個人でできること
アンバサダー
の声

Vol.71 遠藤 洋之 さん

2025年10月27日


私たちの活動を継続的に支えていただいているアクセプト・アンバサダーの声を紹介する本コーナー。

「アンバサダーの声」第71弾は、DXやDEI、採用支援など幅広い分野で事業を展開する株式会社SAKURUGを設立し、代表取締役としてご活躍の遠藤 洋之(えんどう ひろゆき)さんです。

※DEI:Diversity(多様性)、Equity(公平性)、Inclusion(包括性)の略で、多様な人々がそれぞれの個性を活かし、誰もが公平な機会を得て活躍できる環境を作ることを目指す考え方。


遠藤 洋之さん、この度はインタビューへのご協力ありがとうございます!

まずは、バックグラウンドやご経歴を教えてください。

29歳の時に「ひとの可能性を開花させる企業であり続ける」というビジョンを掲げ、株式会社SAKURUGを設立しました。広告代理事業からスタートし、現在はDX分野での新しい製品や新しいサービスを開発、DEIや採用支援分野を渋谷、和歌山、福岡を拠点に運営しています。アフリカにも1-2年以内に進出予定です。

2018年には、若手起業家の世界的ネットワークであるEO(Entrepreneurs’ Organization、起業家機構)Tokyoの理事も務めました。他にもジャパンハートエバンジェリスト、CIB(千葉イノベーションベース)理事、WIB(和歌山イノベーションベース)、自治体によらない民間発行パートナーシップ証明Famiee、災害時緊急支援プラットフォームPEADなどの活動を行っています。また、現在までに世界120ヵ国を訪問し、その内アフリカは30カ国を巡りました。

そうしてアフリカの魅力に惹かれ、2026年にはアフリカ移住を予定しています。

▲シエラレオネにてAlaziの代表の下里さんと


様々な支援活動をされているとのこと、本当に素晴らしいです。

アクセプト・インターナショナルの活動はどのように知ってくださったのでしょうか?

経営者組織EOで、永井さんのお話をお聞きしたことが1番のきっかけです。そして、様々なNPO・NGOを見てきましたが、永井さんのチャレンジが最も壮大でご一緒したいと思えるビジョンだったからです。私自身がアフリカ各国を訪問する中で色々学んだこともあります。表面的でなく問題の本質、根源に立ち向かっている姿を見て尊敬しております。

我々の企業VISIONは「ひとの可能性を開花させる企業であり続ける」なのですが、永井さんは、まさにこれを体現されているなと。僕自身負けていられないなと刺激をいただく存在でもあります。


支援活動をされるようになったきっかけについて教えていただけますでしょうか。

幼少期に世界の貧困問題をよくテレビで見て関心がありました。あと小学生の時、ハゲワシが餓死寸前の少女を狙っている『ハゲワシと少女』(The Vulture and the Little Gir)という写真を見て、とてもショックを受けました。私自身、片親で父親に育ててもらいましたが、何不自由なく暮らせている自分は恵まれているんだ、世界にはいろんな困っている人がいるんだと思いました。その頃から、難民支援やPKO(平和維持活動)ってかっこいい!という印象を漠然ともちました。

ただ20代は自己成長にたくさんの時間を使ってしまい、世界の情報に疎くなってしまっていた時があります。実際に大学の卒業旅行以降10年ほど海外には行かない生活をしていました。今思い返してもあまりそこに興味関心を見出せていませんでした。ですが、東日本大震災やコロナの期間中、そして、自分の父親との死別を通して自分の生き方をしっかりと考える時間がありました。

そうした経緯で、今恵まれた環境にいる自分が世界中で困っている人をできる範囲で支援していきたいと考えるようになりました。幼少期、父に何かいいことをするといつも褒められていたこともあるかもしれませんね(笑)。無理はせず、できる範囲で、一緒にアクセプトさんを応援できたら嬉しいです。

▲ウガンダにてSUNDAの坪井社長らと


遠藤さんの原点となる大切な想いをお話くださり、ありがとうございます。

テロ・紛争解決に向けて必要なことについて、遠藤さんのお考えを教えてください。

いろんな国に足を運び、直接感じたことなのですが、民族、宗教、歴史など様々な要素が複雑に絡み合っているので、一言でこれが解決できると言えないのが紛争解決かなと考えています。ただ、そこで終わりではなく、たとえ、自分の世代で解決しなかったとしても、自分のできることをコツコツ積み重ね、次の世代につないでいくことが大事だと思っています。


アンバサダーになって良かったことや、今後アクセプト・インターナショナルに期待することはありますか?

アンバサダーになる前から応援はしていたのですが、やはり実際にいろんな活動やイベントに接する機会時間が増えると、自分の感情も非常に近くなり、より応援しようと思えます。私は海外に行くことも多いので、当然海外での活動には興味があります。ただし、素人なので、安全には充分に気をつけながらできる範囲の活動支援をしたいと考えています。

また、小さいながらも会社を経営しているので、法人との連携には非常に期待しています。


これからも、遠藤さんのアイディアやご経験等、ぜひ教えてください。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします!

アクセプトさんの活動は本当に尊いものです。しかし、それが自分とはすごくかけ離れたもののように感じてしまうかもしれません。

ですが、同じこの時代に起きている紛れもない現実です。

どんなことをしているのか聞いてみたい、見てみたい。社会について世界について知ってみたい。

ほんのちょっとした関心からスタートしてみると、自身の生活が豊かになるかもしれません。僕がまさにそうでした。

皆さんとても優しい方ばかりなので、ぜひお気軽にご連絡してみてください。


今回インタビューへのご協力いただき、ありがとうございました。

「世界の諸問題に対し、遠い未来の子どもたちも笑顔ですごせるようにと寄付から始めました」とのお話が、とても心に残りました。これからも、遠藤様が第一線で益々ご活躍されますように応援しております。

貴重なお時間とお話を、本当にありがとうございました。


インタビュー担当:田中基予美


【読者の皆様へ】
政府の意向に左右されない私たち独自の活動は、毎月1,500円から活動にご参加いただける「アクセプト・アンバサダー」をはじめとした皆様からのご支援があってこそ成り立っています。

皆様とともに、この日本から挑戦していくことができれば大変幸甚です。

アンバサダーの声