業生)制度を作ってほしいです。人と活動の魅力ゆえと思いますが、アクセプトメンバーには、公平に言って、並外れた志、頭脳、広範な経験やスキルを持った人(特に学生)が集まっていると確信しています。それだけに、例えば就職、海外赴任、進学や留学を機に、アクセプトへのコミットに一区切りをつける方が多く、非常にもったいないといつも思っています。カムバックを誓う方がほとんどだという印象なので、団体側の方にも、一度離れた貴重な人を迎え入れる態勢があるといいのでは、と思っています。



愛の溢れるお言葉をいただき本当にありがとうございます! 最後に一言、読者に向けて何かメッセージをお願いします。

先ほどの質問にてお願いばかりした勢い、一般の方へもお願いしてしまうと、ぜひアクセプト・インターナショナルがやっていること、生み出そうとしていることをよく見ていただきたいと思います。できることなら、感傷や直観で判断するのでなく、意味や価値に向かって前進しているのか、よく目を凝らして見ていただき、思うことや感じることがあれば、ぜひ声を聴かせてほしいと思います。



前田さん、この度は熱く、そして愛に溢れたご意見をたくさんお聞かせいただき、本当にありがとうございました!

メンバー一同、アンバサダーや日ごろ応援してくださっている皆さまのご期待に応えるべく、高いプロ意識を持って課題解決に取り組んでいく所存です。今度とも温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします!

アンバサダーの声