Vol.39 賀来 沙樹子さん
「アンバサダーの声」第39弾は、2021年8月まで開発コンサルタント会社 営業職に勤務され、9月から大学院生になる予定の賀来沙樹子さんです。
こんにちは。まずはバックグラウンドやご経歴を簡単に教えてください!
皆さま初めまして!アンバサダー歴3年目の賀来と申します。
出身は千葉県ですが、反抗期が原因で大学時代は京都で過ごしました。
ぼんやり国際関係論専攻、部活はぼんやりアーチェリーをやっていましたが、スウェーデン留学をきっかけに開発学・平和構築学に関心を持ち、休学してUNHCRのインターンをしたり、インドの児童保護NGOで働いたりしておりました(西ベンガル州はダージリンに住んでおり、今でも俄然コーヒーより紅茶派)。
卒業後は開発コンサルタント会社に就職し、経理→人事→M&A→営業とこれまた落ち着きのない3年間を過ごした後、今年8月に退職し、イギリスの大学院で平和構築学を学ぶ予定です。
本の虫でありつつ、どちらかといえばアウトドア派で、1日1回は外出&2か月に1回は旅行に行かないと身体が痒くなります。
ありがとうございます。では、まず初めにアクセプト・アンバサダーになった一番のきっかけを教えてください。
職場の同期が前身団体である日本ソマリア青年機構のメンバーで、ギャングとの交流について熱く語られたことがきっかけです。
その後、SNSを通じて活動説明会に参加し、代表の永井さんともお話させていただいた上で入会を決めました。
「3年働いたら大学院」と決め込み、ボランティアやプロボノ活動を探していた私に、アクセプトのアンバサダー制度はピッタリでした。
ボランティアというと単純作業ばかりで活動には口出し不可、一方プロボノは何か特殊技能がなければ…というのが相場の中、「私でも出来る、否、私だからこそ出来ることがありそう」と思えたのはアクセプトだけでした。
また、大学時代から感じていた、「ある宗教が本質的に暴力的なわけではないという主張は正しいけれど、それを繰り返すだけでは、『テロリスト』と呼ばれる人々の阻害はむしろ深まるのでは?」という疑問に、アクセプトの活動は一つの答えを示していると感じました。
賀来さんは2年前からアクセプト・アンバサダーとして活躍されていますが、これまでアンバサダーとしてご協力頂いた活動内容と、その感想を教えて下さい。
2年前からアンバサダー勉強会の資料作成、発表を担当しています。
入会当時から元職員のAさんと「こういうのやれたらいいな~」と話していたもので、企画段階からメンバーの方々と喧々諤々させていただいたのは良い思い出です(アクセプトの無駄のない、でもきちんと意見をぶつけ合う打合せを知ってしまうと職場の打合せがちょっと苦痛…笑)。
当初は四ツ谷にあるカフェで少人数開催していましたが、コロナ禍で一度中断、現在のオンラインスタイルに落ち着きました。
その結果、(一方的にお話しすることに少し抵抗はあるものの)今では毎回40名前後の方にご参加いただいています。
「勉強会があったことがアンバサダーになった理由の一つです」「参加してみて、アンバサダーになって良かったと思いました」と言った感想をいただくと私自身、アンバサダーになって良かったなあと思います♡
これからのアクセプトに求めるものは何でしょうか?
活動自体の意義深さに加えて、私が常々感じている「アクセプトの凄さ」は、これだけ多くの無償スタッフが学生・社会人関係なく精力的かつ効率的に業務にあたっていること、それを支える人選力と体制構築力です。
私が勉強会でお世話になっているメンバーの方は学生さんが多いのですが、皆さん本当に誠実で責任感が強く、お仕事が速いので、「あー私も学生時代にアクセプトに出会っていればなあ!」と日々悔やまれます。
一方で、今後アクセプトが成長すればするほど、そしてその中の一人一人が優秀であればあるほど、「我々は何故この活動に取り組むのか?」という問いについて言葉にしたり、振り返ったりする機会のない方が増えていくのではと思います。
大組織では仕方のないことですが、アクセプトには是非、「誰が表に出たって大丈夫!」な団体であって欲しいなと思います。
勉強会もゆくゆくは私のような素人から取り上げてくださいませ(笑)
最後に一言、何かメッセージをお願いします!
日本のNGOは、財政面の体力もなければ紛争地での経験も乏しく、平和構築においては後方支援に徹するよりない。
無償スタッフ、ましてや学生を責任ある仕事にコミットさせるのは難しい。
だから事業は大きく出来ない―アクセプト・インターナショナルはこういった常識を真っ向から覆してきている団体です。
アンバサダーとしてその活動をより深く知り、時には物申すこと、メンバーの方々と交流すること、はたまたちょっとしたお手伝いをすることは貴重な経験になり、刺激になること請け合いです!
お仲間お待ちしております!
賀来さん、この度はご協力誠にありがとうございました。
入会当初からアクセプトの活動に精力的に関わって下さっている賀来さんは、アクセプトに欠かすことのできない存在です。これからも賀来さんを始めとしたアンバサダーの皆さまとともに「テロと紛争のない社会」を作り上げていきます。
アンバサダーの声
- 2024.07.24
Vol.65「加害者にも目を向けようとするアクセプトの理念は、他にはない唯一無二のもの」太田 貴也 さん - 2024.03.29
Vol.64「自分の正しさを押し付けて生活してきたかもしれないと反省」辻 芙実子 さん - 2024.03.27
Vol.63「これは無理だろうという限界は自分が決めてしまっている」城田 則子 さん - 2024.03.11
Vol.62「大きな成果に向けた積み重ねの一部に自分がなる」ナロック 悠耶 さん - 2024.03.02
Vol.61「世界はどう変わるのか、私が生きている間に見ることができればうれしいです」鈴木 幸恵 さん - 2024.02.13
Vol.60「活動に賛同している意思表示としてアンバサダーを続けています」倉持 光代 さん - 2024.02.11
Vol.59「一度何かのイベントに参加してみると自分なりの関わり方を見つけられるのではないかと思います」近藤 英一郎 さん - 2024.02.04
Vol.58「寄付をさせていただいていると思っています」中村 千絵 さん - 2024.02.04
Vol.57「自分にはできないからと諦めるのではなく、時処位に応じて協力できることを考えていけたらいいなと思っています」榊原 美紀 さん - 2024.01.27
Vol.56「無理だと決めつけずにやってみること。この事を実現している団体に、私の考え方も大きく影響を受けました」鈴村 修 さん - 2023.12.17
Vol.55「『少し応援してみよっかな』くらいの気軽さでアンバサダーをはじめてみる人が増えてくれればいいな 」南條 佑太 さん - 2023.06.25
Vol.53 「1人の力では解決できなくても、同じ思いを持つ人たちが集まると、いつかきっと大きな力になると信じて」 中尾 千恵子 さん - 2023.05.23
Vol.52「私自身も『対話』を探求していくために、アンバサダーとして関わることで学ばさせていただいています」高橋 淳さん - 2023.04.06
Vol.51 「永井さんとアクセプトが創る未来を私は見てみたい。できたらそこに、私も参加していたい」 福田 広恵 さん - 2023.03.19
Vol.50 「アクセプトのアンバサダーでいることが誇り」 桐林 千登勢 さん - 2023.01.29
Vol.49 「永井代表の『僕らはソマリアギャングと夢を語る』を読んだのがきっかけです」 前田 関羽 さん - 2022.09.17
Vol.48 「大きな事象であるからこそ、一人ひとりに目を向けて、必要なことを一つ一つ考えていく」 沖村 里咲 さん - 2022.07.31
Vol.47 「子どもに『戦争がなくならないのは仕方ない』とは言いたくない」 矢野 俊樹 さん - 2022.07.31
Vol.46 「アンバサダーになってみて支援を『継続する』ことの大切さを改めて感じている」 成澤 里恵 さん - 2022.06.12
Vol.45 「小学校時代にアメリカの同時多発テロを体験して以来、長い間モヤモヤした気持ちを抱え続けていました」 小出 彩音 さん - 2022.06.06
Vol.44 「何かできる時は手伝いたいし、何もできない時でも支援したい」 加藤 祥晃 さん - 2022.06.02
Vol.43 「『今なお聴かれていない、語られていない声は、どのようなものか』とより考えるようになりました」 小針 美紀 さん - 2022.05.22
Vol.42 「アンバサダーとして、アクセプトの中にいる人たちの信念や生き様のようなものを伝えていきたい」 浦野 真理 さん - 2022.04.17
Vol.41 「テロリストも同じ人間、必要なことをやる、という非常にフラットながら革新的な行動姿勢に惹かれて」 田頭 風子 さん - 2021.10.31
Vol.40 「自分のシステム開発の経験を活かして、IT面を中心にサポートをしてきました」 安達 知仁 さん - 2021.06.30
Vol.39 「『私でも出来る、否、私だからこそ出来ることがありそう』と思えたのはアクセプトだけでした」 賀来 沙樹子 さん - 2021.05.16
Vol.38 「アンバサダーになったのは、他国の若者の未来へつなげることができると思ったからです」 小川 利久 さん - 2021.04.10
Vol.37 「テロや紛争解決といった難しい課題は、大きな機関のみが対応できるものだと勝手に思い込んでいました」 坂本 眞一郎 さん - 2021.02.20
Vol.36 「前例が無い中で難しい課題に自分と同じもしくは若い世代の方が懸命に取り組んでいる姿勢に感銘を受けた」 中野 響子 さん - 2021.01.22
Vol.35 「テロと紛争による被害も、『機会損失』が発生していると私は捉えています」 小川 隆弘 さん - 2020.12.20
Vol.34 「世界中の人々が、自身の未来の可能性を広げる、『教育』や『学び』を受けられる機会を持って欲しい」 鈴木 悠甫 さん - 2020.11.18
Vol.33 「海外ならではのエピソードをアクセプトの皆さんと懇親会などで共有できることが楽しい」 篠原 祥 さん - 2020.10.14
Vol.32 「もっと日本人にも『テロリズム』を身近な問題として認識してもらうことが必要」 福嶋 浩嗣 さん - 2020.09.09
Vol.31 「『受け入れる』という価値観・アプローチをここまで実践に落とされている団体は、唯一無二なのかな」 八名 恵理子 さん - 2020.08.12
Vol.30 「最初にプレゼンを聴いた時、どういう形であれ応援したい、活動に貢献したいと心底思う何かがありました」 益田 大輔 さん - 2020.07.15
Vol.29 「テロリストや過激な思想を持った人を、かつては『加害者』として私は一面的にしか見ていませんでした」 猪熊 風友乃 さん - 2020.06.10
Vol.28 「元テロリストに対するイメージの変化をもっと多くの高校生たちに体験してもらいたい」 金田 和大 さん - 2020.05.06
Vol.27 「この活動が拡がったら国際協力の世界が大きく変わるのではないか。そんな気がして応援を始めました」 福西 浩樹 さん - 2020.04.10
Vol.26 「アンバサダー限定イベントに参加し活動内容を知ることができて、新たな知識も身についた」 芥川 駿太郎 さん - 2020.02.01
Vol.25 「アクセプトを通して、テロや紛争の問題についてまずは『知る』ことで新しい世界との接点が増えました」 ロミ さん - 2019.12.23
Vol.24 「アンバサダーになってみて、実際に横のつながりが生まれていることがいいな、と感じた」 中構 優花 さん - 2019.11.04
Vol.23 「団体のお手伝いがしたいという思いと同じくらい『自分のため』という感覚も強いかもしれません」 臼田 輝生 さん - 2019.07.30
Vol.21 「メンバーと近い距離で交流することに、自分自身刺激をもらってます」 宮崎 貴博 さん - 2019.06.14
Vol.20 「団体の成長を近くで感じられることが感慨深かったです」 岡本 明訓 さん - 2019.05.07
Vol.19 「既成概念や枠組みに囚われず、新たな時代を切り拓くために必要な反骨精神や気概があるのを感じます」 杉浦 かおり さん - 2019.03.30
Vol.18 「紛争で奪われる命を守りたい、現場を自分の目で確かめてすべきことを判断したい」 大塚 千宙 さん - 2019.02.15
Vol.17 「アンバサダーになってから、紛争関連のニュースがより目に止まるようになりました」 二茅 理穂子 さん - 2019.01.16
Vol.16 「アクセプトには、企業の発想を転換させる大きな役割があると思います」 篠原 雄之 さん - 2018.12.18
Vol.15 「ソマリアやケニア、インドネシアなどのアクセプトの活動地におけるテロと紛争の現状を知れた」 渋谷 和彦 さん - 2018.11.29
Vol.14 「悲しみを終え平和と幸せに向かう旅路を支える」 生田 チサト さん - 2018.10.31
Vol.13 「他のアンバサダーの方々とも交流する機会があることが面白いと思っています」 齋藤 悠太 さん - 2018.09.30
Vol.12 「開院したクリニックに西真岡アクセプト・インターナショナルクリニックと命名させて頂きました」 眞塩 一樹 さん - 2018.07.31
Vol.11 「メンバーの方々も、アンバサダーは身内だと言ってくれます」 三浦 紗織 さん - 2018.06.30
Vol.10 「今後は県内の教育機関にリーチできる講演やイベントの場を作れればと思います」 北添 春菜 さん - 2018.05.31
Vol.9 「アクセプトの現場での取り組みは、平和構築研究としても非常に興味深いものです」 本多 倫彬 さん - 2018.04.30
Vol.8 「医者になることはテロと紛争の解決に直接は繋がらないけど命を大切にする点では共通しています」 窪田 有希 さん - 2018.03.31
Vol.7 「NPO法人の共同設立にあたり、アンバサダーという立場から少しでも力になりたいと思いました」 栁瀬 惠介 さん - 2018.02.27
Vol.6 「会社の社会貢献部の責任者やボランティア活動を一緒にしている仲間たちにアクセプトの話をしています」 川北 麻衣 さん - 2018.01.30
Vol.5 「初めはアクセプトの活動内容をよく理解出来ていなかったので、ほんの気持ち程度の額でスタートしました」 小笠原 絢子 さん - 2018.01.21
Vol.4 「自分が経営している飲食店のメニューやHPにアクセプトの紹介文を載せています」 中島 拓也 さん - 2017.12.30
Vol.3 「アクセプトの活動に市民をどう巻き込むかという、自分の研究に関わる点でのアドバイスをしています」 矢部 航 さん - 2017.11.28
Vol.2 「『関心を持つだけでも立派な活動』という永井さんの言葉に押され、参加させていただきました」 鶴田 桂策 さん - 2017.10.19
Vol.1 「寄付で活動をサポートすることに加えて、メンバーの皆さんに会議室の貸し出しをしています」 田村 明宏 さん