フィリピンのミンダナオ島では、1970年代以降にイスラム系勢力による分離独立闘争が展開されてきました。フィリピン政府は、1996年にモロ民族解放戦線(Moro National Liberation Front: MNLF)と、2014年にはMNLFから分派したモロ・イスラム解放戦線(Moro Islamic Liberation Front: MILF)と和平合意を締結しました。
一方で、和平プロセスに反発し参加していない武装組織による活動は続いています。現在も、イラク・レバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and the Levant: ISIL)に忠誠を誓うダウラ・イスラミア(Dawlah Islamiyyah: DI)などによるテロ攻撃や誘拐、政府機関などに対する武装攻撃が散発的に起こっており、地域社会は深刻な影響を受けています。
フィリピン政府は、日本を含む国際社会の支援を受けながら、MNLFやMILFの元戦闘員の社会復帰支援を行ってきました。しかし、和平合意に参加していない武装組織に関わった経験を持つ人々に対しては、リハビリテーションや社会復帰に向けた支援が十分に届いていません。こうした状況により、組織からの離脱や社会復帰が困難な状況が続いており、若者たちの過激化や再過激化のリスクも残されています。
本ポストでは、ミンダナオ・南ラナオ州におけるダウラ・イスラミアの元戦闘員の若者が社会に戻っていくための支援事業を、当法人本部から、また、現地に継続的な出張をして主導する方を募集します。現場のニーズを踏まえ関係者を巻き込みながら各活動を進めること、また、広く東南アジア地域におけるテロ・紛争の解決に向けて必要な調査などについて、精力的に主導いただく方を求めています。
メンバー一同、皆様の参画を心よりお待ちしております。