2025年6月、アクセプト・インターナショナルは、G7の公式エンゲージメントグループであるC7（G7及びG20加盟国の市民社会団体によって構成される国際ネットワーク）を通じて、非国家武装組織に関わっている/関わった若者の権利とエンパワーメントに関するポリシーペーパーを発出しました。

このポリシーペーパーは、2025年2月以降、当法人がC7の「人道行動と平和」ワーキンググループの一員として、世界各国の市民社会と連携しながら、非国家武装組織に関与した若者に関する国際規範の必要性を訴えてきた成果をまとめたものです。

特に、2025年4月にカナダ・オタワで開催されたC7会合においては、当法人がこれまでテロや紛争の影響を受けた国や地域において非国家武装組織に関与した若者の離脱支援、及びリハビリテーション・社会復帰支援に取り組んできた実績をもとに、現場で浮かび上がった課題や、紛争解決・平和構築において当事者である若者たちが持つユニークな可能性について共有し、彼らの権利とエンパワーメントの保障について多くの関係者と意見交換を重ねました。

その結果、当法人の問題提起が「人道行動と平和」ワーキンググループの合意を得て、世界の紛争解決に向けて市民社会からG7政府に提出された唯一の独立したポリシーペーパーとなりました。

この提言には、武装組織に関与した若者を取り残すことなく、彼らの「若者」としての可能性や当事者としてのユニークな背景や平和へのアイデアを活かして、平和構築に貢献できる仕組みを創る必要があるというメッセージが込められています。これは、平和構築の文脈や国際社会において最も見過ごされてしまっている若者存在に光を当てるための、大きな一歩でもあります。

今後も私たちは、国際社会への働きかけを継続し、紛争当事者として取り残されている若者たちの権利とエンパワーメントを保障する国際規範の制定に向けて、さらなる取り組みを進めてまいります。

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