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ソマリア政府との協働事業「DRRプロジェクト」が挑む悪循環 | NPO法人アクセプト・インターナショナル
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ソマリア政府との協働事業「DRRプロジェクト」が挑む悪循環

DRRプロジェクト特設サイトにおける期間が残り約2週間と迫って参りました。本記事では、当法人がDRRプロジェクトを起点に変革を目指すソマリアでの「悪循環」について詳細をご説明します。


①アル・シャバーブからの投降兵に対して適切なプロセスを経ない処刑が実施されたり、社会復帰に向けた適切なケアが提供されていない

2017年10月14日首都モガディシュで、単発爆破テロでは史上最悪となる580名以上の死者を記録した爆破テロが発生しました。これを受けてソマリア政府は「戦争宣言」を発出してアル・シャバーブへの攻撃を強化しており、ソマリアは文字通り「紛争状況」にあります。

そんな最中、アル・シャバーブ投降兵に対しては、弁解の機会が与えられない中での馘首や投石はじめ残酷な方法での処刑や拷問が実施されています。また、ソマリアには政府が主体となって運営するリハビリテーションセンターが3箇所あり、比較的リスクが低い投降兵に対しては、読み書き訓練や宗教再教育、スキルトレーニングが提供されていますが、釈放後の実際的な社会復帰に結びついていないことが課題です。

スキルトレーニングを例にとってみると、現状は溶接・裁縫・機械工(車両整備等)に関するスキルトレーニングが実施されています。希望制になっており受講スキルを選択できるようになっています。近年は施設や備品等の整備は改善されたものの、肝心のプログラムが単純なスキルの移転に留まっており、失業率が60%を超えるソマリアにおいて釈放後の実際の就業に結びついていないことが課題です。就労支援に直接結びつく、実用的な取組が必要とされています。

当法人は2016年からリハビリテーションセンターへ外部アドバイザーとして関与する中でこうした問題提起をしてきました。

②アル・シャバーブからの自発的投降が減少するとともに、アル・シャバーブからの投降兵の再過激化のリスクが増える

①の投降兵をめぐる厳しい状況があり、自発的投降は一向に増えず、アル・シャバーブの構成員は未だ約7,000〜9,000名にのぼるとされています。なお、2014年に45日間の恩赦期間が設定された際には700名もの投降があり、適切な対応が保障された場合には投降は増えると考えられます。

また、コミュニティ側がリハビリテーションセンターからの釈放者を心理的・社会的に受け入れない状況や、釈放者が社会からの孤立を原因に再過激化してしまう状況が散見されます。この裏にはアル・シャバーブは投降を許さないため、釈放者には再参加するか攻撃対象となるかの二択しか与えられない厳しい現実があります。

③アル・シャバーブによるテロ活動や紛争が継続・激化する

ソマリアにおけるテロ発生数や死者数は継続して高い水準にあり、年間約1,600名の尊い命がテロにより奪われています。

④アル・シャバーブに対する軍事的反撃が発生するとともに、国内外における社会の断絶が進む

南部ソマリアの大部分が未だアル・シャバーブの支配下にあり、強制的な徴兵や国際社会からの援助の不渡、移動の自由の制限など様々な問題が巻き起こっています。中でも強制的な徴兵は深刻で、2010年から2016年の間に6,163名の子どもが強制加入させられ、4歳の子どもも含まれていることも報告されています。こうした現状に対処すべく米軍による空爆やアフリカ連合による軍事作戦が実施されていますが、ここでも多くの市民が犠牲となっています。


当法人は、こうした悪循環を変えるための「レバレッジ・ポイント」は投降兵の社会復帰の促進にこそあると分析をして、アル・シャバーブからの投降兵を対象にDRRプロジェクトを実施しようとしています。

また、上記はソマリアの文脈ではありますが、多くの紛争地が同様の問題構造を抱えています。本気でテロと紛争のない世界を創ると考えるのであれば、他の紛争地へも応用できるモデルを構築する必要があります。だからこそ、横展開ができうるコンセプトとして、DDR(武装解除・動員解除・社会復帰)を実施することができないアクティブな紛争地において、DRR(脱過激化・社会との接点構築・社会復帰)こそが求められていると主張します。

そのための前例をなんとかソマリアから創り上げたいー

その一心で準備にあたっています。

目標金額の達成まで残り約55%。DRRプロジェクトの実現にはあなたの力が必要です。皆様のご参画を心よりお願いいたします。


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