Vol.79 月夜野 あかり さん
私たちの活動を継続的に支えていただいているアクセプト・アンバサダーの声を紹介する本コーナー。
今回は、子育てのかたわら絵本の読み聞かせや読書会などに取り組まれている、月夜野あかりさんです。

月夜野さん、この度はインタビューへのご協力ありがとうございます!まずは簡単なプロフィールについて教えてください。
大学卒業後、総合スーパーで寝装品(布団やカーテンなど)を販売していました。様々な色や柄のカーテンを選ぶ相談にのったり、遠方に住むご家族に送る布団を梱包し発送手続きをしたりしていました。時には売り場で、一緒にこられたご家族と喧嘩をはじめられる方もいて、その横でニコニコしていたら不審に思われてしまいました。私としましては、買う前にしっかり話し合っていただいてるという認識でした。対話大事(笑)寝具やカーテンは、一度購入すると長く使うものが多いので、よく話し合っていただくことをおすすめします。結婚後は、関西から関東へ転居し二人の子供にも恵まれました。現在は子育てのかたわらハンドメイド品を販売したり、ビブリオバトルに参戦したり、図書館ボランティアで絵本を読み聞かせるなどしています。永井代表の著書「僕らはソマリアギャングと夢を語る」でビブリオバトルを戦ったこともあります。残念ながらチャンプにはなれませんでしたが…自分で小規模な読書会を主催していますので、そこでアクセプトの本を紹介することもあります。

当法人の活動を紹介する絵本を制作しているところ
本や対話を通じて、人とつながる機会を大切にされているのですね。ビブリオバトルや読書会を通じてアクセプトを広めていただきありがとうございます。
では、アンバサダーになっていただいたきっかけを教えてください。
永井さんの「(元テロリストであっても)一人一人の話を丁寧に聴く」という言葉に、何かジーンと心に響くものがありました。「ひとり、ひとり」をすごく大事に言葉にされているように感じました。
もともと私は『空が青いから白をえらんだのです―奈良少年刑務所詩集―』という本に感銘を受けて、受刑者支援に興味を持っていました。ただ、どのような支援ができるのか、手段もわからずにいました。アクセプトの活動は私がやりたかったことをしている、と思いました。もちろん国内と国外という違いはありますが、活動の根っこは同じなのではないでしょうか。
自分は残酷な世の中に対して何もできないと思っていたけれど、アクセプトに寄付することで、少しだけ世の中をよくする手伝いができている、と胸を張れる気がします。それに、一度犯罪に加担してしまっても、やり直せる社会のほうが絶対いいですよね。
「ひとり、ひとり」のを大切にする私たちの姿勢が、もともと持たれていた受刑者支援への関心と重なったのですね。
実際にアンバサダーになって、よかったと思うことはありますか?
ニュースの中の武装組織は一塊にしか見えないけれど、本当は一人一人違う人間で、いろんな思いでそこにいる、ということに思いをいたすことができるようになりました。「怖くてよくわからない人々」から、自分や家族と同じ「人」だというふうに思えるのは大きな違いです。
また、受刑者に卒業の際の応援メッセージを送ることができるのも嬉しいです。彼らも私と同じ、平和のために欠かせないピース(一片)なんだということを伝えて、「私も欠かせないピース!」と自分もついでに励まされています。

大学時代のご友人と都内の美術館を訪れた際の一枚
誰しもが平和の担い手になれる、というのが私たちのパーパスなので、そうした意識を持った方にご参加いただきとても嬉しいです。
これまでアクセプトの活動に参加する中で、特に印象に残っている出来事はありますか?
講演や質問に対する回答も尖っていて、「私たちは“できること”をやるんじゃない。誰もやれないけど、必要とされていること、やらなきゃいけないことをやる。そこに突っ込む」というような趣旨の発言をされていて、聴きながら私も燃え上がるような気がしました。活動を始めて15年たって、ますます尖っている永井代表、さすがです。
そのイベントで、他のアンバサダーの方とも仲良くなれてよかったです。先ほどお話しした刑務所の詩集を紹介したら読んでくださって、その方も受刑者の心のケアに関心を持たれていたらしく、意気投合しました。嬉しいご縁ができて、参加して本当によかったです。

スキー場で犬ぞり体験にチャレンジ
代表の姿勢に加えて、同じ関心を持つアンバサダーの方とのつながりもかけがえのないものになっているのですね。私たちとしてもうれしく思います。
そんな月夜野さんがアクセプトの活動について、特に意義を感じていることは何ですか?
孤立しがちで支援を受けにくい人々を支えることで、社会の地盤を強くする、非常に価値のある活動だと感じています。何かことが起こる前に防ぐのはとても難しいですが、アクセプトが行っている事業で、平和の底上げがなされていると思います。
「平和の底上げ」、素晴らしい表現をありがとうございます。
これまでも様々な場にご参加いただいていますが、アンバサダーとして今後挑戦してみたいことを教えてください。
実はコミュニケーション局長の山崎さんに相談して、現在絵本を作っているのですが、出版できるのかどうなのか、ちょっとわかりません。でも、そんなものできっこないと思っていた自分の壁を、いくつか越えた気がしています。
私独自の「折り紙理論」というのがありまして、折り紙って一回折っただけだと上手にできませんよね? でも二回、三回と同じものを折ると、とてもきれいに折れるようになります。だから絵本も、最初はそんなにうまく描けなくても、同じテーマで三回くらい描くと、ちょっとずつよくなるというか、ましになると信じています。いつか皆さんにお届けできたら嬉しいです。
それ以外には、住んでいる群馬県内のアンバサダーで集まり、交流する場(例えば読書会など)を作ってみたいです。

当法人が認定NPO法人になったことを記念するイベントにて
手にしているのは、制作中の絵本の原画
「折り紙理論」、ぜひ参考にさせてください!そして、絵本が形になる日を楽しみにしております。
最後に、読者の皆さまへメッセージをお願いします。
永井代表がよくおっしゃっている「必要だけど誰もやらない、やれないことをやる。誰もやれないから俺たちがやる」という言葉は、本当にかっこいいです。
そうだ、私はこんなかっこいい団体を応援しているんだ、アンバサダーなんだ!と自分を誇りに思えます。これからも応援していきます。かっこいい活動をありがとうございます。
月夜野様、今回はお忙しいところインタビューにご協力いただきありがとうございました。
「自分も平和のために欠かせないピース」というお言葉から、受刑者の方も、アンバサダーの方も含めて、皆が共に平和をつくる一員であることを改めて感じました。本や絵本を通じて身近な方々に活動を伝えてくださっていることにも、心より感謝申し上げます。
憎しみの連鎖をほどいていくため、これからもどうぞよろしくお願いいたします。
インタビュー担当:南部壮太郎
<読者の皆様へ>
政府の意向に左右されない私たち独自の活動は、月1,500円から活動にご参加いただける「アクセプト・アンバサダー」をはじめとした皆様からのご支援があってこそ成り立っています。
アンバサダーの詳細は以下のボタンよりご確認ください。
アンバサダーの声
- 2026.11.08
Vol.79「私も、平和のために欠かせないピース」月夜野あかりさん - 2026.10.25
Vol.78「仕事が、居場所をつくる」仲本 千津(なかもと ちづ) さん - 2026.10.18
Vol.77 「キーワードは当事者主体」林 弥生 さん - 2026.05.31
Vol. 76「『争い』の奥に潜んでいるものは『人の心』 」前原 本光(まえはら もとみつ) さん - 2026.05.31
Vol.75「意味のあるお金の使い方をしたい ——酪農の現場から世界へ関心を広げた理由 高橋 奏(たかはし かなで) さん - 2026.03.01
Vol.74「憎しみの連鎖をほどくというコピーにある種の「どっちもどっち論」を感じて避けている方がいたら、本当に勿体ない」中村 融子(なかむら ゆうこ) さん - 2025.12.23
Vol.73「テストや受験に追われているいま、その日々は決して当たり前ではない、かけがえのないものだと知ってほしい」安藤 黎(あんどう れい)さん - 2025.11.09
Vol.72「アクセプトで社会復帰を目指す若者の姿に、過去を悔やむ自分の姿を重ねました」眞下 祐子さん(ましも ゆうこ) さん - 2025.10.27
Vol.71「様々なNPO・NGOを見てきたが、永井さんのチャレンジが最も壮大でご一緒したいと思えるビジョンだった」遠藤 洋之(えんどう ひろゆき) さん - 2025.07.13
Vol.70「日本の社会福祉とテロや紛争の解決、両方に共通して大事なのは、一人(孤独)にしないこと」森田 晴美(もりた はるみ)さん - 2025.07.10
Vol.69「日本のこころ“和”を体現しているアクセプト・インターナショナルを応援したい」井上 淳也(いのうえ じゅんや) さん - 2025.04.13
Vol.68「この団体を本当に信用していいのか不安もあり、スタートするのにも勇気がいりました」龍ノ 落志子 さん - 2025.04.06
Vol.67「ワンオペフルタイム主婦も社会課題に貢献できます!」石橋 あゆみ(いしばし あゆみ)さん - 2025.02.23
Vol.66「アンバサダーになってから、保護司として対象者への接し方が変わりました」 村瀬 貞律さん - 2024.07.24
Vol.65「加害者にも目を向けようとするアクセプトの理念は、他にはない唯一無二のもの」馬場 貴也 さん - 2024.03.29
Vol.64「自分の正しさを押し付けて生活してきたかもしれないと反省」辻 芙実子 さん - 2024.03.27
Vol.63「これは無理だろうという限界は自分が決めてしまっている」城田 則子 さん - 2024.03.11
Vol.62「大きな成果に向けた積み重ねの一部に自分がなる」ナロック 悠耶 さん - 2024.03.02
Vol.61「世界はどう変わるのか、私が生きている間に見ることができればうれしいです」鈴木 幸恵 さん - 2024.02.13
Vol.60「活動に賛同している意思表示としてアンバサダーを続けています」倉持 光代 さん - 2024.02.11
Vol.59「一度何かのイベントに参加してみると自分なりの関わり方を見つけられるのではないかと思います」近藤 英一郎 さん - 2024.02.04
Vol.58「寄付をさせていただいていると思っています」中村 千絵 さん - 2024.02.04
Vol.57「自分にはできないからと諦めるのではなく、時処位に応じて協力できることを考えていけたらいいなと思っています」榊原 美紀 さん - 2024.01.27
Vol.56「無理だと決めつけずにやってみること。この事を実現している団体に、私の考え方も大きく影響を受けました」鈴村 修 さん - 2023.12.17
Vol.55「『少し応援してみよっかな』くらいの気軽さでアンバサダーをはじめてみる人が増えてくれればいいな 」南條 佑太 さん - 2023.06.25
Vol.53 「1人の力では解決できなくても、同じ思いを持つ人たちが集まると、いつかきっと大きな力になると信じて」 中尾 千恵子 さん - 2023.05.23
Vol.52「私自身も『対話』を探求していくために、アンバサダーとして関わることで学ばさせていただいています」高橋 淳さん - 2023.04.06
Vol.51 「永井さんとアクセプトが創る未来を私は見てみたい。できたらそこに、私も参加していたい」 福田 広恵 さん - 2023.03.19
Vol.50 「アクセプトのアンバサダーでいることが誇り」 桐林 千登勢 さん - 2023.01.29
Vol.49 「永井代表の『僕らはソマリアギャングと夢を語る』を読んだのがきっかけです」 前田 関羽 さん - 2022.09.17
Vol.48 「大きな事象であるからこそ、一人ひとりに目を向けて、必要なことを一つ一つ考えていく」 沖村 里咲 さん - 2022.07.31
Vol.47 「子どもに『戦争がなくならないのは仕方ない』とは言いたくない」 矢野 俊樹 さん - 2022.07.31
Vol.46 「アンバサダーになってみて支援を『継続する』ことの大切さを改めて感じている」 成澤 里恵 さん - 2022.06.12
Vol.45 「小学校時代にアメリカの同時多発テロを体験して以来、長い間モヤモヤした気持ちを抱え続けていました」 小出 彩音 さん - 2022.06.06
Vol.44 「何かできる時は手伝いたいし、何もできない時でも支援したい」 加藤 祥晃 さん - 2022.06.02
Vol.43 「『今なお聴かれていない、語られていない声は、どのようなものか』とより考えるようになりました」 小針 美紀 さん - 2022.05.22
Vol.42 「アンバサダーとして、アクセプトの中にいる人たちの信念や生き様のようなものを伝えていきたい」 浦野 真理 さん - 2022.04.17
Vol.41 「テロリストも同じ人間、必要なことをやる、という非常にフラットながら革新的な行動姿勢に惹かれて」 田頭 風子 さん - 2021.10.31
Vol.40 「自分のシステム開発の経験を活かして、IT面を中心にサポートをしてきました」 安達 知仁 さん - 2021.06.30
Vol.39 「『私でも出来る、否、私だからこそ出来ることがありそう』と思えたのはアクセプトだけでした」 賀来 沙樹子 さん - 2021.05.16
Vol.38 「アンバサダーになったのは、他国の若者の未来へつなげることができると思ったからです」 小川 利久 さん - 2021.04.10
Vol.37 「テロや紛争解決といった難しい課題は、大きな機関のみが対応できるものだと勝手に思い込んでいました」 坂本 眞一郎 さん - 2021.02.20
Vol.36 「前例が無い中で難しい課題に自分と同じもしくは若い世代の方が懸命に取り組んでいる姿勢に感銘を受けた」 中野 響子 さん - 2021.01.22
Vol.35 「テロと紛争による被害も、『機会損失』が発生していると私は捉えています」 小川 隆弘 さん - 2020.12.20
Vol.34 「世界中の人々が、自身の未来の可能性を広げる、『教育』や『学び』を受けられる機会を持って欲しい」 鈴木 悠甫 さん - 2020.11.18
Vol.33 「海外ならではのエピソードをアクセプトの皆さんと懇親会などで共有できることが楽しい」 篠原 祥 さん - 2020.10.14
Vol.32 「もっと日本人にも『テロリズム』を身近な問題として認識してもらうことが必要」 福嶋 浩嗣 さん - 2020.09.09
Vol.31 「『受け入れる』という価値観・アプローチをここまで実践に落とされている団体は、唯一無二なのかな」 八名 恵理子 さん - 2020.08.12
Vol.30 「最初にプレゼンを聴いた時、どういう形であれ応援したい、活動に貢献したいと心底思う何かがありました」 益田 大輔 さん - 2020.06.10
Vol.28 「元テロリストに対するイメージの変化をもっと多くの高校生たちに体験してもらいたい」 金田 和大 さん - 2020.05.06
Vol.27 「この活動が拡がったら国際協力の世界が大きく変わるのではないか。そんな気がして応援を始めました」 福西 浩樹 さん - 2020.04.10
Vol.26 「アンバサダー限定イベントに参加し活動内容を知ることができて、新たな知識も身についた」 芥川 駿太郎 さん - 2020.02.01
Vol.25 「アクセプトを通して、テロや紛争の問題についてまずは『知る』ことで新しい世界との接点が増えました」 ロミ さん - 2019.12.23
Vol.24 「アンバサダーになってみて、実際に横のつながりが生まれていることがいいな、と感じた」 中構 優花 さん - 2019.11.04
Vol.23 「団体のお手伝いがしたいという思いと同じくらい『自分のため』という感覚も強いかもしれません」 臼田 輝生 さん - 2019.07.30
Vol.21 「メンバーと近い距離で交流することに、自分自身刺激をもらってます」 宮崎 貴博 さん - 2019.06.14
Vol.20 「団体の成長を近くで感じられることが感慨深かったです」 岡本 明訓 さん - 2019.05.07
Vol.19 「既成概念や枠組みに囚われず、新たな時代を切り拓くために必要な反骨精神や気概があるのを感じます」 杉浦 かおり さん - 2019.03.30
Vol.18 「紛争で奪われる命を守りたい、現場を自分の目で確かめてすべきことを判断したい」 大塚 千宙 さん - 2019.02.15
Vol.17 「アンバサダーになってから、紛争関連のニュースがより目に止まるようになりました」 二茅 理穂子 さん - 2019.01.16
Vol.16 「アクセプトには、企業の発想を転換させる大きな役割があると思います」 篠原 雄之 さん - 2018.12.18
Vol.15 「ソマリアやケニア、インドネシアなどのアクセプトの活動地におけるテロと紛争の現状を知れた」 渋谷 和彦 さん - 2018.11.29
Vol.14 「悲しみを終え平和と幸せに向かう旅路を支える」 生田 チサト さん - 2018.10.31
Vol.13 「他のアンバサダーの方々とも交流する機会があることが面白いと思っています」 齋藤 悠太 さん - 2018.09.30
Vol.12 「開院したクリニックに西真岡アクセプト・インターナショナルクリニックと命名させて頂きました」 眞塩 一樹 さん - 2018.06.30
Vol.10 「今後は県内の教育機関にリーチできる講演やイベントの場を作れればと思います」 北添 春菜 さん - 2018.05.31
Vol.9 「アクセプトの現場での取り組みは、平和構築研究としても非常に興味深いものです」 本多 倫彬 さん - 2018.04.30
Vol.8 「医者になることはテロと紛争の解決に直接は繋がらないけど命を大切にする点では共通しています」 窪田 有希 さん - 2018.03.31
Vol.7 「NPO法人の共同設立にあたり、アンバサダーという立場から少しでも力になりたいと思いました」 栁瀬 惠介 さん - 2018.02.27
Vol.6 「会社の社会貢献部の責任者やボランティア活動を一緒にしている仲間たちにアクセプトの話をしています」 川北 麻衣 さん - 2018.01.30
Vol.5 「初めはアクセプトの活動内容をよく理解出来ていなかったので、ほんの気持ち程度の額でスタートしました」 小笠原 絢子 さん - 2018.01.21
Vol.4 「自分が経営している飲食店のメニューやHPにアクセプトの紹介文を載せています」 中島 拓也 さん - 2017.12.30
Vol.3 「アクセプトの活動に市民をどう巻き込むかという、自分の研究に関わる点でのアドバイスをしています」 矢部 航 さん - 2017.11.28
Vol.2 「『関心を持つだけでも立派な活動』という永井さんの言葉に押され、参加させていただきました」 鶴田 桂策 さん - 2017.10.19
Vol.1 「寄付で活動をサポートすることに加えて、メンバーの皆さんに会議室の貸し出しをしています」 田村 明宏 さん


