いつも大変お世話になっております。NPO法人アクセプト・インターナショナルソマリア緊急支援チームです。日頃からのご支援に心から感謝申し上げます。
私たちが2011年に活動を開始したきっかけは、約26万人以上が亡くなった大飢饉の発生でした。当時、治安の悪化も相まってさまざまな機関が撤退を余儀なくされていたことを受け、私たちは立ち上がりました。
そして2022年、再びソマリアで大飢饉が発生しようとしています。10年前の悲劇を繰り返さないために、私たちは緊急支援プロジェクトを開始する運びとなりました。
本プロジェクトへのご支援を呼びかけるべく8月3日にページを公開しましたが、既に600万円を越えるご寄付をいただいただいております。早速ご支援いただいた皆様、本当にありがとうございます。
今回のプロジェクトは急を要することから、10月末のキャンペーン終了を待たず、この8月から支援を開始するべく現在は最終調整を行っています。
まずは特に被害を受けているにもかかわらず国際支援が届いていないソマリア中部にて脆弱な状況にある5歳未満の子どもたちや妊産婦の方々などを対象に、水や食料、栄養剤などを提供していきます。
今月は現地協働先と提携し、私たちの現地スタッフとともにプロジェクト実施体制を整えました。
支援対象先の決定においては、現地行政機関や国連機関と協議し、干ばつの影響だけでなく、いわゆるテロ組織アル・シャバーブがソマリア中部で攻勢を強めている状況を踏まえ、その脅威から逃れてきた方々に向けて新たにつくられたIDP(国内避難民)キャンプと郊外の避難民居住地域に注力することとしました。
その上で、私たちが対象とするIDPキャンプや避難民居住地域に入り、ソマリア中部の行政機関の協力を得ながらニーズ調査を行いました。
IDPキャンプ等で生活する人々へのヒヤリングを通じて、飲料水・生活用水などの水のニーズに加え、特に健康・栄養状態に問題がある5歳未満の子どもや妊産婦・授乳中の女性などに対し、直接的に医薬品や栄養剤を提供することも喫緊のニーズであることがわかりました。
水のニーズに関しては、現在一部のキャンプで現地NGOが主導して生活に必要な水を支援していることを踏まえ、清潔な水にアクセスできず下痢などの病気や感染症の罹患が重大な問題として挙げられているキャンプに対し、給水車を用いて安全な飲料水・生活用水を届けることとしました。
また、子どもや女性の健康・栄養のニーズに対しては、各機関と協議の上で、医療スタッフを派遣して診断を行い、栄養不良による肺炎・気管支炎や感染症の治療薬に加え、免疫力の回復や微量栄養素を補うサプリメントなどを支給することを決定しました。
加えて、医療スタッフの不在時にも人々が自身や家族の健康・栄養状態を判断し、必要な支援先にアクセスすることができるよう、健康や栄養状態の判断の仕方や現地の医療施設の連絡先などをまとめたリーフレットを作成・配布することも決めました。
こうした細かな調整を済ませた上で、プロジェクトは8月末までに本格始動する予定です。まだ準備段階ではありますが、いち早く、そして確実にインパクトを生み出す計画ができています。
プロジェクトの実現に向け、残りおよそ2,400万円のご支援が必要です。
人々の命を守るため、どうか皆様のご協力をよろしくお願いいたします。