個人でできること
アンバサダー
の声

Vol.48 沖村 里咲さん

アクセプト・インターナショナルの活動を継続的に支えていただいているアクセプト・アンバサダーの声を紹介する本コーナー。

「アンバサダーの声」第48弾は、イベント参加を通じてアンバサダーになっていただいた沖村 里咲(おきむら りさ)さんです。

沖村さん、インタビューへのご協力ありがとうございます!まずは、バックグラウンドやご経歴を簡単に教えてください。

私は岐阜県飛騨高山の病院で薬剤師として働いています。また仕事以外に個人的な活動として、「ケアとまちづくり未来会議」というコミュニティに参加しています。

私は薬剤師として病院で日々様々な患者さんと向き合いますが、患者さんには経済的な問題や社会的孤立などの背景、個人個人が望む生き方など、病気にはとどまらない十人十色のバックグラウンドがあります。また、健康に不安があったり、治療や介護で困難を感じていても必要な医療や支援にたどりつかないことも少なくありません。

私はそのような課題に取り組みたいと思い、住む地域や職業も様々なメンバーで、病院だけでない「まち」でのケアを考え実践する、ケアとまちづくり未来会議に運営メンバーとして参加しています。

ありがとうございます。お仕事とコミュニティでの活動に加えて、アンバサダーになっていただいた一番のきっかけは何でしょうか?

アンバサダーになったきっかけは、代表理事の永井陽右さんのご講演をお聞きしたことです。社会人として働き始めて半年ほど経った頃に、飛騨高山での永井さんのご講演をお聞きし、ワークショップに参加する機会がありました。大学を卒業してからまだ日が浅かったこともあり、大学生達がメインで社会問題に具体的にアプローチしていたアクセプト・インターナショナルの活動に衝撃を受けたことを今でもよく覚えています。

アクセプトの活動を微力でも支援させていただきたいという気持ちはもちろん、同世代が多く活躍している団体なのでアクセプトから刺激をもらいたいと思ったのもアンバサダーになった1つの理由でした。

「法人化してから初期の頃は学生インターンが多く、力技でこなしていた場面もありました。笑 現在は有給職員も増えて安定感のある社会人プロボノの方にも支えられている組織ですが、沖村さんには当初からご支援いただき本当にありがたい限りです。

では、アンバサダーとしてアクセプトにご協力いただいた内容について教えていただけますか?

私はこれまでアクセプトのイベントに参加してきて、アクセプトの活動はケアに通じる点があると感じていました。そこで、ケアとまちづくり未来会議にて、アクセプトの山﨑琢磨さんにご講演していただき、ケアと紛争解決の共通点を考えるイベントを行いました。

紛争解決や脱過激化・過激化防止というワードからはケアとの共通点が少なくみえますが、向き合う人の背景を知りその人がどう生きたいのかを考えるという姿勢には非常に通じる点があります。ケアと紛争解決に共通しているのは「ともに生きる」こと。互いの活動を知ることで、自身の活動を省みたり、新たな気付きを得ることができる場となりました。

ケアとまちづくり未来会議の様子

その節は本当にありがとうございました。あれ以来、問題そのものへの関心ではなく、問題への「アプローチ方法」が似ている方々とコラボする機会が増えています。

沖村さんがアンバサダーになっていただいてから2年以上が経ちますが、何か変化はありましたか?

正直、これまで国際的な分野はあまり得意でないと思っていました。英語が話せないことや海外経験がないこと、世界各地の問題があり簡単には理解できないといった考えから、今はまだ自分には関われないことと考えていました。しかし、アクセプト・アンバサダーになったことをきっかけに、考え方が変わったように思います。

「全てを理解してから行動を起こそうとするのではなく、大きな事象であるからこそ、一人ひとりに目を向けて、必要なことを一つ一つ考えていく」これで良いのだと思うようになりました。全体を理解することは大事ではありますが、一人の人間として一人ひとりに寄り添って考える姿勢を大切にしたいと今は考えています。

大きな問題だからこそ徹底した分析をするという姿勢は、まさに日々意識しているところです。では、沖村さんがこれからのアクセプトに求めるものはなんでしょうか?

被害者にも加害者にも寄り添うことをこれからも大切にし続けていただきたいです。投降兵などの対象者が多くなるほど、活動地域が広くなるほど、長く活動を続けるほど、一人ひとりと向き合い、寄り添い続けるということは難しくなるのではないかと思います。

活動を続け、拡大していく中でも、寄り添う姿勢は大切にしていただきたいですし、アクセプトにそのような活動を続けていただくことで寄り添うことの大切さが多くの方に伝わっていくと良いなと思っています。

ありがとうございます。受け入れ、寄り添い、ともに生きる、というケアにも通じる姿勢はこれからも持ち続けていく覚悟です。最後に、読者に向けて何かメッセージをお願いします。

アクセプト・アンバサダーになったことで、これまで自分が得意でないと感じていた国際問題について学ぶ機会を得て、自分の視野が広がったように思います。アンバサダーは1つの支援の形ではありますが、多くのものを頂いているなと感じています。

アンバサダー交流会で他のアンバサダーの方とお話して、新たな気付きを得られることも、頂いているものの1つです。ぜひ、この記事を読んでいただいた方と交流会などでお話させていただけたらと思います!



沖村さん、いつもながら温かいお言葉をお聞かせいただき、本当にありがとうございました!

「ケアとまちづくり未来会議」で講演機会をいただいたことで、個人的にも新たな気づきが得られましたし、賛同が広がっていく可能性を強く感じました。今後ともさまざまな場面でよろしくお願いいたします!

インタビュー担当:山﨑琢磨

アンバサダーの声