[2024年2月]
日頃より温かいご支援、誠にありがとうございます。
ニュースレター担当の南部です。
「メンバーの声」では、アクセプト・インターナショナル(以下、アクセプト)のメンバーのご紹介をしております。
共に問題解決を目指す「同志」であるアンバサダーの皆さまに当法人のメンバーの人となりを知っていただくことで、より身近に感じていただくとともに、内部でどのような活動をしているのかも知っていただけたら幸いです。
今回は、一般向けイベントの団体説明会にも登壇している、職員の丸田 陽加里(まるた ひかり)さんにお話を伺いました。
1.バックグラウンド/加入したきっかけ
ー 戦争・紛争をなくしたい思いが強かった ー
南部:
お忙しい中インタビューのお時間をいただきありがとうございます。本日はよろしくお願いします。
丸田:
よろしくお願いします!
南部:
早速ですが、バックグラウンドやアクセプトに加入したきっかけについて教えていただけますか。
丸田:
生まれが広島で、毎年広島市内にあるおばあちゃんの家に行っていました。その時に、原爆ドームの前をいつも通っていて、小学生の時に原爆資料館を訪れる機会もあり、自然と平和や戦争、核の問題に関心を持つようになりました。
どんな偶然なのか、大学卒業後に新卒で入社した会社では福島県に配属されました。当時、東日本大震災から既に約5年が経った時期でしたが、福島では原発事故の影響が続いている現状を目の当たりにしました。福島県内外に避難した方の声などを聞き、国内で取り残されている問題に対して、自分も「何かしなければならない」と感じたことから、当時所属していた会社を退職し、4年ほど復興支援や地域おこしに携わりました。
その後は世界に目を向け、より厳しい環境に取り残されている人たちのために活動したいという学生時代からの思いが強まり、一念発起して福島を離れ、人道支援を行うNGOに入りました。最終的には、他にはない活動内容やアプローチ、団体としての姿勢などに惹かれて、今は職員としてアクセプトで働いています。
南部:
そうなんですね!私も前回メンバーの声で掲載されたのですが、実は私も広島出身でそのルーツについて話しました。(笑)
アクセプトに加入された理由についてもう少し詳しく知りたいです!
丸田:
一番はやはり、戦争・紛争やそれによって傷つく人たちをなくしたいという思いが強かったからです。実は同じ思いを持って、前職の人道支援NGOに入り、ウクライナ難民や国内避難民の支援に携わりましたが、やはり人道支援だけでは根本的に紛争やテロの問題を解決することは難しいと感じたことから、より本質的なアプローチで問題解決に向き合うアクセプトへの転職を考えました。職員として入る前から、1年間プロボノとして関わっていたこともあり、海外事業に興味があると伝えた時には、思ったよりもすんなり受け入れてもらうことができました。
▲福島にて、風評被害の払拭の取り組みで行ったSNSキャンペーンの展示会。
2.アクセプトでの業務について
ー代表の永井からイエメン事業の担当を打診されましたー
南部:
この辺りのお話をさらに詳しく団体説明会というイベントでされているんですよね。今度、私も1人のアンバサダーとして参加してみます!
アクセプトでは、どんな業務をされているのですか。
丸田:
海外事業局の職員として働きたいとお話しした時に、代表の永井からイエメン事業の担当を打診されました。アクセプトの活動の本丸とも言える、いわゆる元テロリストや武装勢力に関わった経験を持つ方々への支援に関わることができる業務なので、迷いはありませんでした。入職当時、現地スタッフが1名だったところから現地で事務所を立ち上げ、この約9ヶ月で4名までスタッフが増えました。これから事業を本格的に開始していく段階にあるので、イエメン事業はこれからが本番です。今後も、イエメン事業の進捗や成果を、アンバサダーの皆様へしっかりお届けしていきたいと思っています!
▲ともに活動しているイエメンの現地スタッフ。
3.アクセプトの好きなところ・自慢できるところ
ー アクセプトは問題解決に取り組む姿勢が日本一 ー
南部:
イエメンの進捗が上がった際は、ニュースレター担当として活動報告を書かせてください!
続いて、アクセプトの好きなところについても教えていただけますか。
丸田:
やはり大なり小なり、常に問題解決に本気で向き合っているところですね。ある施策やタスクがうまく進まない時には、「なぜ進まないのか」その原因を洗い出し、1つ1つ潰して問題を解決していきます。「アクセプトは問題解決に取り組む姿勢が日本一であるべき」と永井も常に言っていますが、これは全メンバーが意識していることだと思います。
南部:
問題解決の姿勢とも関連すると思いますが、最近、アクセプトのパーパス(存在意義)やバリュー(価値観)がアップデートされました。その件については、どう感じていますか。
丸田:
「誰しもが、平和の担い手となり、共に憎しみの連鎖をほどいていく」というパーパスは、すごく本質的で、現在の活動と照らし合わせても納得感があるものだと思います。最近では、いわゆる加害者だけではなく、被害者や地域コミュニティ側への支援も行っています。こういった活動は、テロや紛争のない世界を目指す上で向き合わねばならない「憎しみの連鎖」をほどいていくために必要な取り組みだと感じています。
また、アクセプトの姿勢として個人的に非常に好きなのが、私たちが支援する方々が置かれている、マイナスの状態をゼロにするのではなくて「プラスの状態に替えていく」という考え方です。この対象者自身を平和の担い手にしていくという、前向きな変化のアプローチは非常にユニークな発想だと感じています。
4.アクセプトで苦労していること、学んだこと
ーそれこそ問題解決力は成長しているー
南部:
マイナスをプラスにする、というのは中々他の組織でもない重要な考え方ですよね。
アクセプトで活動をしていて、苦労していることはありますか。
丸田:
リアルな話をすると、現地スタッフとのコミュニケーションは基本リモートなのですが、現地と上手く繋がらないんです。よくやり取りをするイエメンは、ソマリアよりもネット環境が繋がらないように思います。また、現地とのコミュニケーションにおいても、英語を話せるスタッフとやり取りしていますが、言語や文化の壁も感じますね。
南部:
凄くリアルですね。(笑)ソマリアよりもネットが繋がりにくいのは少し意外でした。
活動を通じて学んだことはありますか。
丸田:
それこそ問題解決力は、これまであまり意識してこなかったこともありますが、日々学んでいると思います。自分なりに考えて物事を改善していくことの繰り返しなので、成長できている実感もありますね。
5.アクセプトの活動でのやりがい
ー 元テロリストが更生して社会に復帰していくことに、業務を通じて繋がっている ー
南部:
本当に、みんな丸田さんと同じことを言っていて、アクセプトは、「深刻度の高い問題や、やり手がいない問題にこそ取り組む」というバリューが体現できているなと思います。
活動のやりがいはいかがですか。
丸田:
いわゆる元テロリストが社会に復帰していくことに、業務を通じて繋がっていると感じられるのが一番のやりがいですね。アクセプトの取り組みは、やはり本質的な紛争やテロの解決に繋がっていくと思いますし、他に私たちのような活動をしている組織も中々ないので、アクセプトとして活動できていることは、すごく誇りに思えることだなと思います。
南部:
最近では、イエメンに限らず、イベントに登壇するなど広報面でも活躍されてますよね。
丸田:
イベントでは、自分のストーリーを話して共感してもらうことや、アクセプトがODAに頼らず、貴重な寄付を軸に活動している点を強調して話すことが多いですが、これらを理解し、支持してくれる人たちがアンバサダーになってくれることは、非常に嬉しいです。やはり活動を拡大させるためには、いかに多くの方に賛同いただくかが重要だと思うので、どう発信していくかはいつも試行錯誤しています。
▲事務所での対面イベント
6.プライベートなお話
南部:
最近は、ニュースレターにもお力添えいただいてありがとうございました。
丸田さんの趣味などプライベートなお話も聞かせてください!
丸田:
趣味は主に登山とスノーボードです。月に一度は登山できたらいいなと思っているのですが、中々難しいですね。最近は関東近郊の山をリサーチしています!他に休日は、近くのカフェで過ごしたり、映画を観たり、読書をしたりしてリラックスしています。
南部:
丸田さんといえば、アウトドアで登山をされているイメージが強いです。
丸田:
福島にいたときには、冬に雪山を登っていたりもしました。それなりに冬用の装備も整えていくのですが、頂上までいくとマイナス10℃以下になったりもします。昨年は、南米のパタゴニアでトレッキングやテント泊もしました。今年の夏は、日本のアルプスに登りたいですね!
▲パタゴニア旅行での登山。雄大な自然を満喫しました。
7.今後の予定や目標
ーイエメンで独立性をもって活動するためにー
南部:
想像していたよりも、本格的でびっくりしました。
アルプス登山も1つだと思いますが、今年の目標についてお聞かせいただけますか。
丸田:
そうですね。涸沢あたりから、まずはアルプスに登りたいです。(笑)
アクセプトにおいては、イエメン事業をさらに加速させられるように頑張ります。現在、現地NGOの登録が完了し、間もなくアクセプトとして現地で事業を進めるのに必要なイエメン政府との手続きも完了するところです。NGO登録をする前は、現地の任意のNGO団体と協働でプロジェクトを行う必要がありましたが、これからは正式な現地登録団体として、より独立性をもって活動できるようになるんです。
近々また活動報告で皆さんにお知らせできればと考えています。
南部:
なるほど。そういった状況だったんですね。そして、NGO登録が以前活動報告でもお届けしたイエメン全土に向けた支援の展望にも関わってくると。
丸田:
はい。また、これから一層力を入れていくことになる場所の1つがマアリブ県なのですが、私たちのこれまでの活動の中心地であったタイズ県以上に、政府関係者や紛争当事者が多く、紛争の状況もまさに最前線です。昨年の寄付キャンペーンでいただいたご寄付を活かして、一人でも多くの若者が平和の担い手として、社会に戻っていくことができるよう、さまざまな壁に直面しながらも、現地スタッフとしっかり連携して乗り越え、活動を進めていきます。
8.アンバサダーの皆様へ一言
南部:
活動報告としてお届けできることをお待ちしています。
最後に、アンバサダーの皆様へメッセージをいただけますか。
丸田:
私自身、職員になってからアンバサダーの皆様と接する機会も増え、その温かいご支援やお言葉にいつも支えられています。皆様のご支援に心から感謝いたします。また私自身、人と話すことがとても好きな性格なので、ぜひ今後もさまざまな機会で皆様とお話ししたり、イエメン事業のことをお伝えしたりできれば嬉しく思います。テロや紛争のない、平和な世界を目指す「同志」として、これからもどうぞよろしくお願いいたします!
メンバーの声をお読みいただきありがとうございます。
各回のメンバーの声について、より皆さまのニーズに合ったものをお届けするためのアンケートを実施しております。所要時間は1~2分、全3~4問の簡単なアンケートとなっております。
ぜひご協力いただけると幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


