ガザを支援する|現状とパレスチナ和平の鍵となる活動を解説!
2023年10月以降、パレスチナ情勢は混迷を極め、日々のニュースに心を痛めている方も多いかと思います。特に、ガザ地区での被害は甚大で、停戦合意が結ばれた今でも予断を許さない状況が続いています。本記事では、ガザ地区の現状と、パレスチナ和平の鍵となる活動を解説します。ぜひ最後までお読みください。
ガザの現状
ガザ地区
日本の種子島ほどの小さな場所に、約200万人もの人々が暮らしています。
パレスチナの中でも特に人口密度が高く、周囲を塀やフェンスで囲まれ、人や物資の出入りが厳しく制限されています。そのため「天井のない監獄」とも呼ばれるほど、人々は厳しい暮らしを強いられています。
80年近くに渡るパレスチナ問題の解決策が未だに見い出されていない中で、2023年10月7日にハマスがイスラエルを奇襲攻撃し、報復としてイスラエル軍が軍事作戦を開始して以降、パレスチナ情勢はさらに混迷を極め、特にガザ地区での被害が甚大です。
2023年以降のガザでの被害
ガザでは、想像を絶する規模の犠牲が生まれています。2025年12月14日時点で、70,369人ものパレスチナ人が命を落とし、171,069人が負傷¹しています。
親を失った子どもや障害を負った人々も数えきれず、また、長期にわたる避難生活によって感染症などにより命を落とす人も少なくありません。多くの命が、今も危険に晒されています。
2025年10月10日にはイスラエルとハマスの間で停戦合意がなされ、お互いにパレスチナ人収監者とイスラエル人の人質をそれぞれ解放しました。
ただ、依然として事態は深刻で、苦境の中で現場を生きる人々にとっては、これからが正念場となります。
特に懸念されるのは、本格的な冬の到来です。厳しい寒さに加えて、降雨によってテントの中に水が入ってくるなど、生活が極めて難しくなっていきます。実際、子供が凍死するという痛ましいニュースも届いています²。
☆現在私たちは、ガザ人道支援・和平構築に向けた寄付キャンペーンを2026年1月31日まで実施しています。寄付キャンペーン特設サイトも併せてご覧ください。
ガザでの和平に向けて今必要なこと
▲2025年8月パレスチナの若手リーダーたちが広島を訪れた際の様子
それでは、この過酷な状況下にあるガザに平和をもたらすために、今まさに求められていることは何なのでしょうか。
緊急人道支援
2025年8月22日、国連が主導する食料危機の国際基準である総合的食料安全保障レベル分類(IPC)は、ガザ地区が「飢饉」の状態であると宣言しました。
そんな一日を生き延びるのに精一杯の人たちに対して、食料、水、衛生用品といった生命を繋ぐための物資の支援が今、強く求められています。
新たな和平プロセス
先述のように、今まさに命の危機にある人々への物資等の支援はもちろん大切です。しかし、それだけでは恒久的な平和は築けないのもまた事実です。真の平和をもたらすためには、根本的な解決に向けた新たなアプローチが必要です。
パレスチナ和平については、1993年のオスロ合意を軸に進展していくことが期待されましたが、その枠組みは事実上崩壊しました。だからこそ、過去の延長ではない、新しい和平プロセスが今まさに求められています。
この新しいプロセスを目指す上で、イスラエル・パレスチナ間の対話はもちろん、長年の対立で分断されたパレスチナ内部が、再び結束するための対話も欠かせません。 なぜなら、政治や価値観による社会の分断に加え、長年選挙が行われず腐敗した自治政府への根強い不信感が、和平への道を阻む大きな要因の一つとなってきたからです。
つまり、新しい和平に向けたプロセスを歩むためには、政治的・地理的に分断されたパレスチナ社会が、再び一つの希望に向かって結束を取り戻し、その上でイスラエルとの対話に臨むことが不可欠だと私たちは考えています。
アクセプト・インターナショナルの取り組み
ガザ地区における緊急人道支援
▲ガザ市内で行っている給水支援の様子
私たちは、国連や他のNGO、そして現地の若手リーダーたちと緊密に連携し、今まさに脅かされる命を守るための緊急人道支援を行っています。
例えば、過密状態の避難民キャンプでは感染症が拡大しやすいため、石鹸、シャンプー、洗剤、歯ブラシ、生理用品などを配布し、衛生環境の改善を目指す啓発活動を実施しています。
また、イスラエル軍による激しい攻撃で多くの井戸が破壊されていることから、海水を淡水に変える技術により、給水支援も実施しています。
新たな和平に向けた対話会合
▲2025年8月に東京で実施したパレスチナの若手リーダーによる対話会合の様子
上記のような短期的な緊急支援と並行して、中長期的な和平を見据えた取り組みも進めています。
具体的には、パレスチナの分断の修復と新たな和平に向けたアプローチを生み出すため、主要政党や組織、市民社会の未来を担う若手リーダーたちによる対話の場を創っています。そして、パレスチナ内部の分断や不信を乗り越えた先に、イスラエルを巻き込んだ対話の場を作ることを長期的には目指しています。
また、この対話会合では、ガザ地区での緊急人道支援の内容や実施方法についても協議し、共に実行に移しています。こうして、各々の主義主張や立場の違いを超えて協力し合う機会にもしています。このように、緊急人道支援と平和構築を切り離さず、相互作用を促す取り組みは、アクセプト・インターナショナルだからこそのアプローチです。
何より、こうした若者主導の新たな和平プロセスは、現在の停滞した状況を打ち破る新たな希望の可能性となっており、各界の専門家や現場の実務者からも評価されています。
専門家からの賛同の声
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清田明宏様 今回の対話の開催に深く敬意を表します。私たち国際社会は、これまでガザの人々を守りきれず、支援の枠組みも機能しませんでした。この失敗を率直に見つめ直すことが必要です。 |
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立山良司様 中東和平実現の道はもう長い間、見えていません。背景には多くの要因がありますが、パレスチナ社会が政治や価値観などでさまざまに分断されていることも大きな理由です。 |
あなたにできること
ここまで、ガザの厳しい現状と、それに対しての私たちアクセプト・インターナショナルの取り組みを紹介してきました。
本記事でも紹介した通り、現在のガザの状況は非常に厳しく、緊急の人道支援が必要です。そして、中長期的な和平への取り組みも、真にパレスチナに平和をもたらすためには必要不可欠です。
そこで、私たちアクセプト・インターナショナルは、ガザ地区での緊急人道支援、そして若手リーダーたちを巻き込んだ和平プロセスの構築に全力を尽くしています。
こうしたパレスチナでの取り組みは、毎月1,500円(1日50円)から活動を支援していただける「アクセプト・アンバサダー」をはじめとした皆様のご寄付があるからこそ実現できています。
そして今、その取り組みを加速・拡大させるため、ガザ人道支援・和平構築に向けた寄付キャンペーンを2026年1月31日まで実施しています。
皆様からいただいた温かいご寄付は、今回のキャンペーンについては全て事業費に活用し、助成金ではできない緊急かつ柔軟な活動を展開してまいります。例えば、これからの冬の季節には、生きるために必要な毛布や防寒着などを届けます。
また、和平プロセスに関しても、これまで以上にガザ地区で取り残された人々やその他の地域にいるパレスチナ難民の声も巻き込みながら、より多くの関係者とともに進めていく所存です。
どうか、当法人へのご寄付を通じて、過酷な状況に置かれたパレスチナの人々が安心して暮らし、明るい未来を作っていくための取り組みをご支援いただければ幸いです。
あなたのご寄付でできること
※以下はあくまで一例であり、供給状況や為替によって価格は変動します。
5,000円で1ヶ月分の飲料水×1世帯
ガザ北部の避難民キャンプで暮らす1世帯(約6名)に対して、適切な消毒・脱塩をした1ヶ月分の飲料水を提供できます。
10,000円で10日分の食料パッケージ×1世帯
ガザ北部の避難民キャンプで暮らす1世帯(約6名)に対して、米・豆・油・砂糖・芋・果物などの食料パッケージ10日分を届けることができます。
50,000円で冬を乗り越える防寒着×1世帯
ガザ北部の避難民キャンプで暮らす1世帯(約6名)に対して、冬の寒さを凌ぐ防寒着と毛布を1人当たり各1点ずつ提供することができます。
出典:
¹ Health Cluster, “occupied Palestinian territory”, 15 December 2025, https://healthcluster.who.int/countries-and-regions/occupied-palestinian-territory(Accessed on 20 December 2025)
² Mohammed al-Sawalhi, Tareq El-Helou, Zeena Saifi, “Palestinian baby dies of hypothermia as winter storms worsen Gaza’s humanitarian crisis”, CNN, 11 December 2025, https://edition.cnn.com/2025/12/11/world/palestinian-baby-dies-hypothermia-intl-latam(Accessed on 20 December 2025)


