Vol.45 小出 彩音さん
アクセプト・インターナショナルの活動を継続的に支えていただいているアクセプト・アンバサダーの声を紹介する本コーナー。
「アンバサダーの声」第45弾は、ネット検索から当法人を知っていただいた小出彩音(こいで あやね)さんです。
小出さん、インタビューへのご協力をいただきありがとうございます! まずは、バックグラウンドやご経歴を簡単に教えてください。
東京都に生まれ育ち、語学と異文化への興味から、学生時代はイギリスに何度か留学をしていた経験があります。現在は、化粧品やサプリメントなどの企画開発・マーケティングの仕事に従事しています。よろしくお願いします!
こちらこそ、よろしくお願いします! 早速ですが、アンバサダーになっていただいた経緯やきっかけを教えていただけますか?
もともと個人的にテロや紛争に関心を持ってニュースなどを見ていましたが、特に自分では具体的な活動をしているわけではありませんでした。小学校時代にアメリカの同時多発テロをリアルタイムで体験して以来、その衝撃が忘れられず、どうしてテロが起こってしまうのか、テロリストがこんな残虐な行動をしてしまうのかが理解できず、かといって自分のようなちっぽけな存在が日本でテロ問題の解決に手を貸せるわけでもわけでもないと思い、長い間モヤモヤした気持ちを抱え続けていました。
そんな中、昨年のはじめにシリアでの実話をもとにした映画を見た際、被害者だけでなく、加害者側もなんらかの事情を抱えている場合があり、そこには根本的な社会の負の連鎖が存在する可能性について考えるようになったんです。当時コロナ禍で仕事以外にやることがなかったこともあり、この負の連鎖を解決できる糸口を見つけたくて、日本国内で自分にできることを探し始めました。ユニセフや難民支援などの「被害者側を守る立場」としての情報が多く見つかる中で、たまたまアクセプトのホームページに辿り着いたんですが「他の活動とは違う」と、すぐにわかりました。
私の考えていた「加害者、被害者の負の連鎖の解決」を、「加害者を受け入れる」という形で実践していることが衝撃的で、いままで考えてもみなかったことでした。自分と同じ世代のメンバーが中心的に取り組んでいることや、代表の永井さんの著書『僕らはソマリアギャングと夢を語る』を読んで感銘を受けたことから、何度か単発で寄付をするところからスタートしました。
そのうち、アクセプトのメルマガで「アクセプト・アンバサダー」という継続寄付制度があることを知りました。単発で支援を続けるよりも色々な限定情報にアクセスできることや、その都度寄付をする手間が省けることから、アンバサダーとして参加することを決めました。
仕事をしている私にとって、土日を使って積極的に活動するというのはハードルが高いですが、アンバサダーは自由度が高く、安心感もありました。この分野に興味のある友人がいれば、積極的に紹介していきたいと思っています。
以前から何度もご寄付をいただき、ありがたい限りです。 単発で寄付をしていた頃と、アンバサダーである今、何か違いはあるでしょうか?
「本当に応援したい」という気持ちがあるからこそ、継続寄付という仕組みで忘れずに続けられるのがありがたいなと思っています。
アンバサダーに登録するにあたっては、ホームページでアンバサダーの声を拝見しましたが、支援者にも自分と同年代の人が多く、皆さん本業がありながらも何らかの形で団体に関わっているのがよくわかりました。国際協力の経験がある人だけでなく、意外と「普通の人たち」が多くいることを知って、自分もやってみようと思えました。
また、在日イスラーム教徒の方々に向けた食料配布のボランティアにアンバサダーとして参加した際は、対象者の方々と実際に触れ合うことで、自分もアクセプトの活動に貢献できているという実感が湧きました。
ボランティアに来ていた同じアンバサダーの方とも出会えましたし、総じてとても新鮮な体験になりました。
このように、自ら好きなスタイルで関わりながら、紛争やテロの問題に踏み込んで協力できる、活動の現場を知れる、というのは、他にはない魅力だと思っています。
ボランティア参加時の様子
先日はボランティアで直接お会いできて嬉しかったです!そんな小出様がこれからのアクセプトに求めるものはなんでしょうか?
余力があれば、TwitterやFacebookなどSNSでもっと「人」を見せてもいいのかなと思っています。
活動やイベントのお知らせもいいけど、もうちょっと一般で参加してる人の話とか、アクセプトで働かれている人の生の声。そういう親近感がある投稿が増えれば、応援してくれる人がもっと増えるのではないかと思います。
私自身もアンバサダーの声を読んで団体への親近感を持ったので、このインタビューのオファーも喜んで引き受けさせていただきました!
大変貴重なご意見、ありがとうございます。小出様のアンバサダーの声で背中を押される人もいるはずなので、とても楽しみですね。 では最後に一言、読者に向けて何かメッセージをお願いします!
偏見かもしれませんが、日本では所謂「いいこと」をすることに対して、「偽善では」のように穿った見方をする人が多いと認識しています。だから今までは、自分の問題意識を積極的に発信したくないという気持ちもありました。
とはいえそれもどうなんだろうと思っている時に、アクセプトを知りました。周りの意見に合わせるのではなく、自分達のやるべきことを真っ直ぐにやる。そんな姿勢に大変刺激を受け、私自身の考えが変わるきっかけにもなりました。出会いにとても感謝しています。
最近はウクライナ情勢への関心などで日本人の意識も高まっているはずなので、穿った見方をする風潮もだんだんと変わっていく気がします。これを機に、アクセプトの賛同者が増えれば参加者の一人として嬉しいです。
みなさんもぜひ、アクセプトの活動を見てみてください!何かが変わるきっかけになるかもしれません。
小出さん、今回はインタビューへのご協力、本当にありがとうございました。
私たちの伝えたいことがきちんと伝わっていることを、インタビュー中に強く感じました。発信者の一人として、こんなに嬉しいことはありません。
是非今後とも、温かいご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします!
インタビュー担当:山﨑琢磨
アンバサダーの声
- 2024.07.24
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Vol.16 「アクセプトには、企業の発想を転換させる大きな役割があると思います」 篠原 雄之 さん - 2018.12.18
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Vol.5 「初めはアクセプトの活動内容をよく理解出来ていなかったので、ほんの気持ち程度の額でスタートしました」 小笠原 絢子 さん - 2018.01.21
Vol.4 「自分が経営している飲食店のメニューやHPにアクセプトの紹介文を載せています」 中島 拓也 さん - 2017.12.30
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Vol.2 「『関心を持つだけでも立派な活動』という永井さんの言葉に押され、参加させていただきました」 鶴田 桂策 さん - 2017.10.19
Vol.1 「寄付で活動をサポートすることに加えて、メンバーの皆さんに会議室の貸し出しをしています」 田村 明宏 さん