Vol.54 久保原 心愛 さん
アクセプト・インターナショナルの活動を継続的に支えていただいているアクセプト・アンバサダーの声を紹介する本コーナー。
「アンバサダーの声」第54弾は、現在、教師を目指している大学1年生の久保原 心愛(くぼはら ここあ)さんです。

久保原さん、インタビューへのご協力ありがとうございます!まずは、バックグラウンドやご経歴を簡単に教えてください。
私は現在大学1年生で、教師を目指しています。
中学生の頃、アフリカの子供兵について知り、紛争地域の若者に興味を持ちました。アフリカの若者が不条理に兵士として活動しなければならず、武装組織の命令の下、若者自身の帰る場所を無くすために自分の母親を殺さなくてはならない事態を知り、胸が痛くなりました。そこから、学びたくても学べない、それどころか武器を手に取るしかない若者たちに、「何が出来るか」を考え始めました。そうして、様々な団体を調べるうちにアクセプトを知り、アンバサダーになりました。
そういった背景があったのですね。アンバサダーご就任ありがとうございます。
将来はどんな教師を目指されているのですか?
多面的・多角的な知識や視野を持ち、生徒にそれを還元できる先生になりたいです。
というのも、高校生の時、進路選択の際に、担任の先生や教科担当の先生にアドバイスをたくさん貰いました。自分にはない選択肢を持っていて、経験からなる提案に驚かされることがありました。そして、現在は、そのような先生方のおかげでとても充実した日々を送れています。改めて、自分は無知だったなと実感しているとともに、そういった先生のようになれたらと思っています。

ありがとうございます。教師になる夢が叶うことを応援しています!
では、アンバサダーにご就任いただいた一番のきっかけや、続けていただいている理由についても教えていただけますか?
多くのNPO、NGOを検索している中で、「紛争地に物資を供給する」という活動が多いことに気づきました。しかし、「紛争地に物資を供給することは、根本的な解決に繋がっているのか?」「いくら物資を支援しても問題の根源となる部分を解決しない限り状況は変わらないのではないか?」と疑問に感じていました。
そんなときにアクセプトの活動を知りました。イベントに参加する中で、アクセプトは職員の方々が実際に現地に行き、テロや紛争に関わる人を減らす取り組みを行っている、と知りました。具体的には洗脳されたために過激な思考を持ってしまった人と対話をしたり、スキルトレーニングをすることで武器を置き、社会復帰が出来るよう支援したりなど、人と人との対話を大切にしながら活動を行っていると思います。
その時「これだ!」と思いました。「アクセプトは問題の核心に迫っている。そして、傷ついてしまった人の心は物ではなく、同じ人によってでしか癒せない」と改めて思い、アンバサダーになることを決めました。
アンバサダーになってからはインスタやテレビ番組などでアクセプトの状況を見ながら、自分も誰かに小さな幸せを与えられていると誇らしい気持ちを持っています。
小さな幸せどころか、久保原さんのご支援によって、人々が武器を置き、多くの命が救われています。ありがたい限りです。
実際にアクセプトと関わる中で、アクセプトから影響を受けたことはありますか?
以前は加害者だった・殺人者だったという事実を聞いただけで悪い人だと決めつけて終わりにしていました。しかし、イベントなどに参加するなかで「加害者も被害者である」「テロリストのほとんどが望んで加入していない」という事実を知り、その背景にも目を向け、多面的・多角的な視野を持つことを心がけるようになりました。
また、(アクセプトの代表である)永井さんは私と同じ大学1年生の時にソマリアを救うための活動を始めたそうです。私は現在同じ1年生ですが、私にはその力も行動力もありません。しかし、ないと言って終わりにするのではなく、自分の出来ることから始めてみようと思い、日々頑張っています。

▲代表・永井の著書「共感という病」を読んでいる久保原さん。
様々な視点から物事を考えるのは本当に重要ですよね。私もアクセプトのいちメンバーとして日々感じます。
アンバサダーとして何かしてみたいことはありますか?
イベントに参加したことはあるのですが、アンバサダー限定イベントがあることを最近知ったので参加してみたいです!(笑)
ぜひ参加されてみてください!イベントにてお待ちしています。
最後に、読者の皆様に向けてメッセージをお願いします!
自分の力はちっぽけですが、寄付をすることで誰かの幸せに貢献できていると実感することができます。
ぜひご一緒に、アンバサダーとして活動していただけると嬉しいです!
教師になる夢やアクセプトにご賛同いただいたきっかけなど、たくさんお話をいただいてありがとうございました!
今後も、アクセプトとともにテロ・紛争のない世界の実現に向けて歩んでいただけたら幸いです。
インタビュー担当:南部壮太郎
<読者の皆様へ>
政府の意向に左右されない私たち独自の活動は、毎月1,500円から活動にご参加いただける「アクセプト・アンバサダー」をはじめとした皆様からのご支援があってこそ成り立っています。
皆様とともに、この日本からテロ・紛争の解決に挑戦していくことができれば大変幸甚です。
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アンバサダーの声
- 2023.11.16
Vol.54「アンバサダーになってからは、自分も誰かに小さな幸せを与えられていると誇らしい気持ちを持っています 」久保原 心愛 さん - 2023.06.25
Vol.53 「1人の力では解決できなくても、同じ思いを持つ人たちが集まると、いつかきっと大きな力になると信じて」 中尾 千恵子 さん - 2023.05.23
Vol.52「私自身も『対話』を探求していくために、アンバサダーとして関わることで学ばさせていただいています」高橋 淳さん - 2023.04.06
Vol.51 「永井さんとアクセプトが創る未来を私は見てみたい。できたらそこに、私も参加していたい」 福田 広恵 さん - 2023.03.19
Vol.50 「アクセプトのアンバサダーでいることが誇り」 桐林 千登勢 さん - 2023.01.29
Vol.49 「永井代表の『僕らはソマリアギャングと夢を語る』を読んだのがきっかけです」 前田 関羽 さん - 2022.09.17
Vol.48 「大きな事象であるからこそ、一人ひとりに目を向けて、必要なことを一つ一つ考えていく」 沖村 里咲 さん - 2022.07.31
Vol.47 「子どもに『戦争がなくならないのは仕方ない』とは言いたくない」 矢野 俊樹 さん - 2022.07.31
Vol.46 「アンバサダーになってみて支援を『継続する』ことの大切さを改めて感じている」 成澤 里恵 さん - 2022.06.12
Vol.45 「小学校時代にアメリカの同時多発テロを体験して以来、長い間モヤモヤした気持ちを抱え続けていました」 小出 彩音 さん - 2022.06.06
Vol.44 「何かできる時は手伝いたいし、何もできない時でも支援したい」 加藤 祥晃 さん - 2022.06.02
Vol.43 「『今なお聴かれていない、語られていない声は、どのようなものか』とより考えるようになりました」 小針 美紀 さん - 2022.05.22
Vol.42 「アンバサダーとして、アクセプトの中にいる人たちの信念や生き様のようなものを伝えていきたい」 浦野 真理 さん - 2022.04.17
Vol.41 「テロリストも同じ人間、必要なことをやる、という非常にフラットながら革新的な行動姿勢に惹かれて」 田頭 風子 さん - 2021.10.31
Vol.40 「自分のシステム開発の経験を活かして、IT面を中心にサポートをしてきました」 安達 知仁 さん - 2021.06.30
Vol.39 「『私でも出来る、否、私だからこそ出来ることがありそう』と思えたのはアクセプトだけでした」 賀来 沙樹子 さん - 2021.05.16
Vol.38 「アンバサダーになったのは、他国の若者の未来へつなげることができると思ったからです」 小川 利久 さん - 2021.04.10
Vol.37 「テロや紛争解決といった難しい課題は、大きな機関のみが対応できるものだと勝手に思い込んでいました」 坂本 眞一郎 さん - 2021.02.20
Vol.36 「前例が無い中で難しい課題に自分と同じもしくは若い世代の方が懸命に取り組んでいる姿勢に感銘を受けた」 中野 響子 さん - 2021.01.22
Vol.35 「テロと紛争による被害も、『機会損失』が発生していると私は捉えています」 小川 隆弘 さん - 2020.12.20
Vol.34 「世界中の人々が、自身の未来の可能性を広げる、『教育』や『学び』を受けられる機会を持って欲しい」 鈴木 悠甫 さん - 2020.11.18
Vol.33 「海外ならではのエピソードをアクセプトの皆さんと懇親会などで共有できることが楽しい」 篠原 祥 さん - 2020.10.14
Vol.32 「もっと日本人にも『テロリズム』を身近な問題として認識してもらうことが必要」 福嶋 浩嗣 さん - 2020.09.09
Vol.31 「『受け入れる』という価値観・アプローチをここまで実践に落とされている団体は、唯一無二なのかな」 八名 恵理子 さん - 2020.08.12
Vol.30 「最初にプレゼンを聴いた時、どういう形であれ応援したい、活動に貢献したいと心底思う何かがありました」 益田 大輔 さん - 2020.07.15
Vol.29 「テロリストや過激な思想を持った人を、かつては『加害者』として私は一面的にしか見ていませんでした」 猪熊 風友乃 さん - 2020.06.10
Vol.28 「元テロリストに対するイメージの変化をもっと多くの高校生たちに体験してもらいたい」 金田 和大 さん - 2020.05.06
Vol.27 「この活動が拡がったら国際協力の世界が大きく変わるのではないか。そんな気がして応援を始めました」 福西 浩樹 さん - 2020.04.10
Vol.26 「アンバサダー限定イベントに参加し活動内容を知ることができて、新たな知識も身についた」 芥川 駿太郎 さん - 2020.02.01
Vol.25 「アクセプトを通して、テロや紛争の問題についてまずは『知る』ことで新しい世界との接点が増えました」 ロミ さん - 2019.12.23
Vol.24 「アンバサダーになってみて、実際に横のつながりが生まれていることがいいな、と感じた」 中構 優花 さん - 2019.11.04
Vol.23 「団体のお手伝いがしたいという思いと同じくらい『自分のため』という感覚も強いかもしれません」 臼田 輝生 さん - 2019.07.30
Vol.21 「メンバーと近い距離で交流することに、自分自身刺激をもらってます」 宮崎 貴博 さん - 2019.06.14
Vol.20 「団体の成長を近くで感じられることが感慨深かったです」 岡本 明訓 さん - 2019.05.07
Vol.19 「既成概念や枠組みに囚われず、新たな時代を切り拓くために必要な反骨精神や気概があるのを感じます」 杉浦 かおり さん - 2019.03.30
Vol.18 「紛争で奪われる命を守りたい、現場を自分の目で確かめてすべきことを判断したい」 大塚 千宙 さん - 2019.02.15
Vol.17 「アンバサダーになってから、紛争関連のニュースがより目に止まるようになりました」 二茅 理穂子 さん - 2019.01.16
Vol.16 「アクセプトには、企業の発想を転換させる大きな役割があると思います」 篠原 雄之 さん - 2018.12.18
Vol.15 「ソマリアやケニア、インドネシアなどのアクセプトの活動地におけるテロと紛争の現状を知れた」 渋谷 和彦 さん - 2018.11.29
Vol.14 「悲しみを終え平和と幸せに向かう旅路を支える」 生田 チサト さん - 2018.10.31
Vol.13 「他のアンバサダーの方々とも交流する機会があることが面白いと思っています」 齋藤 悠太 さん - 2018.09.30
Vol.12 「開院したクリニックに西真岡アクセプト・インターナショナルクリニックと命名させて頂きました」 眞塩 一樹 さん - 2018.07.31
Vol.11 「メンバーの方々も、アンバサダーは身内だと言ってくれます」 三浦 紗織 さん - 2018.06.30
Vol.10 「今後は県内の教育機関にリーチできる講演やイベントの場を作れればと思います」 北添 春菜 さん - 2018.05.31
Vol.9 「アクセプトの現場での取り組みは、平和構築研究としても非常に興味深いものです」 本多 倫彬 さん - 2018.04.30
Vol.8 「医者になることはテロと紛争の解決に直接は繋がらないけど命を大切にする点では共通しています」 窪田 有希 さん - 2018.03.31
Vol.7 「NPO法人の共同設立にあたり、アンバサダーという立場から少しでも力になりたいと思いました」 栁瀬 惠介 さん - 2018.02.27
Vol.6 「会社の社会貢献部の責任者やボランティア活動を一緒にしている仲間たちにアクセプトの話をしています」 川北 麻衣 さん - 2018.01.30
Vol.5 「初めはアクセプトの活動内容をよく理解出来ていなかったので、ほんの気持ち程度の額でスタートしました」 小笠原 絢子 さん - 2018.01.21
Vol.4 「自分が経営している飲食店のメニューやHPにアクセプトの紹介文を載せています」 中島 拓也 さん - 2017.12.30
Vol.3 「アクセプトの活動に市民をどう巻き込むかという、自分の研究に関わる点でのアドバイスをしています」 矢部 航 さん - 2017.11.28
Vol.2 「『関心を持つだけでも立派な活動』という永井さんの言葉に押され、参加させていただきました」 鶴田 桂策 さん - 2017.10.19
Vol.1 「寄付で活動をサポートすることに加えて、メンバーの皆さんに会議室の貸し出しをしています」 田村 明宏 さん