古本を寄付して社会貢献!本の寄付のメリットや注意点、送料無料で寄付する方法を解説!

家で不要になった本はありませんか?一度読破していたり、家に置いてあるだけになっている本も、それを寄付することで社会貢献をすることができます。さらに、サービスによっては送料無料で寄付をすることもできます。本記事では本の寄付のメリットや注意点、送料無料で行う方法などを解説していきます。ぜひ最後までお読みください!
本の寄付

本の寄付とは
本の寄付は、不要になった本を処分できるだけでなく寄付を受ける側にもメリットがあり、とても意義のある活動です。主な寄付方法としては、本を必要とする個人や団体に直接寄付する方法と、買い取りサービスを通して本を売却し、その金額を寄付する方法があります。
直接寄付をすると、寄付した本が支援先の子どもたちなどに実際に使われることになります。一方、買い取りサービスを利用した場合は、本が直接使われることはなくとも、金銭的に寄付先の団体を支援することができます。
このように、いずれの方法でも不要になった本を使って社会貢献をすることが可能です。
〇金銭による寄付の重要性の違いは以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
▶「寄付」と「寄附」の違いは?募金、義援金、寄贈との違いも含め解説!
寄付できる本の種類
寄付できる本の種類は寄付先や買取サービスによって異なりますので、事前に確認が必要です。一般的には以下の本が取り扱われることが多いです。
- 教科書・参考書
- 小説
- 専門書・学術書
- 絵本・児童書
- アート本・写真集
- ビジネス書
- コミック
本の主な寄付先

本の寄付をする際の主な寄付先は以下の通りです。
図書館
図書館は地域の人々に無料で本を届ける場として、幅広い年齢層が利用しています。図書館に寄付することで、直接地域に貢献することができます。
ただしすべての本を受け入れているわけではないため、事前に寄付予定の図書館に確認することが大切です。特に、ベストセラーや話題の本、郷土資料、絵本などの児童書は喜ばれる傾向にあります。
また、図書館によってはホームページ上に寄付を受け付けている本を掲載している場合もあるので、事前に調べてみると良いでしょう。
教育機関
学校、幼稚園、保育園なども良い本の寄付先です。
上記のような教育機関に本を寄付することで、学生の学びを助けることができます。自分や自分の子どもが読んでいた本を、次の世代の子どもたちに有効活用してもらえるでしょう。
ただし、教育機関が必要としている本は組織によって変わるため、こちらも事前に確認することが大切です。
NPO法人
多くのNPO法人の活動は寄付によって支えられています。日本で教育支援に取り組むNPO法人にとっては、本の寄付はかけがえのない支援となり、直接活動に役立てることができます。
さらに、買取サービスを利用して換金して寄付することで、教育支援以外の活動を行っているNPO法人への支援も可能になります。
児童養護施設
本は子どもたちの心の成長において非常に有効で、さまざまな理由で施設で暮らす子どもたちの自立を支援することにもつながります。
物品の寄付は取り扱いが難しいことから施設が募集しておらず寄付できない場合もありますが、本は上記の理由から受け取ってもらえることも多くあります。また、NPO法人に寄付することで間接的に児童養護施設の子どもたちを支援することもできます。
被災地
日本は自然災害に見舞われやすい国で、近年でも数多くの被害が生まれました。そうした被災地では、学ぶ場所を失い、現在も学習を継続することが困難な人が数多くいます。
そして、このような方々を支援する団体も数多く存在します。直接本を届けることはできなくとも、もし被災地を支援する団体が本の寄付を募集していたら、寄付先の一つの選択肢となるでしょう。
寄付サイト・買取サービス
本の買取を実施している会社に寄付した場合、その本は一旦お金に換えられ、そのお金が様々な団体や地域に寄付されます。この方法は、本を保管するコストがかからず、そのまま活動資金に充てることができるため、NPO法人をはじめとした多くの団体から好まれる寄付の形です。
例えば、ブックオフ「キモチと。」を利用すれば、送料無料で本を寄付しながら自分の関心のある社会問題に取り組む団体に金銭的な支援をすることができます。
詳しくは後半の章「無料で本を寄付する方法」で解説します。
本の寄付のメリット

古本を寄付することには以下のようなメリットがあります。
環境保護
本を寄付することは環境保護につながります。
新しい本を作るには多くの木材や水が必要で、そのたびに環境に負担がかかります。しかし、不要になった本を寄付すれば、新たな資源を使わずに同じ本を別の人が読むことができます。まだ読める本を寄付することは、ゴミを減らし、持続可能な社会の実現につながる大切な行動です。
さらに、本を寄付してリサイクルやリユースを促すことで、焼却や埋め立て処分による二酸化炭素の排出量の削減につながります。結果として、本を寄付することは環境への負荷を軽減し、より環境に配慮した社会を作ることに貢献できるのです。
教育支援
本を寄付する行動は、教育の観点でも社会に貢献できます。
経済的に余裕のない学校や地域、限られた資源で活動しているNPO団体などでは、必要な数の本を確保するのが難しいことがあります。そうした場所へ本を寄付することで、子どもから大人まで幅広い世代が、新たな知識や多様な価値観に触れる機会を得られます。特に、教科書や参考書、小説といった本を提供することは、読書を通じて学ぶ場を広げ、一人ひとりの成長を後押しします。
さらに、公共図書館や地域のコミュニティセンターへの寄付によって、誰もが自由に本を手に取れる環境を整えることが可能です。これにより、知識の共有や文化の発展に寄与するだけでなく、社会全体の教育水準の向上にもつながるでしょう。
本の寄付の方法
本を寄付する際の方法は主に以下の2つです。
持ち込み
最もシンプルで、近くに寄付先がある場合に適した方法です。
直接持ち込むことで相手と顔を合わせられ、感謝の言葉を受け取れるため、寄付の実感を得やすいのが特徴です。さらに、無料で寄付できる点も大きな利点です。
ただし、受け入れ可能な量や時間に制限がある場合もあるため、事前に確認しておくことが重要です。
郵送
遠方の寄付先や直接持ち込みが難しい場合は、郵送での寄付が便利です。本が傷まないようにしっかり梱包し、特に角を守るために緩衝材を使ったり、隙間ができないよう詰める工夫をしましょう。具体的な手順は寄付先団体の案内に従うことが必要です。
送料は寄付者負担となることが多いため、複数冊をまとめて送ったり、安価な配送方法を選ぶなど、費用を抑える工夫も大切です。
無料で本を寄付する方法

自分で本を持ち込む場合は、無料で寄付できます。一方で、古本を郵送して団体に直接寄付する際は、多くの場合送料を元払いで負担する必要があります。ただし、先述した以下のサービスを利用すれば無料で本の寄付をすることができます。
ブックオフ「キモチと。」
「キモチと。」は不要になったモノの買取金額で様々な団体等に寄付、応援、支援することができるブックオフの宅配買取サービスを活用した取り組みです。
本も対象で、小説から学術書、コミックなど幅広く買い取り対象となっています。
「本の主な寄付先」の章で挙げたような団体に本を寄付したい場合は事前に寄付したい本が受け入れ可能かどうかを確認する手間がある一方で、「キモチと。」を利用すればそうした手間なく、自分の送りたい本を寄付できます。
<対象となる本の例>
自己啓発、ビジネス、旅行、スポーツ、趣味、家事、育児、教育、哲学、心理学、文学、歴史、政治経済、法律、IT、科学、理工学、医学、文学、小説、エッセイ、ライトノベル、児童文学、絵本、少年コミック、少女コミック、青年コミック、文庫コミック
ブックオフ「キモチと。」を利用した際の本の寄付の流れ

上記で、ブックオフ「キモチと。」を利用すれば無料で本の寄付をすることができるとお伝えしましたが、実際の寄付の流れは以下になります。簡単に送料で行えますので、ぜひ以下の流れを参考にこの制度をご活用ください。
<実際の流れ>
- 応援したい団体(プログラム)を選ぶ
- そのプログラム専用サイトで申し込み
- ダンボールや紙袋に本を梱包
- 配送ドライバーが送料無料で自宅や職場まで集荷
- 物品の査定額がプログラムの支援額になる
本の寄付のポイント・注意点

本の状態を確認する
寄付先で本が有効に活用されるためにも、寄付する本の状態はとても大切です。そもそも本の状態が悪いと寄付先に受け取ってもらえない可能性もあります。
そこで、寄付する際には以下の点を確認しましょう。
書き込み
教科書や参考書でも、書き込みが多いと利用する人にとって不便になります。軽いメモ程度であれば受け入れられる場合もありますが、状態が良い本の方がより多くの人に喜ばれます。
破れや汚れ、しみ
ページの破れや汚れ、水濡れによるしわやしみがある本は、読む人にとって使いにくくなります。寄付する本は、できるだけ良好な状態であることが望まれます。
本の完全さ
本が全巻揃っているか、カバーや付録が付いているかを確認しましょう。特にシリーズものや付録が重要な本は、不足があると内容が不完全になります。また、定価表示やバーコードがあるかどうかも確認が必要です。これらがない場合、受け取りを断られることがあります。
ニーズを確認する
寄付の対象となっている本は団体によって異なっています。例えば、幼稚園では絵本が求められている一方、ビジネス書などは求められていません。さらに、団体によっては直接の本の寄付が不可能で、買取サービスを通した金銭での寄付のみ受け付けている場合もあります。そのため、事前に取り扱っている本の種類・寄付の種類を確認することが重要です。
また、団体のニーズに合わないものを送ってしまうと、善意がかえって負担や問題を生む可能性があります。本の寄付を検討する際は、事前に寄付先の団体に具体的なニーズや取り扱っている本の種類、寄付の種類を確認することを心がけましょう。
送料を確認する
団体へ本を送る際は、基本的に送料は寄付者が負担します。寄付者が送料を負担することで、支援を必要とする人へより多くの寄付が届きます。
ただし、買取サービスを利用すれば、送料無料で売却・寄付できる場合もあります。送料の有無は公式サイトに記載されていることが多いため、寄付前に確認し、予算に合わせて検討しましょう。
寄付先団体の選び方

ここまでで、本の寄付のメリットや寄付の仕方を理解し、本を寄付したいと思ったものの、実際に寄付をする際に「どの団体に寄付すればいいかわからない」と感じた方もいるかと思います。そこで、信頼できる寄付先の選び方のポイントを解説します。
定期的な活動報告などにより、寄付の使途が明瞭である
SNSやホームページで定期的に活動報告をしている団体は、継続的に活動を行い、寄付金を有効に活用している証といえます。
これにより、自分の寄付が社会に役立っていることを実感でき、寄付して良かったという満足感にもつながります。
加えて、SNSやホームページでの活動報告は、団体の活動を周知するための重要な手段であり、多くの団体がそれを活用しています。それにもかかわらず、これらを利用していない団体があるのは、少々不自然に感じられるかもしれません。
こうした点から、寄付を検討する際は、定期的に活動報告をしている団体を選ぶことが基本といえるでしょう。
イベント等でスタッフから活動についての説明を受けられる
団体によっては、イベントなどを通じて、その活動内容について直接説明を受ける機会を設けていることがあります。
これらのイベントでは、実際に働いているスタッフの様子を知ることができ、さらに活動の詳細についても深く理解できます。
このように、内部の様子を公開し、スタッフから直接話を聞ける団体は、信頼できると言えるでしょう。
メディア出演の実績がある
メディアで発言する際には、その内容に対する責任が伴います。また、メディア側も紹介する団体を厳選しているため、メディアに取り上げられること自体が、団体の信頼できる実績となります。
さらに、テレビ、新聞、オンラインなど様々なメディアで活動が紹介されている団体は、社会から一定の評価を得ていることの証明とも言えるでしょう。
法人格を持っている
団体が法人格を持っている場合、一定のプロセスを経て登記されているため、個人で活動する団体と比べて信頼性や客観性が高まると言えます。
加えて、一般社団法人よりもNPO法人(特定非営利活動法人)は、所轄庁の認可や登記における比較的厳しい条件、そして非営利活動への限定といった点で、一般社団法人よりも相対的に高い信頼性を持つと言えます。
もちろん、法人格がない団体であっても、地域に根付いた素晴らしい活動をしている任意団体も日本においては数多く存在しています。一概にはいえませんが、法人格の有無は信頼性を測る一つの目安として参考にできます。
あなたにできること

本記事では本の寄付について解説してきました。本の寄付は、家で不要になったものを処分しながら、環境問題や教育支援といった分野で貢献をすることができます。
本記事を参考に、家に不要な本がある方はぜひ本の寄付をしてみてはいかがでしょうか。
最後に、世界には、生活の苦しさや洗脳、誘拐など、望まぬまま紛争に巻き込まれてしまった子どもや若者がいます。彼らは強制的に武装勢力に加入させられ、戦闘で命を落としてもいます。さらに、紛争が拡大すると、子どもや女性を含む立場の弱い方々が難民・避難民として住む場所を追われるなど、より多くの人が厳しい環境に置かれることとなります。
こうした現状を変えるために、私たちアクセプト・インターナショナルは、テロや紛争を終わらせ、平和な世界を実現するための独自の活動をしています。こうした紛争地での活動は、皆様のご寄付があるからこそ実現できています。
そして、当法人では本記事でも紹介したブックオフ「キモチと。」と提携し、これらを通した本の寄付も受け付けています。現物の本の寄付は受け付けておりませんが、ブックオフを通じてお寄せいただく寄付金は、紛争に巻き込まれた子どもや若者たちの教育や職業訓練に活用させていただきます。詳しくはこちらからご確認いただけますので、ぜひ本の売却を通した寄付をご検討いただけますと幸いです。
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アンバサダーとは月1,500円(1日50円)からの継続的なご支援をもとに「テロや紛争のない世界」を、ともに目指す「同志」です。毎月1,500円で1年間支援すると、大工などの職業訓練を、テロ組織にいた若者2名に1ヶ月間提供できます。

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