Vol.21 宮崎 貴博さん
「アンバサダーの声」第21弾は、東京都ご在住で国際ビジネスコンサルタントや司法試験講師、また「ヒーローアカデミー」の代表としてご活躍されている宮崎貴博さまです。
アンバサダーになったきっかけを教えて下さい。
青年会議所の友人に、国際貢献に熱心に取り組んでいる若者がいるから会ってみないかと紹介されたことがきっかけでした。自分自身、東京青年会議所で多くの社会貢献活動をする団体を見てきましたが、「テロと紛争」というテーマを取り上げている団体は聞いたことがなかったので、「深刻にも関わらず十分な手が差し伸べられていない課題」に取り組もうとのメッセージは新鮮で納得感があり、自分なりに応援したいと考えました。
実際にアンバサダーになってみていかがでしょうか?
20代の自分よりも年齢の若いメンバーが、テロと紛争の解決に向けて活動しています。そうしたメンバーと近い距離で交流することに、自分自身刺激をもらってます。先日メンバーと話す中で、同席していた自分の仲間が、「どんなに優秀な人であっても『何のため』なのかが明確でなければ本当の意味で人を幸せにできない」と主張していました。
自分自身は、国際ビジネスコンサルタントとしての本職の傍ら、ヒーローアカデミー実行委員会の代表を務めています。ヒーローアカデミーとは、心技体を柱に15歳前後のお子さんに次世代教育を提供するプロボノ団体です。メンバーは医師、弁護士、公認会計士、税理士、行政書士、保育士、武道家をはじめとして多種多様ですが、現在は12名の15歳のお子さんをお預かりして、慶應義塾大学医学部や野村證券とも連携させて頂きながら様々なプログラムを提供しています。私個人としては、柔道と茶道を日々子どもたちに教えてもいます。
アクセプトのメンバーは、まさに「何のため」を見極めて、さらには自身の時間や人生をかけて活動しています。そうした姿に触れることは、自分自身が取り組んでいる次世代育成のその先を見るようで、非常に楽しいです。
アクセプトらしさを、どんなところで感じられますか。
若者が活躍しているところに、自身の活動にも響きあう魅力を感じています。現在、ヒーローアカデミーでは、児童虐待、いじめなどの問題を15歳の高校生が考えて、児童生徒が抱えているこうした社会問題を解決するために、弁護士や行政書士監修の基で「ヒーロー六法」を作成しています。これを製本して、全国の小学校や児童館、文部科学省に蔵本したいと考えています。
そこで大切にしているのは、「心を持った次世代のヒーロー」を育てるということです。私たちが関わったお子さんたちには国際志向が強い方も多いので、彼ら彼女らが大学入学後や将来、アクセプトで活躍するようになる日も来るかなと思って楽しみにしています。
今後のアクセプトにどんなことを期待しますか。
次世代を担う若者のあこがれの場所になってほしいなと思います。自分自身、決して豊かではない幼少期でしたが、そんな中でも、「お金がなくても他者に尽くすことの大切さ」を両親に教えられてきました。
そして、柔道の先生はじめ、地域の大人に礼節・礼儀の大切さを教えて頂いて、その御恩返しの思いで、自分なりの社会貢献活動に取り組んでいます。
子どもたちにとって、ロールモデルが大切です。自分たちもヒーローアカデミーの活動の中では子どもたちの見本であるように努めています。アクセプトの皆さんは、まさに「現代のヒーロー」だと思います。だからこそ、健康と身の安全には最大限配慮しながら、生き生きと活動してほしいとも思います。
最後にメッセージをお願いいたします。
はじめに出会った事務局のメンバーと話している中で、「テロと紛争は共感を呼びにくい」との話題が出ました。日本人にとってあまり身近な問題ではないと。私自身は、これからは多様性の時代だと考えています。国境に捉われない柔軟な発想、そして「日本」「日本人」の概念にとどまらずに、「人」としてどう生きるかをとらえる視座が重要です。また、現実問題として、オリンピックも控えて、テロと紛争の問題は日本人にとっても決して他人ごとではないはずです。
10月6日に慶應義塾大学三田キャンパスで800名程度を収容して開催予定のイベントでは、アクセプトのメンバーにも登壇をお願いしようと思っていますが、これまで世間の関心や資金が向かいにくかったこの分野で、アクセプトを通じて関心が巻き起こることも一つの社会的インパクトだと思いますので、今後も様々な形で協働出来たらと思います。
宮崎さま、この度はインタビューにご協力ださり、誠にありがとうございました。本業の傍ら精力的に次世代育成に取り組まれる宮崎様からの熱い応援メッセージ、大変有難いです。
これからもヒーローアカデミーはじめ多くの国内外のパートナーとも連携を深めながら活動へのご理解・ご支援を広げていけたらと考えています。また、宮崎さまが代表を務めているヒーローアカデミー、そしてヒーロー六法の詳細はこちらよりご確認いただけます。現在はクラウドファンディングも実施中ですので、ぜひご注目下さい!