個人でできること
アンバサダー
の声

Vol.72 眞下 祐子 さん

2025年11月9日


私たちの活動を継続的に支えていただいているアクセプト・アンバサダーの声を紹介する本コーナー。

「アンバサダーの声」第72弾は介護や医療の現場を経て、現在は京都府舞鶴市にて家政婦紹介所の紹介責任者としてご活躍される眞下 祐子さんです。


眞下さん、この度はインタビューへのご協力ありがとうございます!

まずは、バックグラウンドやご経歴を教えてください。

大学中退後 、飲食店やファーストフード店店員、介護ヘルパー など様々な仕事を掛け持ちしながら子育てをしていました。 介護福祉士として働いていた時に、子どもに関わる仕事をしたいと思い、看護師資格をとり小児科 ・産婦人科で8年弱働きました。

現在は家業である家政婦紹介所で紹介責任者として働いています。


子育てと仕事を両立されながら、本当に幅広い分野でご活躍されてきたんですね。

アンバサダーになっていただいたきっかけは何でしたか?

情熱大陸で永井さんを知ったのがきっかけです。防弾チョッキを着て軍のヘリに乗る姿とその活動や永井さんの生き方に衝撃を受けました。

でも本当に心を動かされたのは、テロリストの若者を脅威ではなく「平和の担い手」として社会復帰を支援する活動でした。

私には、10代から国際協力に憧れながら、30年間行動しなかった自分への後悔があります。18歳で団体を立ち上げた永井さんの行動力に刺激を受け「今度こそ」と決意し、すぐに説明会に参加してアンバサダーになりました。

▲同じくアンバサダーのお母さまとの一枚


長年抱いてこられた国際協力への想いが、永井の姿を通して実際の行動へと変わり、アンバサダーにもご就任いただいたのですね。

アンバサダーになって良かったことはありますか?

アクセプトは、アンバサダーになると支援対象者との交流が豊富です。イエメンのリハビリ施設へのメッセージ送付、パレスチナの若手リーダーとの交流会、アフリカ開発会議への参加など、現地とつながる貴重な機会がたくさんありました。

これは「真の平和の担い手」になってほしいという、私達に向けられたメンバーからのメッセージだと思います。ちっぽけだと思っていた自分にも責任とポテンシャルがあると気づき、今はパレスチナ問題を学び直すなど、少しずつ行動を始めています。


そうですね。私たちは現地の人々に加えて、日本から支援してくださる皆さまも同じく「平和の担い手」であり「心強い仲間」だと思っています。

実際に、現地の人々と“つながってみた”感想を教えてください。

今年の夏、パレスチナの方々との交流会に友人を誘って参加しました。

後日、友人から次のようなメールが届きました。

「身近で困っている人の力になるところから始めようかと考えているよ。悩みを抱える若者との対話とか外国人で日本の暮らしで困っている方たちの手助けができたらいいなって思っています。多文化共生講習を受けて、ボランティア登録をしました。それから、今週は日本語教育ボランティアの講習を受ける予定。外国人の方へのボランティアは以前から考えていたけど、仕事してたので立ち止まったままでした。先週の交流会に誘ってもらったことで勢いがつきました。ありがとう❤」

このように関心を持って学び、人に話し、参加することは想像以上に周りに影響を与えると実感しています。

▲今年8月に開催したパレスチナの方々との交流会


まさに眞下さまやご友人の行動の1つ1つが平和を創っていくのだと思います。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします!

個人的な話ですが、私は数年前に子供と生き別れ、親権を失いました。当時の判断を激しく後悔しながら生きてきましたが、アクセプトで社会復帰を目指す若者の姿に、過去を悔やむ自分の姿を重ねました。

「アクセプト」には、過去の自分を受け入れ再び立ち上がる、という意味もあるのではないでしょうか。私も彼らと一緒に、過去の自分を許し受け入れ、生き直したいと強く思います。

この文章を読んでくださっている皆さんにも、諦めた夢や傷ついた経験、世界の現状への怒りや無力感など、様々な思いがあるのではないでしょうか。アクセプトインターナショナルは、平和への願いを共に育んでくれる場所です。ご参加をお待ちしております。


眞下様、改めてになりますが、貴重なお時間をいただき本当にありがとうございました。

ご自身の体験を通して語られる言葉には重みがあり、眞下様の歩みを通じて、私自身も「アクセプト」という言葉の意味を改めて考えさせられる時間となりました。今後もアンバサダーとして、そして「平和の担い手」として、ともに歩んでいければ幸いです。

インタビュー担当:南部壮太郎


【読者の皆様へ】
政府の意向に左右されない私たち独自の活動は、毎月1,500円から活動にご参加いただける「アクセプト・アンバサダー」をはじめとした皆様からのご支援があってこそ成り立っています。

皆様とともに、この日本から挑戦していくことができれば大変幸甚です。

アンバサダーの声