イエメン 戦争捕虜脱過激化・社会復帰支援プロジェクト | NPO法人アクセプト・インターナショナル

世界最悪の人道危機と称されるイエメンで
憎しみの連鎖を解いていく。
イエメン戦争捕虜
脱過激化・社会復帰支援
プロジェクト

未だ終わらないイエメン紛争の最前線で、全てから取り残されている戦争捕虜たちがいます。
紛争当事者である彼らが、平和の担い手として社会に戻っていくことができるよう、
どうか皆様のお力をお貸しください。

あなたのご支援で、紛争当事者たちが
憎しみの連鎖から離脱することができます

あなたのご支援で、
紛争当事者たちが憎しみの連鎖から離脱することができます

世界最悪の人道危機、イエメン

イエメンでは2014年から10年以上にわたって内戦が続き、2021年の終わりまでの死者数は37万人以上と推定されています。さらに、ウクライナ危機の影響などにより、イエメン国内における経済状況は悪化の一途を辿り、人口の約80%が貧困ライン以下で生活していると言われています。

これまでに430万人以上が国内避難民となって故郷を追われ、国連は「世界最悪の人道危機」として支援を世界各国に呼びかけていますが、イエメンは外交面や経済面での注目度の低さゆえに、長期的に取り残され続けています。

加えて、イランやサウジアラビアなどの近隣国の思惑が絡み合い、イエメン内戦は非常に複雑化し、代理戦争の様相を呈しています。中でも戦闘の最前線であるマアリブという街は、アクセスの悪さもあり、極めて厳しい状況が続いています。

緑色は2015年に武装蜂起し、首都サナアを奪取し、その後も戦闘を続ける、アンサール・アッラー(いわゆるフーシ派)、オレンジ色はイエメン政府の支配領域です。私たちが活動を行うタイズ、及びマアリブは両者の戦闘の最前線に位置します。

緊急支援プロジェクトの内容

今回私たちは、イエメン紛争の最前線であるマアリブにいる700名以上のフーシ派の戦争捕虜たちが、戦闘員ではなく平和の担い手として生きていくことができるように、包括的な支援を行います。

1フーシ派戦争捕虜への保健衛生面の支援

マアリブの捕虜特別収容所に収容されている700名以上のフーシ派戦争捕虜に対して、石鹸、歯ブラシセット、トイレ用洗剤、電動シェーバー、綺麗な飲料水など、保健衛生面での緊急支援を継続的に展開します。

戦争捕虜は、イエメン政府および軍が管轄する捕虜特別収容所に収容されていますが、人数が多いことや釈放までの期間が決まっていないことなどから、彼らの生活環境は非常に劣悪な状況です。また、実際に感染症などの病気もあれば、うつ病など精神的に追い詰められている人もいます。

また、食事も極めてシンプルなものであり、栄養失調などのリスクがあることから、野菜や果物などを適宜提供できるようにもしていきます。さらに、各種啓発啓蒙に加え、定期的に医者が特別収容所を訪問し全員を診察をするといったシステムも構築する予定です。

内容
  • 保健衛生に関する緊急支援物資の継続配布(石鹸、歯ブラシセット、トイレ用洗剤、電動シェーバー、飲料水、掃除用品、マットレスなどを含む)
  • 感染症などに対する医薬品の提供と予防に関する啓発・啓蒙
  • 医師による定期診療および弊法人スタッフによる心理カウンセリング
  • 栄養改善に向けた厨房スタッフへの研修および食料支援
  • 必要に応じて新たな居房の建設

2フーシ派戦争捕虜への脱過激化・社会復帰支援

マアリブで収容されているフーシ派戦争捕虜に対して、包括的な脱過激化・社会復帰支援を行います。

フーシ派の戦闘員として前線に駆り出された多くが、そもそも強制的・半強制的に加入させられた若者たちです。軍事訓練の前には、同組織から洗脳と言っても決して過言ではない思想教育を受けさせられてもいます。だからこそ、彼らがより適切な解釈をすることができるように、イスラーム教再教育プログラムを軸に様々な教育プログラムを行う必要があります。

なお、フーシ派の支配領域に戻りたくないと希望する捕虜に関しては、一般的な捕虜交換で釈放するのではなくて、マアリブなどイエメン政府が支配する場所に社会復帰できるように交渉・調整をしていきます。さらに、フーシ派に収容されているイエメン政府側の人々の釈放および捕虜交換後の緊急支援も適宜行う予定です。

内容
  • ケアカウンセリング
  • 基礎教育やイスラーム教再教育ゼミ
  • 職業訓練やビジネス研修
  • イスラーム教の聖典コーランを含む本、筆記用具などの配布
  • 地域コミュニティの有力者や政府関係機関、捕虜交換交渉への働きかけ
  • 必要に応じて脱過激化・社会復帰プログラムを行う場所の建設
  • フーシ派に収容されているイエメン政府側の人々の釈放および捕虜交換後の緊急支援

イエメン中部のマアリブは、石油やガスなどの資源が豊富にあり、戦闘の前線地域の1つとなっています。国内避難民の数は160万人以上とイエメン最大で、地雷や爆弾などによる被害も大きく、人々は非常に厳しい状況に置かれています。

対立するフーシ派とイエメン政府の間では、戦争捕虜を交換する枠組みが存在しています。しかし、交換された戦争捕虜に対して、社会復帰に向けたリハビリテーションを行う仕組みは存在せず、交換後には再びフーシ派の支配領域に戻って、戦闘員に逆戻りしてしまうリスクを抱えています。

実際に、戦争捕虜が交換後に前線に戻って戦死してしまう事例も発生しているほか、そもそも戻りたくないと切望する捕虜も少なくありません。だからこそ、フーシ派の戦争捕虜の数が最大であるマアリブにおいて、包括的な脱過激化・社会復帰支援を早急に行うことが求められています。

これまでの
確かな経験・実績

私たちはこれまで、ソマリアやイエメン、ケニアなどにおいて、いわゆるテロ組織からの投降兵、逮捕者、戦争捕虜に対して、包括的な脱過激化・社会復帰支援を行ってきました。また、そうした組織から自発的に投降し、憎しみの連鎖から離脱できる場を創るということも実現してきました。イエメンでは南西部の前線地域であるタイズで戦争捕虜への取り組みを続けてきました。

「排除するのではなく、受け入れる」という姿勢を貫き、彼らが憎しみの連鎖に巻き込まれていった背景に寄り添いながら、対話を通じて新たな未来を共に創っています。

2023年7月時点では、これまで累計500名を超える人々のテロ組織からの離脱を実現し、そして1200名以上の若者を受け入れ社会復帰を支えました。また、これまで3万人以上、国内避難民などの被害者の方々への緊急人道支援や教育支援、和解の取り組みも行ってきました。こうした私たちだからこそ、熾烈な紛争下において、その最前線で、戦争捕虜といった人々に支援を行うことができます。

憎しみの連鎖を解いていくために、
どうか皆様のご協力をお願いいたします

リターンは原則2023年10月31日までにご寄付いただいた方が対象となります。
ご了承ください。


銀行直接振り込みまたは匿名寄付をご希望の方は、こちらより必要情報をご入力いただき、表示される口座に直接お振り込みください。

3,000円のご支援

  1. 緊急支援報告会へのご招待
  2. 現地からの感謝の手紙
寄付する
現在の参加者:595

10,000円のご支援

  1. 緊急支援報告会へのご招待
  2. 現地からの感謝の手紙
  3. プロジェクト記念碑にお名前を印字
寄付する
現在の参加者:377

30,000円のご支援

  1. 緊急支援報告会へのご招待
  2. 現地からの感謝の手紙
  3. プロジェクト記念碑にお名前を印字
寄付する
現在の参加者:58

50,000円のご支援

  1. 緊急支援報告会へのご招待
  2. 現地からの感謝の手紙
  3. プロジェクト記念碑にお名前を印字
  4. お名前が印字された団体Tシャツのご送付
  5. 現地との中継イベントに無料ご招待
寄付する
現在の参加者:55

100,000円のご支援

  1. 緊急支援報告会へのご招待
  2. 現地からの感謝の手紙
  3. プロジェクト記念碑にお名前を印字
  4. お名前が印字された団体Tシャツのご送付
  5. 現地との中継イベントに無料ご招待
  6. フーシ派戦争捕虜との文通(通訳あり)
寄付する
現在の参加者:22

200,000円のご支援

  1. 緊急支援報告会へのご招待
  2. 現地からの感謝の手紙
  3. プロジェクト記念碑にお名前を印字
  4. お名前が印字された団体Tシャツのご送付
  5. 現地との中継イベントに無料ご招待
  6. フーシ派戦争捕虜との文通(通訳あり)
寄付する
現在の参加者:8

500,000円のご支援

  1. 緊急支援報告会へのご招待
  2. 現地からの感謝の手紙
  3. プロジェクト記念碑にお名前を印字
  4. お名前が印字された団体Tシャツのご送付
  5. 現地との中継イベントに無料ご招待
  6. フーシ派戦争捕虜との文通(通訳あり)
  7. 感謝状のご送付
寄付する
現在の参加者:6

1,000,000円のご支援

  1. 緊急支援報告会へのご招待
  2. 現地からの感謝の手紙
  3. プロジェクト記念碑にお名前を印字
  4. お名前が印字された団体Tシャツのご送付
  5. 現地との中継イベントに無料ご招待
  6. フーシ派戦争捕虜との文通(通訳あり)
  7. 感謝状の贈呈式
寄付する
現在の参加者:9

5,000,000円のご支援

  1. 緊急支援報告会へのご招待
  2. 現地からの感謝の手紙
  3. プロジェクト記念碑にお名前を印字
  4. お名前が印字された団体Tシャツのご送付
  5. 現地との中継イベントに無料ご招待
  6. フーシ派戦争捕虜との文通(通訳あり)
  7. 感謝状の贈呈式
  8. 戦争捕虜収容所内に設けるリハビリ施設にお名前をつけさせていただきます(例:田中太郎ホール)
寄付する
現在の参加者:0

リターンは原則2023年10月31日までにご寄付いただいた方が対象となります。
ご了承ください。

【リターンについて】

  • 緊急支援報告会の開催時期は未定です。詳細は決まり次第メールにてお知らせいたします。
  • 現地からの感謝の手紙はpdf形式でメールにてお送りいたします。
  • リターン不要の場合は、ご寄付フォームのその他ご連絡事項にてその旨ご記入ください。
  • 記念碑及びTシャツについては氏名をアルファベット表記にて掲載させていただきますが、特段の希望があれば寄付フォームのその他ご連絡事項にご記入ください
  • 現地との中継イベントは開催が決定次第ご案内いたします。
  • 文通に必要なキットはキャンペーン終了後にお送りいたします。
  • 感謝状はオリジナルホルダーに封入してお渡しいたします。

NPO法人アクセプト・インターナショナルについて

テロや紛争のない世界を目指し、いわゆるテロリストやギャングになってしまった若者たちを受け入れ、 彼らが武器を置いて人生をやり直す支援に加え、そういった若者の権利を明確にする国際条約の制定などに取り組む日本発の国際NGOです。2011年の創設以来、ニーズが非常に高いにも関わらず見捨てられてきた地域・分野・対象者に対して取り組みを実施してきました。

国連経済社会理事会から「特殊諮問資格」を付与されているほか、国連から特別メンター、専門家会議、専門作業部会などにも招聘され、政策決定にも大きく貢献しています。

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