プロジェクト開始に向けて最終調整を実施 | NPO法人アクセプト・インターナショナル

世界最悪の人道危機と称されるイエメンで
憎しみの連鎖を解いていく。
イエメン戦争捕虜
脱過激化・社会復帰支援
プロジェクト

プロジェクト開始に向けて最終調整を実施

目標達成を目指して期間終了後もご寄付を募集しているキャンペーンですが、現在95%までご支援をいただいています。ご支援をいただいた皆さまに、改めて感謝申し上げます。

先日、当プロジェクトの事業地となるマアリブ県にて、現地で連携する政府機関との最終調整を行いました。キャンペーンページの緊急支援プロジェクトの内容にある、フーシ派戦争捕虜への保健衛生改善のための歯ブラシや石鹸などの物資、またイスラーム教の聖典コーランを含む本の配布を既に開始しており、今後も支援を強化をしていくことを確認しました。

▲配布物資の積み下ろしの様子

▲これまでに提供を行った本の数々

さらに、今回は主に700名の戦争捕虜に対する脱過激化・社会復帰支援の開始に向けて、現場での実施体制などの調整を行いました。戦争捕虜や関連する施設へのアクセスは、非常にセンシティブなものであるため、実際に現場に足を運んで関係性を創り、状況の確認と綿密な調整を行うことが非常に重要となります。

まずは700名のうち、350〜400名を対象として、支援を開始することで調整を進めています。はじめに行う必要があるのが、ケアカウンセリングや職業訓練などの支援を実施するための施設の建設です。一刻も早く建設を進めるために、現在エンジニアを交えた実地調査を建設予定地において開始しています。

また、10月7日に始まったイスラエルと武装組織ハマスとの衝突に際して、イエメンで政府と対立しているフーシ派もイスラエルに対してミサイル攻撃を開始しています。それにより、二カ国の間に位置するサウジアラビアでは4人が亡くなっています。今後もフーシ派による攻撃が続くことが予想され、イエメン紛争の情勢が悪化することも強く懸念されます。イスラエルとハマスの衝突は、世界から最も取り残された地域の1つであるイエメンにも影響を与えており、今まさに、憎しみの連鎖を解くための取り組みが必要とされています。

さらに、対象地のマアリブは政府側とフーシ派の戦闘だけでなく、捕虜交換の交渉の最前線にもなっており、イエメンの和平の実現に向けて鍵となる場所です。これまでと比べて対象者の人数も多く、今回も極めて難しいプロジェクトになりますが、私たちらしく「やるべきことをやる」という姿勢を貫いて進めて参ります。

現在、3,000万円の目標金額まで、残り約140万円となっております。どうか最後まで、皆さまのお力をお貸しください。どうぞよろしくお願いいたします。

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