私たちはイエメンにて、戦闘員として生きてきた若者の社会での生き直しを支援するために、2021年より活動を行っています。
若者はその行動次第で、社会を変えることができる可能性を持っていると、私たちは考えています。それは一度戦闘員となった若者も同じです。彼らが平和の担い手として、再び社会で生きていくには、どのような支援が必要なのでしょうか?
私たちは現在取り組みを行っている戦争捕虜の他に、元フーシ派戦闘員の子ども・若者たち100名を受け入れ、その全員がプログラムを修了して社会に復帰していきました。
プログラムを通じて、私たちは彼らの戦闘員としての過去や思いを受け止め、具体的にはケアカウンセリングや職業訓練、基礎教育や宗教再教育ゼミ、プログラム後のフォローアップなどを実施することで、彼らが若者として生き直していくことを支えてきました。
職業訓練では、5種類のスキルトレーニングから希望するものを選ぶことができます。最も人気のある太陽光発電設備(ソーラーパネル)の設置とその管理をはじめとして、自動車やバイクのメンテナンス、溶接など、将来の自立に向けてそれぞれ訓練に励みます。
そんな私たちのプログラムを卒業して社会に復帰した若者たちが、先日私たちの支援先であり、電力不足に悩んでいたタイズ中央刑務所にソーラーパネルを設置しました。
その時の「ソーラーパネルの設置方法を忘れるなんて不可能だよ」と話す姿を見て、かつては戦闘員だった彼らが今は世界を変える1人の若者として歩んでいることを、実感することができました。
さらに、私たちが実施する紛争の影響を受けた約3,700人の国内避難民への緊急支援の食料配布にもスタッフとして参加し、一歩ずつ着実に平和の担い手としての生き直しを実現しています。
一人ひとりの若者と向き合う私たちのプログラムを通じてこそ、実現することができる若者の生き直しの取り組みを、タイズ県及びマアリブ県での戦争捕虜にも広げられるよう、活動を進めていきます。
寄付キャンペーンも残り2日となりましたが、目標金額に対して現在67%と、皆さまからのさらなるご支援が必要です。
一人でも多くの若者が、平和の担い手として社会で歩んでいくことができるよう、どうか最後まで皆様のお力をお貸しください。ご支援のほど、よろしくお願いいたします。
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