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イエメンでの活動開始と進捗のお知らせ

イエメンでの活動開始(4月)と進捗のお知らせ
2011年の「アラブの春」をきっかけに、当時30年以上続いた政権が崩壊し、その後も民主化への移行が難航しているイエメン。多数の勢力による内戦が激化した結果、国内避難民は400万人となり、2021年は1600万が飢餓に苦しむなど「世界最悪の人道危機」と言われています。
武装勢力の支配下にある地域では、18歳前後の若者のみならず、子どもたちも洗脳や勧誘により、武装勢力からのリクルートを受けやすくなり、多くの若者や子供たちが兵士として動員されています。
当法人のソマリアにおける「DRRプロジェクト」のアプローチ手法を活用し、政府の施設にリハビリテーションセンターを設置し、いわゆるテロ組織を含む反政府武装勢力からの投降兵の脱過激化と社会復帰を支援を2021年4月より開始しました。
イエメンは極めて難しい環境及び対象であることから、投降を引き出すアウトリーチ、カウンセリング、職業訓練、宗教再教育、基礎教育、社会との対話セッション、身元引受人や受け入れコミュニティの調整、長期フォローアップなどを行い、包括的且つ人道的に彼らの脱過激化と社会復帰の支援をしています。
2021年7月から開始されたプログラムでは、15~26歳の子供を受け入れました。
今後は、週5回・2ヶ月間の1クール20名を対象として、向こう1年で120名を受け入れる予定です。
今後もイエメンでの若者の社会復帰・脱過激化を通じて、テロと紛争のない世界を目指して活動を推進してまいります。
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