個人でできること
アンバサダー
の声

Vol.66 村瀬 貞律 さん

2025年2月23日


私たちの活動を継続的に支えていただいているアクセプト・アンバサダーの声を紹介する本コーナー。

「アンバサダーの声」第66弾は、家業を継いだことを転機に地元の町づくりに貢献されている村瀬貞律(むらせ さだのり)さんです。


村瀬さん、インタビューへのご協力ありがとうございます!まずは、バックグラウンドやご経歴を簡単に教えてください。

私の大学時代はまさにバブル絶頂期。地方銀行で16年間、財務省財務局で3年間と、少しお堅い仕事で勤労人生の前半を過ごしてきました。

転機となったのは家業を継いだ時です。時間の自由が利くようになり、子どもたちの成長に合わせて地元の小・中学校ではPTAを、地域では消防団や保護司などに関わってきました。

現在は、子どもたちの成長過程でお世話になった地元地域へ少しずつ恩返しをしているところです。

話は少し変わりますが、長男が小1から野球を始めて中学・高校・大学と続けたことから、各年代の顧問の先生方や保護者の父母には大変お世話になりました。野球に携わっている素晴らしい方々と出逢えたことは私の大きな財産となっています。

▲地域で保護司として活動する村瀬様


様々なご経験を積まれた村瀬さんが、アンバサダーにご就任いただいたきっかけは何だったのでしょうか?

きっかけはなんといっても、2023年2月12日(日)23時(MBS/TBS系列)に放送されたドキュメンタリー番組「情熱大陸」を偶然視聴したからです。私が普段関わっている児童虐待問題や、更生保護活動、防火・防災活動、青少年健全育成、地域の安全安心な町づくりなどとは全く違う次元・フィールドで戦っている画面の中の永井陽右という男に魅了されました。

もちろん微力な私にとって最優先すべきは地元地域への恩返しですが、余力としてほんの少しでもアクセプト・インターナショナルの支えになりたいと思い、はじめの一歩として寄付を申し込んで現在に至ります。

大切なのは行動すること。

自らの一歩は小さなものかもしれませんが、それが10人、100人、1,000人と集まれば、ずっと大きなチカラになるということを、今までの人生で学んできました。

▲ご家族といっしょに野球観戦


TV番組『情熱大陸』で「永井陽右という男に魅了された」とのことですが、村瀬さんご自身のフィールド、地元地域での活動や情熱についても、ぜひ教えてください!

保護司として更生保護活動に10年携わっています。

犯罪や非行をした人の再犯を防ぎ、非行をなくし、立ち直りを助けるとともに、地域の犯罪・非行の予防を図る保護司活動は、アクセプト・インターナショナルが提唱している「憎しみの連鎖をほどく」と、本質的に同じ方向性のものであると確信しています。

大げさに思われるかもしれないのですが、保護観察の対象者に対しての接し方が、アクセプトを知り、アンバサダーになってから変わりました。現在の境遇への不平不満などを粗暴で短絡的な表現をする対象者たちへ、テロや武力紛争・難民問題や飢餓、子どもや女性の人権侵害と、それに対しての憎しみの連鎖をほどく努力と行動、などの話をすると、みな一様に少し立ち止まって考えてくれるようになりました。今まで気が付かなかったけれど、ひょっとして自分たちは恵まれているんじゃないかと。

広く大きな俯瞰的な視点で考えを巡らせてくれる機会が増えたことから、対象者本人の考え方も幅や揺れの許容度が増したというか、現実的な物事を少しずつ受け入れてくれることが多くなってきたと実感しています。

▲母校創立100周年の記念祭にて


地域・社会、人との触れ合いのなかで“憎しみの連鎖をほどく”実践をされていること、またその手ごたえもお聞かせいただき、大変勉強になりました。

以前、アクセプト・インターナショナルの活動にもご協力いただいたと聞いています。

2024年9月22日(日)、愛知県東海市の太田川駅大屋根広場で行われた「第6回スポーツ・アートSDGsフェスティバル 東海」に、アクセプト・インターナショナルが出展し、アンバサダーとして初めて活動に参加しました。この出展の主な目的は、アクセプトの中部圏での今後の活動の足掛かりとして、来場者の方々へ活動の説明やPRを行うことでした。

アクセプトの山﨑さんや江口さんと、今回参加された愛知県内在住アンバサダー3名の計5名が活動に参加しました。当日は9月でもまだまだ蒸し暑い日でした。

イベント開始前に、アクセプトのTシャツとパーカーを購入させていただきました。(当日含めて今後、活動に携わる際に自分のユニフォームとして着用しようと考えていたので。)

私は夏の時期は速乾性素材のTシャツを着ているので、アクセプトのTシャツも速乾性の高機能なものにしてみては?と軽い気持ちで山﨑さんに提案しました。山﨑さんは、アクセプトTシャツは国内向けも海外向けも同じ仕様で共通であることと、綿100%の理由を教えてくれました。いかに自分が平和な世界に生きているかを実感し、同時にテロや武力紛争の影響を受ける現場で活動しているアクセプトの皆さんに改めて敬意を覚えました。

もし、アクセプトTシャツが綿100%の理由を知りたい方がいたら、ぜひメンバーやアンバサダーに聞いてみてくださいね。

▲愛知県でのイベントの様子


暑い中、イベントにご参加くださりありがとうございました。Tシャツも愛用いただき、うれしいです。

それでは最後に、読者の皆様に向けてメッセージをお願いします!

たまたま私は日本に生まれ、育ち、今ここに存在しています。そのことについて、今まで深く考えたことはありませんでした。もしソマリアやイエメン、アフガニスタンに生まれていたら。。。

世界のどこに生まれても、一人一人が希望を持ち、誰しもが自らの可能性を発揮して平和の担い手となることができる世界を作りたい。

理想論かもしれません。けれども、心の中で思うだけでは何も起きないし、何も動かない。

再掲になりますが、大切なのは行動すること、だと思っています。

さぁ、一緒に一歩、前へ踏み出してみませんか!!


村瀬様の行動されるお姿と、その原点にある「恩返し」のお心に感動しました。

私にとってアクセプトでの初めての取材で緊張しましたが、今回教えていただいた”出逢いが財産”の言葉を胸にがんばります。どうぞ、よろしくお願いいたします。


インタビュー担当:田中基予美


【読者の皆様へ】
政府の意向に左右されない私たち独自の活動は、毎月1,500円から活動にご参加いただける「アクセプト・アンバサダー」をはじめとした皆様からのご支援があってこそ成り立っています。

皆様とともに、この日本から挑戦していくことができれば大変幸甚です。

アンバサダーの声