Vol.41 田頭 風子さん
「アンバサダーの声」第41弾は、食品系のメーカーで働く傍ら、社会課題解決を目指す団体を支援する活動をされている田頭風子さんです。
インタビューへのご協力、ありがとうございます!まずは田頭さんのバックグラウンドを教えてください。
大学を卒業後、食品系のメーカーで、人事領域を中心に現在に渡りお仕事しています。
ひとつの転機として、20代後半で結婚/出産し、その後仕事に復帰したのですが、仕事と家庭の両立でしばらくはいっぱいいっぱいでした。
その時期は人材採用業務に携わっていたのですが、応募者からしばしば尋ねられる「あなたは何故この会社を選んだのですか?」という質問に上手く答えられずにいました。
縁があって入社した会社で、そこで働く仲間も人事という仕事も好きだけど、それは新卒で入ったこの会社で働くことしか知らないからかもしれない、自分がなぜ/どこで働くのかを自分の意思で考えて選び取った結果だとは言い切れないかも、ともやもやしていたのです。
そんなときに「SVP東京」という、社会課題解決に対して取り組む画期的な事業に対して資金および人材支援を行う団体を見つけ、この問いに対する答えを見つけたいという思いもあって、参画しました。
そのSVP東京の支援団体候補としてアクセプト・インターナショナルは2019年に応募されていて、選考活動の一環で出会いました。
SVP東京のチームと共に
ありがとうございます。では、アンバサダーになっていただいた一番のきっかけや続けていただいている理由は何でしょうか?
今でもよく覚えているのは、応募内容の補足ヒアリングとして綾瀬の事務所(当時)に伺ったのですが、だいぶ趣のある木造のアパートの一室だったため、私のイメージする事務所像とのギャップが大きく、見つけるのに時間がかかりました。
そしていざ中にはいると、20代の若者が遠いソマリアの地での活動について自分事のように語る真剣な眼差しや、時に危険と隣り合わせになる活動をストイックに続けていることなど、当時の私にとってなにもかもが驚きで引き込まれ、気づいたら帰り道で「この団体さんを私は支援します!」と同行者に宣言していました。
その後、無事SVP東京の選考に通過し、協働していくなかで、テロリストも同じ人間、必要なことをやる、という非常にフラットながら革新的な行動姿勢に惹かれてアンバサダーになり、今でも続けている、という感じです。
アクセプトメンバーと共に
SVP東京さんからのご支援で本当に多くのことを学ばせていただきました。よろしければ、その感想などを教えていただきたいです。
SVP東京としては、2年間、経営支援という名の下で事業立案のサポートや業務改善などさまざま取り組みをさせていただきましたが、私は人事領域に自身の強みがあるという背景もあり、ジョブディスクリプションに基づく組織体系整備や採用/就労継続支援のアドバイスなど、組織基盤づくりが主な役割でした。
アクセプトさんの活動基盤を微力ながら支えられていたら嬉しく思いますが、私としても本当に様々な気づきを得た2年間でした。
使命感を持って働く個人の集まりの組織としての強さや、メンバー1人1人の力が最大化されることによる事業推進への影響の大きさ、他にもたくさんありますが、経営戦略と人事機能の繋がりについて理屈だけでなく体感での理解や視野が広く/深まり、その結果として私自身の本業に対する考えも、今所属する会社で/人事の仕事を続けていきたいという意思を改めて持つようになりました。
私たちとの関わりが田頭さん自身にもプラスになっていることが聞けてとても嬉しく思います!そんなアクセプトにこれから求めるものは何でしょうか?
アクセプトの活動が始まった当初や、私が初めて出会ったときには、もしかすると代表の永井さん個人の影響力が非常に大きい団体だったかもしれません。
もちろん今でもそれが強みなのは変わりありませんが、この3年間で、他のメンバーを含めた組織力がさらに強くなったのではないかなと感じています。
ビジョン・ミッションへの強い共感と、論理的な仕事のアプローチ、アクションしながら考える高速サイクルを基盤とする行動姿勢などがすみずみに浸透しているように思います。
今は、2031年までに「テロや武力紛争に関わる若者の権利宣言」を国際条約化するという、これまでの活動の延長でありながらもまた新たな目標に向かわれていますが、団体内外のたくさんの人の力を推進力にしてこれからも進んでいって欲しいです。
最後に一言、何かメッセージをお願いします!
私が知っているこの3年間でも、お会いしたころから今に至るまで、常に爆速で進化していて、現在地点に安住することがありません。
高い目標に向かって歩みを進めるアクセプトさんの仲間に、一人でも多くの方と一緒になれたら心強く、嬉しいです!
田頭さん、この度は貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました!
SVP東京さんとの協働が終わってからも、アクセプトの深い理解者として折に触れて優しくアドバイスをいただき、そして何より温かく見守っていただいていることにいつも力をもらっています。
今度はぜひ、新しくなった日本橋の事務所に遊びに来てください!(笑)
アンバサダーの声
- 2024.07.24
Vol.65「加害者にも目を向けようとするアクセプトの理念は、他にはない唯一無二のもの」太田 貴也 さん - 2024.03.29
Vol.64「自分の正しさを押し付けて生活してきたかもしれないと反省」辻 芙実子 さん - 2024.03.27
Vol.63「これは無理だろうという限界は自分が決めてしまっている」城田 則子 さん - 2024.03.11
Vol.62「大きな成果に向けた積み重ねの一部に自分がなる」ナロック 悠耶 さん - 2024.03.02
Vol.61「世界はどう変わるのか、私が生きている間に見ることができればうれしいです」鈴木 幸恵 さん - 2024.02.13
Vol.60「活動に賛同している意思表示としてアンバサダーを続けています」倉持 光代 さん - 2024.02.11
Vol.59「一度何かのイベントに参加してみると自分なりの関わり方を見つけられるのではないかと思います」近藤 英一郎 さん - 2024.02.04
Vol.58「寄付をさせていただいていると思っています」中村 千絵 さん - 2024.02.04
Vol.57「自分にはできないからと諦めるのではなく、時処位に応じて協力できることを考えていけたらいいなと思っています」榊原 美紀 さん - 2024.01.27
Vol.56「無理だと決めつけずにやってみること。この事を実現している団体に、私の考え方も大きく影響を受けました」鈴村 修 さん - 2023.12.17
Vol.55「『少し応援してみよっかな』くらいの気軽さでアンバサダーをはじめてみる人が増えてくれればいいな 」南條 佑太 さん - 2023.06.25
Vol.53 「1人の力では解決できなくても、同じ思いを持つ人たちが集まると、いつかきっと大きな力になると信じて」 中尾 千恵子 さん - 2023.05.23
Vol.52「私自身も『対話』を探求していくために、アンバサダーとして関わることで学ばさせていただいています」高橋 淳さん - 2023.04.06
Vol.51 「永井さんとアクセプトが創る未来を私は見てみたい。できたらそこに、私も参加していたい」 福田 広恵 さん - 2023.03.19
Vol.50 「アクセプトのアンバサダーでいることが誇り」 桐林 千登勢 さん - 2023.01.29
Vol.49 「永井代表の『僕らはソマリアギャングと夢を語る』を読んだのがきっかけです」 前田 関羽 さん - 2022.09.17
Vol.48 「大きな事象であるからこそ、一人ひとりに目を向けて、必要なことを一つ一つ考えていく」 沖村 里咲 さん - 2022.07.31
Vol.47 「子どもに『戦争がなくならないのは仕方ない』とは言いたくない」 矢野 俊樹 さん - 2022.07.31
Vol.46 「アンバサダーになってみて支援を『継続する』ことの大切さを改めて感じている」 成澤 里恵 さん - 2022.06.12
Vol.45 「小学校時代にアメリカの同時多発テロを体験して以来、長い間モヤモヤした気持ちを抱え続けていました」 小出 彩音 さん - 2022.06.06
Vol.44 「何かできる時は手伝いたいし、何もできない時でも支援したい」 加藤 祥晃 さん - 2022.06.02
Vol.43 「『今なお聴かれていない、語られていない声は、どのようなものか』とより考えるようになりました」 小針 美紀 さん - 2022.05.22
Vol.42 「アンバサダーとして、アクセプトの中にいる人たちの信念や生き様のようなものを伝えていきたい」 浦野 真理 さん - 2022.04.17
Vol.41 「テロリストも同じ人間、必要なことをやる、という非常にフラットながら革新的な行動姿勢に惹かれて」 田頭 風子 さん - 2021.10.31
Vol.40 「自分のシステム開発の経験を活かして、IT面を中心にサポートをしてきました」 安達 知仁 さん - 2021.06.30
Vol.39 「『私でも出来る、否、私だからこそ出来ることがありそう』と思えたのはアクセプトだけでした」 賀来 沙樹子 さん - 2021.05.16
Vol.38 「アンバサダーになったのは、他国の若者の未来へつなげることができると思ったからです」 小川 利久 さん - 2021.04.10
Vol.37 「テロや紛争解決といった難しい課題は、大きな機関のみが対応できるものだと勝手に思い込んでいました」 坂本 眞一郎 さん - 2021.02.20
Vol.36 「前例が無い中で難しい課題に自分と同じもしくは若い世代の方が懸命に取り組んでいる姿勢に感銘を受けた」 中野 響子 さん - 2021.01.22
Vol.35 「テロと紛争による被害も、『機会損失』が発生していると私は捉えています」 小川 隆弘 さん - 2020.12.20
Vol.34 「世界中の人々が、自身の未来の可能性を広げる、『教育』や『学び』を受けられる機会を持って欲しい」 鈴木 悠甫 さん - 2020.11.18
Vol.33 「海外ならではのエピソードをアクセプトの皆さんと懇親会などで共有できることが楽しい」 篠原 祥 さん - 2020.10.14
Vol.32 「もっと日本人にも『テロリズム』を身近な問題として認識してもらうことが必要」 福嶋 浩嗣 さん - 2020.09.09
Vol.31 「『受け入れる』という価値観・アプローチをここまで実践に落とされている団体は、唯一無二なのかな」 八名 恵理子 さん - 2020.08.12
Vol.30 「最初にプレゼンを聴いた時、どういう形であれ応援したい、活動に貢献したいと心底思う何かがありました」 益田 大輔 さん - 2020.07.15
Vol.29 「テロリストや過激な思想を持った人を、かつては『加害者』として私は一面的にしか見ていませんでした」 猪熊 風友乃 さん - 2020.06.10
Vol.28 「元テロリストに対するイメージの変化をもっと多くの高校生たちに体験してもらいたい」 金田 和大 さん - 2020.05.06
Vol.27 「この活動が拡がったら国際協力の世界が大きく変わるのではないか。そんな気がして応援を始めました」 福西 浩樹 さん - 2020.04.10
Vol.26 「アンバサダー限定イベントに参加し活動内容を知ることができて、新たな知識も身についた」 芥川 駿太郎 さん - 2020.02.01
Vol.25 「アクセプトを通して、テロや紛争の問題についてまずは『知る』ことで新しい世界との接点が増えました」 ロミ さん - 2019.12.23
Vol.24 「アンバサダーになってみて、実際に横のつながりが生まれていることがいいな、と感じた」 中構 優花 さん - 2019.11.04
Vol.23 「団体のお手伝いがしたいという思いと同じくらい『自分のため』という感覚も強いかもしれません」 臼田 輝生 さん - 2019.07.30
Vol.21 「メンバーと近い距離で交流することに、自分自身刺激をもらってます」 宮崎 貴博 さん - 2019.06.14
Vol.20 「団体の成長を近くで感じられることが感慨深かったです」 岡本 明訓 さん - 2019.05.07
Vol.19 「既成概念や枠組みに囚われず、新たな時代を切り拓くために必要な反骨精神や気概があるのを感じます」 杉浦 かおり さん - 2019.03.30
Vol.18 「紛争で奪われる命を守りたい、現場を自分の目で確かめてすべきことを判断したい」 大塚 千宙 さん - 2019.02.15
Vol.17 「アンバサダーになってから、紛争関連のニュースがより目に止まるようになりました」 二茅 理穂子 さん - 2019.01.16
Vol.16 「アクセプトには、企業の発想を転換させる大きな役割があると思います」 篠原 雄之 さん - 2018.12.18
Vol.15 「ソマリアやケニア、インドネシアなどのアクセプトの活動地におけるテロと紛争の現状を知れた」 渋谷 和彦 さん - 2018.11.29
Vol.14 「悲しみを終え平和と幸せに向かう旅路を支える」 生田 チサト さん - 2018.10.31
Vol.13 「他のアンバサダーの方々とも交流する機会があることが面白いと思っています」 齋藤 悠太 さん - 2018.09.30
Vol.12 「開院したクリニックに西真岡アクセプト・インターナショナルクリニックと命名させて頂きました」 眞塩 一樹 さん - 2018.07.31
Vol.11 「メンバーの方々も、アンバサダーは身内だと言ってくれます」 三浦 紗織 さん - 2018.06.30
Vol.10 「今後は県内の教育機関にリーチできる講演やイベントの場を作れればと思います」 北添 春菜 さん - 2018.05.31
Vol.9 「アクセプトの現場での取り組みは、平和構築研究としても非常に興味深いものです」 本多 倫彬 さん - 2018.04.30
Vol.8 「医者になることはテロと紛争の解決に直接は繋がらないけど命を大切にする点では共通しています」 窪田 有希 さん - 2018.03.31
Vol.7 「NPO法人の共同設立にあたり、アンバサダーという立場から少しでも力になりたいと思いました」 栁瀬 惠介 さん - 2018.02.27
Vol.6 「会社の社会貢献部の責任者やボランティア活動を一緒にしている仲間たちにアクセプトの話をしています」 川北 麻衣 さん - 2018.01.30
Vol.5 「初めはアクセプトの活動内容をよく理解出来ていなかったので、ほんの気持ち程度の額でスタートしました」 小笠原 絢子 さん - 2018.01.21
Vol.4 「自分が経営している飲食店のメニューやHPにアクセプトの紹介文を載せています」 中島 拓也 さん - 2017.12.30
Vol.3 「アクセプトの活動に市民をどう巻き込むかという、自分の研究に関わる点でのアドバイスをしています」 矢部 航 さん - 2017.11.28
Vol.2 「『関心を持つだけでも立派な活動』という永井さんの言葉に押され、参加させていただきました」 鶴田 桂策 さん - 2017.10.19
Vol.1 「寄付で活動をサポートすることに加えて、メンバーの皆さんに会議室の貸し出しをしています」 田村 明宏 さん