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【支援者限定イベント実施報告】代表永井登壇:パレスチナにおける私たちの取り組み(2025年1月29日開催)

先日開催したアンバサダー限定イベント「代表永井登壇:パレスチナにおける私たちの取り組み」についてお伝えします。

本イベントは、アーカイブ配信も含めるとお申し込みは過去最高の300名近くになるなど、大変盛況となりました。ご参加いただいた皆様には心より感謝申し上げます。

※アンバサダーご登録後にsupport@accept-int.org までご連絡いただければ、本イベントのアーカイブ動画をお送りいたします。リスク管理上、一般公開がしにくい情報につき、限定公開についてご理解をいただければ幸いです。

なお、2025年4月20日までは「アクセプト・アンバサダー300名キャンペーン」として、パレスチナでの新たな和平プロセスの構築に向けて皆様のご支援・ご参加を呼びかけています。この機会にぜひご参加いただければ幸いです。


▶︎キャンペーン特設サイト

1. 活動背景
パレスチナとイスラエルの間では、20世紀前半のイギリスによる三枚舌外交や、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害などを背景に現在まで紛争が続いており、パレスチナは長らくイスラエルの占領に対して抵抗を続けてきました。イベントでは、歴史的背景の要点についてご説明いたしました。

そうした歴史的背景から、2023年10月7日のハマスによる攻撃と、イスラエルによる報復が行われ、情勢は混迷を極めています。特にガザ地区では5万人以上が亡くなったと発表されるなど、事態は深刻です。

▲現在のガザ地区の様子
“Damage in Gaza Strip during the October 2023 – 27”
(© WAFA in contract with APAimages, 2023 (CC BY-SA 3.0))

このような問題を根本から解決していくためには、若者主導の新たな和平プロセスを構築していく必要があると私たちは考えています。イベントでは、その具体的な中身について、写真も交えながらご説明させていただきました。

また、そもそもソマリアやイエメンなどで活動してきたアクセプトが、なぜ、そしてどのようにパレスチナで活動を開始したのかについてもご説明させていただきました。

▲中東某国での活動の様子。
さまざまな政党の若手リーダー、紛争当事者、 一般市民など多種多様な立場の人々と対話を重ねています。

2. これまでの和平実現に向けた取り組み
そもそも、現状、パレスチナにおける和平プロセスにおいて公式な枠組みは存在しないため、年長の政治指導者の賛同も得つつ、さまざまな対話の場を創ってきました。

実際に対話を進める中では、若手リーダーから年長の指導者まで、様々な声を聞くことができました。

彼らから寄せられた声、そしてそこに対して私たちがどのような対話を展開してきたのかについても、代表・永井から具体的にご説明させていただきました。

▲パレスチナの若者リーダーたちとの対話会合@中東某国

3. 今後の予定
ここからは、ガザ地区へのさらなる緊急人道支援に加え、とあるアジアの国での対話会合の実施も含め、さらなる対話を重ねて行きます。イベントでは、具体的な予定をいくつか共有させていただきました。

そして、今すぐの解決策はないものの「パレスチナの若きリーダーたちの可能性を信じる」ことの重要性についても参加者の皆様と共有することができました。

4. 質疑応答セッションと参加者の声
イベントの後半では質疑応答セッションを行いました。以下では、いただいた質問とその応答をいくつかご紹介します。

Q:パレスチナでの活動開始について、依頼元(資金提供元)は国際的な機関でしょうか。
A:どこからも依頼や委託は受けておらず、あくまで独立したNGOとして、自主財源をフルに活用することで、独自に取り組みを開始しました。自主財源の大きな柱の一つは、アンバサダー皆様からの継続的なご寄付に他なりません。

Q:「パレスチナの中でも様々な意見が入り乱れていると思いますが、一体感があると感じられるのか、 あるいは彼ら自身を1つの方向にまとめるのも難しいと感じますか」
A:今すぐは難しいと感じます。だからこそ、市民社会を含めて多様なバックグラウンドを持つ人々を巻き込み、可能性があるところに目を向け、若者を起点とした新たなアプローチに挑戦しています。

他にも「日本政府への呼びかけはしているか」「アクセプトの活動はイスラエル側から制約を受けているか」「アクセプトとしての着地点はどこか」など、たくさんの鋭いご質問をいただき、ひとつひとつ丁寧に代表の永井から回答させていただきました。

▲イベント当日、質疑応答の様子。

あっという間の90分のイベントでしたが、開催後アンケートでも多くの温かな感想が寄せられました。

「パレスチナの方が、おそらくは、声を聞かれていない、疎外されている側面があるのではないかと思います。そんな中で、今回、パレスチナの人たちと実際に話した生の感触、全然「話せる相手」であって、彼らも何とかしたいと思っているということを聞けたことはとても大きなことでした。おそらく、日本に限らず、多くの人々にとってはこの生の感触を聞けることは、とても大きなことではないかと思います」

「これまで、民間のNGOだからこそ出来ること、大きく力になれることというのは結局現地の人や組織への直接の支援になることでしかないのかなと感じていたのですが、行き詰まりがちな国家間交渉ではなく、第三国や宗教的な影響の弱い国がベースのNGOだからこそ今後の和平の枠組みの検討に関わっていけるということにとても納得しましたし感銘を受けました」

「学部時代の専門がパレスチナだったため、永井さんが何を仰るか戦々恐々としていたのですが、慎重な言葉選びと淡々とした口調の中にも、侵されている過ちに対する明快な分析と確かな怒りとが感じられました。実際されている取り組みに至っては、親パレスチナの人間の口からも一切聞いたことのないもので、もう呆気にとられてしまいました」

5. 最後に
私たちアクセプトインターナショナルは、これまで実施してきたソマリアやイエメンなどにおける取り組みに加え、パレスチナ和平に向けた取り組みにも尽力していきます。

私たちがやるべきこと、何よりアクセプトとしての存在意義を踏まえ、これからも最前線での活動に邁進する所存です。

他方で、NGOとして独立性の高い取り組みを推進していくためには、皆さまからのご寄付が必要不可欠です。4月20日までは「アクセプト・アンバサダー300名キャンペーン」を行っています。

ぜひこのキャンペーンを機に、月1,500円のご寄付で新たなプロセスを支えていただければ幸いです。

▶ キャンペーン特設サイトはこちら



※アンバサダーご登録後にsupport@accept-int.org までご連絡いただければ、本イベントのアーカイブ動画をお送りいたします。リスク管理上、一般公開がしにくい情報につき、限定公開についてご理解をいただければ幸いです。

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