本日は、お忙しい中お時間をいただき有難うございます。はじめに、アンバサダーになったきっかけを教えて下さい。

私は、現在旅行アプリの企画開発を行っています。旅行にとって必要不可欠なのが「安全性」で、テロはその正反対にあります。私自身は日本育ちのインド人で、家族はインドで旅行業を営んでいます。テロの影響があった地域で旅行客の減少を経験したり、インドは長年テロの影響を受けて苦しんでいることもあり、関心はずっとありました。

そんな中、アクセプトの事務局スタッフと出会う機会がありました。日本に民間発のテロ解決のための取り組みがあるんだという驚きから関心を持ちました。ケニアで新規プロジェクトを実施するための100名キャンペーンを実施されていたこともあり、この機会に参加しようと思ったのが、アンバサダーに就任しようと思ったきっかけです。達成おめでとうございます！

本当にありがとうございます。皆様のお陰で達成できました。実際にアンバサダーになってみて、いかがでしたでしょうか。

アンバサダーになってからはまだ日が浅いのですが、ニュースレターや限定ブログで、現地情報が届くのが面白いなと思います。

知らないことを怖れるのは、人間の性だと思います。そして、その恐れを解消するためには、はじめは少し不快であったとしても、新しい世界に触れて、「知る」ことしかありません。私自身は、代々旅行を生業にしている家庭で育ったこともあり、「旅行」でその役割を担えたらと思っています。

アクセプトの活動を通して、これまで知らなかったソマリアなどの地域や、テロや紛争の問題についてまずは「知る」ことで、新しい世界との接点が一つ増えました。自分自身のテロへの恐れだったりを、解消するための一つの場にもなっているのかなと思います。身近ではないテロと紛争の問題を、アクセプトという団体を通して日本に住む人が「知る」。その解決に向けて地に足をつけて活動している人がいることを「知る」。そのこと自体にも、意味があるように思います。

そのようにおっしゃっていっていただけて嬉しいです。ロミさんは旅行を通してテロを身近に感じていただいたとのことですが、具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか。

旅行業の仕事は、企画と手配に分かれます。そして、現在の世界は、手配だけは誰でもできるようになってきました。例えば、飛行機を買ったり、ガイドを選んだり…そういったことは、インターネット上で誰でも出来るようになりました。

そういった手配の気軽化の中で、「（旅行に）いける」という感覚は育ってきていると思うのですが、肝心の中身は充実化しているでしょうか。人間に個性があるように、地域にも個性はあります。でも、皆が行くのは有名な観光地だけになっている。そんな中で、色々な人に旅行の企画を投稿してもらう旅行メディアtravelzを開発しています。特徴は、駅単位の地元密着型で、誰でも旅行の企画を作って売れること。旅行の企画がより自由化し、より充実することを目指しています。色々な個性が生かされる世界になったらいいと思うし、私はそれを旅行を通じて実現したいと思っています。

素敵な取り組みだと思います。最後に、今後のアクセプトに期待することはありますか？

スタッフの人たちには、伸び伸びとやってほしいと思います。事業内容を聞いて、加害者となった人の脱過激化・社会復帰支援という、難易度が高いことに取り組んでいることを知りました。その難しさの本質がどこにあるのか考えたときに、もちろん治安の問題もあるでしょうが、同時に、現地の人との相互のやり取りの中で進む、現地の人との関係性に委ねられていることも挙げられると思います。そういった事業では、あまりガチっと固めてやるのではなく、柔軟性が求められると想像します。だからこそ、アクセプトのスタッフの皆さんの人間性が活かされるように、伸び伸びやってほしいな、と感じます。

あとは、旅行をやっているからこそ、いつかソマリアをはじめとするアクセプトの活動地で、旅行企画を作れるようになったらと思います！それまでに、travelzも世界規模の旅行メディアに育てられたらと思いますし、現地の一刻も早い安定を願いながら、今後もアンバサダーとして応援していきたいと思います。